鈴鳴草子 〜鈴の宿 登府屋旅館〜

兼続  「もうすぐ24日でございますな。」

景勝  「米沢か。楽しみじゃのぉ。」

兼続  「我らがテープカットをする天地人博2009の展示物がわかりましてございます。」

景勝  「ほほぉ。興味深い。」

兼続  「何度も変更されるようでございますが、第一弾は・・・。」

景勝  「なんじゃ。」

兼続  「まず素懸紫糸威黒塗板物五枚胴具足でございます。」

景勝  「ほほぉ。関東管領・上杉憲政どのの鎧兜じゃな。」

兼続  「そして、伊呂波尽手本。」

景勝  「おぉ。輝虎さまが、わしにイロハの書き方を教えてくださったときの手本か。懐かしいの。」

兼続  「左様でございます。お屋形様の書状や、景虎どのの書状もございます。」

景勝  「景虎か。日曜日は、優雅に舞っておったのぉ。」

兼続  「信長どのの書状もあるそうです。」

景勝  「そちが来週アポをとった信長か。」

兼続  「面白いところでは、鮫ヶ尾城で見つかった おにぎりもございます。」

景勝  「炭化しておったそうじゃのぉ。」

兼続  「鮫ヶ尾城といえば、景虎どのが亡くなった場所でございます。」

景勝  「時を超え歴史に残るおにぎりもフタを開ければ用は済みかな」

兼続  「これはしたり。『要は炭』とかけたのでございますな。」

景勝  「炭化したおにぎりならぬ、おにぎりの短歌じゃ。」

兼続  「恐れ入りましてございます。」


天地人博2009は、米沢市の伝国の杜で1月24日開幕です。
兼続 「お屋形様。早馬でございます。」

景勝 「何の知らせじゃ。」

兼続 「本日、小野川温泉で行われた雪上蹴球合戦でございます。」

景勝 「うむ。して、どこが勝ったのじゃ。」

兼続 「優勝は、米沢市役所サッカー部でございます。」

景勝 「ほほぉ。よくもまぁ、雪の上でがんばったものじゃ。」

兼続 「しかも、このチームは、全員女性で闘ったりもしたそうでございます。」

景勝 「おなごが蹴球とは。なでしこジャパンじゃな。」

兼続 「実は、この戦、小町杯と呼ばれております。」

景勝 「なぜ小町じゃ。」

兼続 「そもそも小野川温泉を発見したのが、小野小町なのですが、このサッカー大会では必ず女性を1名選手にしなければならないそうでございます。」

景勝 「しかし、女性と男性が混合では大変じゃろう。」

兼続 「そこでですな。おなごが得点すると2点入るのでございます。しかも、おなごへのチャージは、即ファウルとなり、なかなか気を使うそうでございます。」

景勝 「そこで、おなごを多く参加させ、相手の力を封じようというのだな。」

兼続 「左様でございます。」

景勝 「なかなかの作戦じゃ。市役所にもおぬしに負けない軍師がおるのじゃろうて。」


写真は、キーパーが女性のシュートを防いでいるシーンです。

男女なかよく雪上サッカー。

基本ルールは、フットサルです。

興味のあるチームの方は、ぜひ来年ご参加ください。
兼続  「お屋形様。今度は、鉄道のお話でございます。」

景勝  「何じゃ。」

兼続  「フラワー長井線で天地人列車を運行するそうでございます。」

景勝  「列車など走らせると・・・また家康めが文句をいうのではないか。」

兼続  「その時は、再び直江状を書くまで。フラワー長井線といえば、スウィングガールズのロケでも使われましてございます。」

景勝  「ほほぉ。ジャズやるべ!の次は・・・天地人やるべ!か。」

兼続  「列車には、愛の前立てがつくそうでございます。」

景勝  「もはやフラワー長愛線じゃな。」

兼続  「昼食に どぶろく まで付くそうにございます。」

景勝  「それは・・・ヒデキ感激ならぬ・・・」

兼続  「なんでございましょう?」

景勝  「与六どぶろく じゃな。」

兼続  「おそれいりましてございます。」


山形新聞  「2月1日、天地人列車が走る」
兼続  「お屋形様!戦の知らせでございます。」

景勝  「なにを言うておる。天下太平のご時世に。戦といって、山形県知事選
挙というのではあるまいな。」

兼続  「違いまする。畑谷城で合戦でございます。」

景勝  「おぬしも冗談が好きじゃな。畑谷城は、慶長五年(1600年)に自
ら落としたではないか。」

兼続  「それが、再び戦が行われるのでございます。しかもただの合戦ではご
ざいません。」

景勝  「どんな合戦じゃ。」

兼続  「雪合戦でございます。」

景勝  「それは、面白い。詳しく申してみよ。」

山形新聞 兼続ゆかりの史跡で雪合戦


兼続  「それはそうと、お屋形様。18日には、別の戦も行われるようでござ
います。」

景勝  「ほほう。今度は何じゃ。」

兼続  「蹴球でございます。」


景勝  「サッカーか。雪の中で。大会は何日間行われるのじゃ。」

兼続  「リーグ戦ですが、1日で決着がつきます。」

景勝  「それはいかん。」

兼続  「何がでございますか。」

景勝  「最近の世の中は、しゅうきゅう二日制が流行りじゃ。」

兼続  「休日といえば、オフ。サッカーだけにオフサイドですな。」


【第3回 小町杯雪上サッカー大会】

・日時  1月18日(日)

