おさむ茶マイルーム
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運動会でのほろ苦思い出
そろそろ運動会のシーズン、ワタクシたちの時代は、今の子供達のような体操着などはなかった。上は下着姿、下がかろうじて運動パンツだったような気がする。女子は紺色のブルマーだった。ブルマーといっても、今のようなピッチリしたやつでなくて、いわゆるちょうちん型の形で、これからお話するのは今だから話せる、とても恥ずかしい物語である。
あれは小学3年生の運動会の時である。前日、お袋が真新しい運動パンツを近所のお店から買ってきて一言「明日コレはいて頑張るんだよ。1等賞ならなくていいから2等賞でいいよ」と鈍足のワタクシの緊張を解くような優しい言葉に、子供心に感動したもんだ。
翌朝、スキップはしないまでもはやる心で学校へ…教室で運動パンツに履き替えようとビニール袋開けたとたん「ん?どこかが違う」そう出てきたのは女子用ブルマーだったのである。お袋がよく確認しないで買ってきたのだろう、前夜の感動が吹き飛んだのは、言うまでもない。
そこで咄嗟に浮かんだのが「ブルマーで行くべきか、パンツでいくべきか」の二者選択の道、どちらも笑われるのは間違いないが、悩んだ末にリスクの少ないパンツの道を選んだ。周囲の視線が刺さるように辛かった1日、誰が見ても、上下とも肌着というのも結構なさけない姿だったと思う。 それ以来です、人は憧れを持つブルマーを嫌いになったのは…。
親からは「人からは、後ろ指さされ笑われるような生き方だけはするなよ」と説かれたものだが、そのずう〜っと前に笑われたっちゅうの…あれからウン十年、恥ずかしくもあり、ほろ苦い少年時代の思い出である。
2005.09.12:
osamu
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