おさむ茶マイルーム
ログイン
寅さん映画に学ぶもの
「男はつらいよ」のビデオを久しぶりに観た。ストーリーは毎回同じで、慌て者で寂しがり屋の寅さんと、おいちゃん、おばちゃん、そして妹のさくらが繰り広げる下町人情劇だ。寅さんの映画には多くの名場面がありますが、なかでも、寅さんとおいちゃんが喧嘩するシーンは印象的でした。寅さんの言動に怒ったおいちゃんは、『お前みたいな奴は甥でもなんでもない!出て行け』と怒鳴ってしまう。すると寅さんは、「ああそうかい、それを言っちゃおしまいよ!」と、なんともいえない表情でおいちゃんを睨み付ける。
寅さんは、おいちゃんたちとの絆を「絶対的」なものだと信じている。おいちゃんとの喧嘩は“家族であることの証”なのである。ところが、その証しであるおいちゃんの口から、「お前なんか甥でも何でもない!」と言われた時、寅さんは心の糸が切られたような…、信じていたものが崩れるような心境になる。心切り裂かれる言葉は時に、暴力よりも残酷なものである。実際、何気ない一言が“心にグサリ”とくる場合が少なくない。感受性の強い寅さんは「言葉の境界線」を知っているからこそ、「それを言っちゃおしまいよ」と言い続けるのだろう。
ところが今の世の中、「それを言っちゃ…」の“それ”がどの部分、何を指しているのかわからない人が多すぎる。そんな人たちはぜひ、寅さんの映画で学んでほしいものだ。言葉は人間関係の潤滑油、人生における出会いや別れもすべて、言葉によって演じられている。寅さんはわれわれに、どんなに腹が立っても絶対、口にしてはならない言葉があることを、教えようとしているのではないだろうか。
2006.02.24:
osamu
:count(1,440):[
メモ
/
▼オヤジの独り言
]
copyright
osamu
powered by
samidare
▼この記事へのコメントはこちら
名前
件名
本文
URL
画像
編集/削除用パスワード
※半角英数字4文字で自由に入力下さい。
手動入力確認イメージ
※イメージ内の文字を小文字の半角英字で入力して下さい。
※ 投稿後、すぐに反映されます。
▼ローカルな話題
▼B級グルメ日記
麺/ラーメン
家庭料理
今日のお弁当
▼わが家のペット
▼音楽
ロック&フォーク
歌謡曲?
▼バウンドテニス
▼山形の方言
▼健康
▼オヤジの独り言
▼青春グラフィティ
▼WARABANA(笑える話)
▼昭和な時代
▼映画&読書感想文
▼旅の思い出
▼季節
▼いろいろ
▼食べ物いろいろ
▼ブログリンク
☆イタリアンレストラン「Bellezza」
☆バウンド・フォー・バウンド
テニス&バウンドテニス
☆さがえBT
ケータイサイト
プロフィール
インフォメーション
ALL
メモ
メール
アンケート
カレンダー
ブックマーク
マップ
キーワード
スペシャル
プロジェクト
ログイン
copyright/osamu
powered by
samidare
ケータイサイト
インフォメーション
プロフィール
Powered by
Communications noteβ