・場所  三沢コミュニティセンター

小野川温泉から車で3分の田んぼで行われます。
雪上での熱いプレーをぜひご覧ください。
兼続 「お屋形様、我らのチケットが人気だそうでございます。」

景勝 「24日に米沢でのチケットじゃな。」

兼続 「天地人博2009開幕のトークショーでございますが、席は450だそうです。」

景勝 「ほほぉ。して、応募総数は?」

兼続 「9500通だそうです。」

景勝 「倍率20倍か。米沢の人にとっては近くにいるのにトークショーじゃな。」

兼続 「恐れ入りましてございます。地元でも盛り上がっているということで。」

景勝 「よいことじゃ。」

兼続 「我らは、24日・25日の2日間かけて米沢‐会津‐南魚沼‐上越と4か所めぐります。」

景勝 「ハードスケジュールじゃが、地元が盛り上がっているとなれば、行かねばなるまい。」

兼続 「御意に。」


山形新聞  「倍率20倍超、450人が当選」



ちなみに、当日行われるテープカットにもお2人は参加なさいます。

惜しくも抽選に漏れた方は、『天地人博2009』の会場前で待つという裏ワザもありますよ。

相当な混雑が予想されますので、十分な準備のもとお出かけください。

いよいよ『天地人』旋風が本格化してきましたね。
喜平次 「与六、わしらの芝居が好評なようじゃぞ。」

与 六 「はい。喜ばしい限りです。そういえば、第1話で野うさぎを連れてきた子供のころのお船。」

喜平次 「うむ。お船がどうした。」

与六  「あの子は、西洋の楽器が弾けるそうでございます。」

喜平次 「ほほぉ。どのような楽器じゃ?」

与六  「6つの弦を使った琵琶のような楽器にございます。なんでも『学園天国』という歌もうたうそうです。」

喜平次 「怪しい。もしや他局の廻し者ではあるまいな。」

与六  「なにかのカラクリを使ったのかもしれませぬ。」

喜平次 「からくりテレビだけにか。」

与六  「おそれいりましてございます。」

喜平次 「ところで、前から気になっておったことがある。」

与六  「はい。」

喜平次 「そなた、長男なのになぜ名前が『六』なのじゃ?弟も与七じゃし。」

与六  「それをいったら、喜平次さまも御当主なのに『次』ではありませぬか。」

喜平次 「わしには、10歳でこの世を去った兄がおった。じゃから、次男で喜平次。問題なかろう。」

与六  「なるほど。実は私の名は、長尾政景公からいただいたものでございます。」

喜平次 「ほほぉ。わが父から。」

与六  「ご承知の通り、お父上のお名前は『六郎』でございました。」

喜平次 「うむ。じゃから、一字とって与六か。」

与六  「左様でございます。」

喜平次 「それにしても、のちにわしと謙信公の跡目を争う上杉景虎。あやつも北条の七男なのに三郎じゃのう。」

与六  「何か言われがあるのかもしれませぬ。もしくは、太平の世を望んだとか。」

喜平次 「それは、どういう意味じゃ。」

与六  「太平サブロー・・・。おあとがよろしいようで。」

