ぼくのニワトリは空を飛ぶー菅野芳秀のブログ

 ヒグラシ、ニイニイゼミが鳴き、今日はミンミンゼミも鳴きだした。
朝晩はタオルケット1枚では寒いけど、セミの声を聞けば夏だよなぁ。

 閑(しずか)さや岩にしみいる蝉の声

 俳人芭蕉が弟子の曾良を伴い、山形県の立石寺に来たのは1689年7年13日の事だそうだ。その時に鳴いていたのはアブラゼミかニイニイゼミかで歌人・斎藤茂吉を含めての論争があった。
 1932年、茂吉はアブラゼミ派だったのだけど、実地調査などの結果をもとに芭蕉が詠んだ詩の蝉はニイニイゼミであったと結論付けた。
 閑さ、岩にしみ入るという語はアブラゼミに合わないこと。またこの時期はアブラゼミがまだ鳴いていないということからだそうだ。

 そうかぁ、俺もアブラゼミかと思っていた。


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