おさむ茶マイルーム

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 昔子供の好きなものベスト3は「巨人、大鵬、玉子焼き」でしたが、その直前の世代はなんてったって…力道山でしょう。戦後敗戦にうちのめされた日本国民の希望の象徴として、外人レスラーをバッタバッタと空手チョップで撃墜、まさしくヒーローでした。今では考えられない隔週金曜日放映(もう一つ枠は「ディズニーランド」番組)でしたが、その2週間の待ち遠しかったこと…カレンダーに印したほどでした。
 そんなヒーロースーパーが朝鮮半島出身と分かったのは、亡くなってからだいぶ経ってのことでした。戦後ニッポンの救世主が、過去に差別し支配してきた朝鮮出身レスラーでは、営業政策上まずかったのでしょう。

 今、その韓国製作の自伝映画「力道山」が公開中ですが、この映画は主役意外は日本人キャストで固められていますが、まぎれもなく韓国映画です。しかし、この映画は、昨今の“韓流”という甘い純愛路線映画とは一線を画し、韓国映画界が日本人に見てもらうために作られ骨太作品のようで、生粋の大和魂を描いた日本映画であるかもしれません。
 力道山は誰よりも、日本人であることを誇りとし、どの日本人よりも日本人であり続けようとした。そして、東京オリンピックが開催される前年の昭和38年、彼はその生涯を終えましたが、まさに、日本人の新たな道しるべが、力道山からオリンピックへと変わったときで、この映画を観ていると、その死は運命だったかのように思えてなりません。

2006.03.25:osamu:count(2,077):[メモ/▼映画&読書感想文]
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