喜平次 「跡目を争っただけにな。」


与六の名前については、あくまで一説。

長尾家嫡男は、先祖代々「六郎」を名乗ります。

政景公が、樋口惣右衛門兼豊の長男誕生を祝って自分の幼名である「六」を与えて「与六」とした、という説です。

北条三郎が七男なのになぜ3なのか、についてご存知の方、ぜひ教えてください。
南魚沼で見つけた面白いお土産です。

その名も、「越後屋、そちもなかなかの悪よのぉ」。

「悪」と書いて「たぬき」と呼びます。


パッケージには、

「お代官様、好物のまんじゅうでございます。イヒヒヒヒ・・・。」

それに応じたお代官様のセリフが、

「越後屋、そちもなかなかの悪(たぬき)よのぉ」。


箱を開けると、饅頭が入っています。

なるほど、確かに饅頭。

しかし、上げ底になっており、そこには

「お代官様の本当の好物は、饅頭の下にしきつめてございます。
イヒヒヒヒ・・・・・。」

と書かれています。


上げ底をめくると・・・!!


オチはあえて内緒にしておきます。

買ったときの感動があると思いますので。


お土産としては、とても面白いと思います。

ぜひ芝居じみた感じでお渡ししてみてください。

イヒヒヒヒ・・・・。
「雲洞庵の土踏んだか」とともに語られるのが、「関興寺の味噌なめたか」。

関興寺への道の途中には、お寺の名前より大きな文字で「味噌なめたか」という看板が立っています。

どうして、味噌なのでしょう?


天正6年(1578年)、上杉謙信が亡くなると、後継者争いが戦へと発展します。

上田長尾家から養子に入った喜平次景勝。

相模の北条から養子に入った三郎景虎。

二人の養子による跡目をめぐる戦は、「御館の乱」と呼ばれています。


景虎方は、景勝の故郷である上田庄へ攻め込みます。

戦火は、お寺にも降りかかり、いくつかのお堂が焼けてしまいました。

時の住職・雨天是鑑和尚は、上杉氏より寄進された大般若経六百巻をなんとか守りたいと思いました。

当時は、防火金庫などありません。

どうやって火災から守るか・・・。

考えた末、雨天是鑑和尚は、味噌桶の中に経本を埋めて、戦火から守りました。

以来、この味噌をいただくものは大般若経のご利益にあずかり福徳が授かることができると言いはやされるようになり、「関興寺の味噌なめたか」との言葉が生まれたと伝えられています。

火災を味噌で守るという落語の『味噌蔵』のようなお話ですね。


ちなみに、関興寺の宗旨は臨済宗。

雲洞庵は、曹洞宗ですが、どちらも武士が好んだ禅宗です。

「雲洞庵の土踏んだか」と「関興寺の味噌なめたか」は、僧たちの間で「2つの
名刹で禅宗を学び、修行しましたか?」という意味で使われた言葉だそうです。

写真は、味噌作りに使われた道具だそうです。

関興寺に行きますと、お茶とともに味噌をなめさせていただけます。

天地人の舞台は、雲洞庵ですが、せっかく南魚沼まで足を運んだなら関興寺もセットでご覧になってはいかがでしょう。
前回の天地人紀行で紹介され、本日の第2回でもドラマの舞台となる『雲洞庵』。

