かわにしツーリズム
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まず、施設的なものからみていきたい。 多くの場合、建物は古く趣きのあるものである。部屋にはアンティークが溢れ、ベッドやクローゼットも年代物が多い。装飾的なカーテンやベッドカバー、壁紙にも目を引かれる。古い建物の特徴を活かし、天井は高いものが多く、壁とのコントラストのある見せ柱や飾り窓なども雰囲気の演出に一役かっている。照明はスポットや間接照明が多用されていて、明りの平たい蛍光灯はほとんど目にすることがない。 どの民宿でも家族の写真がたくさん飾られているのも印象的である。「農家民宿はパーソナルなコミュニケーションが大事だ」といっていた経営者がいたが、確かに写真をきっかけに話ができたり、家庭の様子がうかがえたりと結構良く見入った。 このような部屋の雰囲気作りは、どの民宿でもかなり力を入れている部分である。提供するサービスで最も重要視しているようにも感じる。経営者のセンスに影響される部分でもあるが、私が実際に見た5軒はどこも良い雰囲気(=青木先生のいう「古くてもお洒落」)であった。 バスやトイレは、現代的なものが備えられている。バスタオル、フェイスタオルは質のよい清潔なものが常備されている。歯ブラシ・ひげそりはなかった。湯船がなくシャワールームだけのこともある。いずれにせよ各部屋に設置することによって民宿のランクがあがることから、ほとんど各部屋に専用のものが設置されている。また、連泊の場合、大抵は2日目もベッドメークするようだが、私が泊まった一軒では全く部屋に入った形跡がないところもあった。 (写真は改装した鳥小屋の内部)
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