美術館大学構想

■写真上:I'm here.07' 参加作家のひとり、後藤拓朗さん(洋画コース卒業/2007.04.04にUP)による本展のイメージ・ドローイング案
■写真下:『sandrodynamics』砂/2006、大沼剛宏さん(プロダクト大学院修了)による、インタラクティブな砂の彫刻。
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【4月24日:山形市内のギャラリーをめぐる】
一昨年、洋画コースを卒業し、京都市立芸術大学大学院に進学した池谷保君が来山形。市内のギャラリー「葦」で、参加を依頼した夏のグループショー「I'm here.」展の展示構成について打ち合わせました。彼は関西屈指のコマーシャルギャラリーKodama Gallery(http://www.kodamagallery.com/start/index.html)のグループショーに、これまで2回選出されるなど期待の若手アーティストで、芸工大にいたときは、よく美術館大学構想室の企画展を手伝ってくれていました。優秀な人材の他大学への流出は口惜しい状況ではありますが、東北で学んだ彼が活躍する姿は嬉しいかぎり。
池谷君は、この夏、山形駅近くの古いビルの空室で、絵画とインスタレーションを発表する予定です。

この他にも、昨年度まで構想室のアシスタントだった後藤拓朗さんや、大学に副手として戻ってきたペインターの阿部亮平さん(VOCA展06に選出)、ロンドン・デザインナーズ・ブロック参加をきっかけに結成されたデザイン集団『Link』など、将来の活躍が期待される若手クリエイターを、今年も、TUAD卒業生をフィーチャーするアート展『I’m here.2007』で紹介します。

I'm here.05'に参加した本間洋さんは昨年度の文化庁買上に選出され、木彫のルイ・ヴィトンが注目を集めたタノタイガさんも相変わらず多方面で活躍中です。(現在は東京・青山スパイラルの8thSICFに出品中=http://www.spiral.co.jp/sicf/)
06'展で好評を博した岩本あきかずさんは、この時のフライヤーがきっかけで、大阪のコマーシャルギャラリー「studio J」での個展(http://www.daikan.ne.jp/studio-j/exhibitions.html)が実現するなど、参加した作家は活動の場を着実にひろげており、プロジェクトは年々成果をあげているといえるでしょう。

3回目の開催となる今年は、7作家と2グループが参加。
開催テーマを『根の街へ』と題し、会場を、これまでの「せんだいメディアテーク」から、地元・山形市内のギャラリーやカフェ、空きビルの一室や蔵に移した、同時多発的なアートショーになります。
卒展で活躍した工芸コースの卒業生(2007.03.05にUP)が、カフェをまるごと作品化するなど、山形市内を舞台に、地域の方々とがっちりタッグを組んだ、サイトスペシフィックな展観にご期待ください。

『東北芸術工科大学卒業生支援センター企画展 I’m here.2007〈根の街へ〉』
会期:2007年7月5日[木]ー7月15日[日]
企画:美術館大学構想室/協賛:東北芸術工科大学校友会/卒業生後援会/田宮印刷株式会社
招聘作家:阿部亮平/池谷保/大沼剛宏/後藤拓朗/酒井聡/松岡圭介/長瀬渉/大学院工芸+実験芸術領域有志/Link
展示会場:灯蔵・オビハチ/ギャラリー絵遊/蔵大マス/ぎゃるりー葦/恵埜画廊/Cafe Espresso

※運営スタッフ募集中!!
アートの力で山形を面白くしたい人は、このプロジェクトにぜひ運営スタッフとして参加してください。023-627-2043(宮本)までご連絡ください。

宮本武典(美術館大学構想室学芸員)
やっぱり車。
地元でのお披露目をとても楽しみに思う反面、住宅一軒当たりの車所有数トップの山形のこと、駐車場のスペースの確保、周囲の方への配慮など、「せっかく行ったのに車が停められなくて...」といった状況にならないことを願いたいです。

季節は夏ですし、展示会タイトルとリンクさせる意味でも、街一帯を散策するように、(強制は出来ませんが)歩きや自転車でそれぞれを巡ることを推薦できる、スタンプラリー的‘なにか’や、道の途中の楽しみがあったら面白いかも! と思いました。

2007.05.06:1/523:修正削除


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