雲洞庵は、禅宗のお寺です。



赤門から本堂に至る参道の敷石の下には、一石一字の法華経が埋められています。

修行僧の間では、「雲洞庵の土踏んだか」といわれます。

「雲洞庵にお参りに行ってきましたか」と「そこでの厳しい修行に耐えてきましたか」。

そんな二つの意味が「雲洞庵の土踏んだか」に込められているそうです。


さて、この雲洞庵で景勝や兼続に学問を教えるのが、北高全祝和尚です。

北畠顯家(きたばたけあきいえ)の子孫で羽州出身。

羽州は、今の山形県です。

山形県民だったのですね。


雲洞庵には、上杉ゆかりの文献などが展示されていますが、その中で面白いものを発見。

なんと、『怪獣の頭がい骨』と『怪獣の返り血を浴びた袈裟』です。

こんなエピソードがありました。


北高全祝が雲洞庵にいるとき、現早川関家に葬式があった。

野送りをしていると、金城山の洞窟より黒雲に乗って襲いかかった怪獣が現れた。

皆逃げまどうなか、北高全祝は、鉄如意で怪獣を倒した。


その時の返り血を浴びた袈裟と怪獣の頭骨は、雲洞庵に今も残り、展示されています。

「怪獣なんているわけない!」といわずに、ぜひ本物をご覧ください。

そして、「どうしてこういうものが伝わっているのか」を考えてみると面白いですよ。

ちなみに、鉄如意は、武田信玄の菩提寺・信州岩村田の竜雲寺に秘蔵されている
そうです。
「天地人」の第1話で冒頭にいきなり死んでしまったのが、坂戸城主の長尾政景公。

あまりにもいきなりだったので、状況を把握できない視聴者の方もいらっしゃったかもしれません。

文献に伝わる彼の死因は、「舟遊びをしていて溺死」。

たくさんの家臣がいるであろう城の主が、溺死って・・・。

しかも、舟遊びって・・・。

どんだけ酒飲んだの?と、最初は思いました。


しかし、調べれば調べるほど、その死は謎に満ちています。


場所は、「野尻池」と書かれている書物が多く、「え?長野の野尻湖?」と勘違いしがちです。もちろん、長野県ではありません。

では、どこでしょう?


写真は、長尾政景公のお墓。

2m近く土が盛られ、一段高くなっています。

そのそばにある看板には、こう書かれています。

野田尻淵(銭淵説が有力)。


坂戸城のふもとを流れ、外堀の役目を果たしていた魚野川。

坂戸山裾にぶつかり大きく蛇行し、渦巻いていたところが銭淵でした。

坂戸城の山の真下、すぐそこという位置です。


過去形なのは、今は埋め立てられたため、昔と地形が異なっているからです。

先日、現場といわれている場所周辺を見ました。

今では銭淵公園という公園になっていました。

公園内に池があり、噴水が出ています。

ここで亡くなったんでしょうか?

今では、地形が変わってしまったので、何ともわかりませんでした。

それまで持っていたイメージは、「池」でしたが、現場を見て「川」もしくは「淵」という印象に変わりました。

はたしてゴボゴボッ・・・と人間が縦に沈んでいくほど深かったのかは、疑問です。

昔は、深かったのかな。

川の流れでえぐられて深かったのかもしれませんし、渦を巻いていたのかもしれません。


それ以上に疑問なのは、家来がいるはずなのに溺死するか?です。

家来が見ている中で、大人が船から落ちて溺れる・・・考えにくいシチュエーションですよね。

これには、いくつかの説があります。

1.舟遊びの最中、酒に酔っていたため溺死した説。

ドラマになんないですよね。


2.謙信による暗殺説。

謙信の配下になる前は、政景は謙信と争っていました。

配下になったものの、謙信が自分の家来に命じて暗殺させたという説です。


3.宇佐美定満、あるいは下平秀広などによる謀殺説。

天地人は、この宇佐美定満説ですね。

前述のお墓の近くの看板には、「千手城主・下平吉長により・・・」とありました。

様々な説があるわけです。


同船していた家臣(国分彦五郎)の母の後日談では、引き揚げられた政景の遺骸の肩下には傷があったという。

ちなみに彦五郎はこの事件で一緒に死んでいます。


本当に謎が多く、誰がどういう思惑で・・・と考え出すと気になって仕方がありません。

ちなみに、政景の上田長尾家の家督は、長男が若くして亡くなったため、次男の喜平次顕景(のち上杉景勝)が継ぎました。

しかし、第1回のドラマの通り、喜平次は謙信の養子となってしまったため、後継ぎがいなくなり、無嗣断絶となりました。

さて、あなたはこのミステリーをどう考えますか?

兼続 「お屋形様、久しぶりに里帰りをしてまいりました。」

景勝 「ふむ。して、どうじゃった。」

兼続 「新たな催し物が、できておりましてございます。」


ということで、行ってきました南魚沼。

明日から始まる『愛・天地人博』の内覧会に参加してきました。

愛・天地人博 公式サイト


会場は、南魚沼駅から歩いて1分。

駅の目の前です。

写真は、会場の前の記念撮影コーナーです。


大きく「天地人のドラマコーナー」と「南魚沼のコーナー」にわかれていました。

まず、ドラマコーナー。

撮影で使われた小道具や衣装が展示されていました。

・第1話で与六が着た衣装
・「義」と地面に書いたときに使った「矢」
・第2話で与六を背負って雪の中歩くシーンのワラでできた衣装
・第2話で与六が描く母の絵
・雲洞庵で勉強する際の教科書
・成人してからの衣装

・・・泉沢久秀の衣装はボロボロで背中が丸出しに破れていました。第2話で登場するのかな。

ドラマを見てから行くと、「おお!あのシーンの!」と興奮間違いなしです。

また、南魚沼ロケのメイキング映像もありました。

妻夫木さんの舞台裏の表情が味わえますよ。

2つのコーナーの間には、原哲夫先生の『花の慶次』のコーナーもありました。


そして、南魚沼コーナー。

最初に「愛の甲冑で記念撮影」のができます。

ここで、撮影してもらい、しばらく展示を見て出口に行くと写真が出来上がっていて1枚1000円という。

テーマパークによくあるシステムで、愛の鎧兜写真の出来上がりです。

さらに、SDカードなど自分で撮った写真に天地人のフレームをつけるマシーンがありました。

その場で撮影するのではなく、SDカードなどのメディアを差し込んで使うという「プリクラ(?)」。

はじめて見ました。

さらに、坂戸城のジオラマがありました。

「ここで長尾政景が溺れたのか」、「ここが実城か」、「昔はこういう川の流れだったのか」というのがよくわかります。

ちなみに長尾政景公が溺れたといわれているのは、「銭淵」というポイントです。

さらに、絵本風に兼続の生涯を映像で紹介するコーナーもありました。


じっくり見るとかなり充実した時間を過ごせますよ。^^

明日から開幕ですから、ぜひ足を運んでください。


そして・・・米沢の『天地人博2009』は、1月24日から開催!

24日には、妻夫木聡さんと北村一輝さんが、いらっしゃいますよ。

いろいろあって、紹介しきれません。笑
今年最初の『その時歴史が動いた』は、直江兼続公のお話でした。

1月7日 (水)
『戦国にかかげた“愛” 〜北の関ヶ原 直江兼続の決断〜』

私が意外だったのは、その時です。

その時: 慶長6(1601)年8月16日

出来事: 直江兼続が徳川家康に降伏

関ヶ原の合戦後、家康と戦うか?降伏するか?

この決断が、その時でした。


勝手な妄想では、「その時」は、そこじゃなく・・・

直江状を読んで怒った徳川家康が、会津討伐軍を率いて上杉を攻めようと進軍している最中。

ちょうど小山あたりで、上方での石田三成の挙兵を聞き、引き返した徳川軍。

徳川を追って攻め滅ぼすか?追わないか?

の瞬間が「その時」だと思っていました。

歴史家の方からすれば、「降伏!」と決めた瞬間がやはり大事なのかもしれませんね。


そして、短い時間にいろいろ詰め込まなくちゃならないかもしれませんが、ドラマで盛り上がりそうな部分はサラッと話が進んでしまいましたね。

・相続争いの御舘の乱
・魚津城での例の事件
・家康を追わずに最上を攻めるあたり


盛り上がりそうな部分は、あえてドラマに譲ったと見るのは邪推でしょうか?

まぁ、ドラマと歴史検証番組では、性質が異なりますから、そもそもの視点が違ったのかもしれません。

まだ、再放送もありますので、みなさまもぜひご覧ください。


再放送 平成21年1月13日(火)※月曜深夜
03:10〜03:53 総合 全国(近畿除く)

平成21年1月31日(土)
10:05〜10:48 総合 近畿のみ


さらに、明日は東北限定ですが、『とことん直江兼続』ですね。

兼続公をクイズと時代劇コントで勉強するという斬新な番組です。


そこで、問題。

Q.兼続公は粗食だったそうです。

朝ごはんのおかずは、なんだったでしょう?

1. うめぼし1個

2. サンショウの実 3個

3. ごま5粒

答えは・・・番組をご覧ください。

兼続 「お屋形様、前田殿はいかがでございましたか?」

景勝 「おもしろき男じゃった。」

兼続 「前田どのといえば、『花の慶次』が有名ですが、なんとその続編が出てございます。」

景勝 「なに!?それは、知らなんだ。」

兼続 「お屋形さまは、どこぞの首相と違ってマンガを読みませぬ。いた仕方なきこと。」

景勝 「どのような話じゃ。」

兼続 「それが、恥ずかしながら。拙者の話でございます。」

景勝 「ほほぉ。興味深い。ありていに申せ。」

兼続 「前田どのが、拙者との思い出を語るという設定でございます。
第1話の最初のシーンは、米沢の万世堂森から始まりましてございます。」

景勝 「ほほぉ。あやつが好んで隠居した場所じゃな。」

兼続 「左様でございます。そこで拙者の若かりし頃を前田殿が語るという。
現在も連載中で。先日、私めは信長と対面したところにございます。」

景勝 「ほほぉ。ドラマより先に対面しおったか。
して、その感想は。」

兼続 「次週のコミックバンチをご覧くださいませ。」


『義風堂々!直江兼続 〜前田慶次月語り〜』
http://www.comicbunch.com/comic_info/gifu/index.php

週刊コミックバンチにて、好評連載中!

原哲夫先生、渾身の初原作。
漫画は、武村勇治先生が、描いてらっしゃいます。

発行部数が少ないので、本屋さんで定期購読されることをオススメします。
直江兼続 「お屋形様、前田慶次というものが訪ねてきております。」

上杉景勝 「ん?それは何奴じゃ?」

兼続 「天下の傾奇者といわれ、太閤殿下の前で猿踊りをした男でございます。」

景勝 「・・・。」

兼続 「お屋形様にも、以前お話したと思いますが・・・。」

景勝 「うむ。前田慶次は、わかる。あやつは、マンガはおろか、パチンコにまでなったからの。しかし、訪ねてくるというのは、おかしい。」

兼続 「それはどういう意味でございますか?」

景勝 「そうであろう。なぜなら、まだキャスティングが決まっておらぬ。」

兼続 「御意に。今日は、そのキャスティングの話でございます。」

景勝 「いろんなものが口々に言いたいことを言っているようじゃの。」

兼続 「いろんな話を聞きましてございます。」

景勝 「宿に放った隠密の話か。」

兼続 「左様でございます。例の旅籠宿に来る客人たちもしきりに話していくそうでございます。隠密が伝えることには…。」

景勝 「誰じゃ。」

兼続 「及川光博どの。」

景勝 「ミッチーは、利家とまつでやったではないか。ありえぬ。」

兼続 「さすが、お屋形様。歴史にお詳しい。照英どのは、いかがかと。」

景勝 「うむ。今回は、重大な戦の殿(しんがり)を任せるからのぉ。動きもよさそうじゃ。他には?」

兼続 「坂口憲二どの。」

景勝 「荒鷲のせがれか。なるほど、体も丈夫でよいな。弁慶のような役もやっておったし。」

兼続 「中には大胆なことを申す者がおったそうでございます。」

景勝 「誰じゃ?」

兼続 「阿部寛どのでございます。謙信公亡きあと、再び別の役で登場してはどうかと・・・。」

景勝 「ありえぬ。」

兼続 「なかなか面白き考えではございますが。」

景勝 「わしは見てしまった。謙信公が、白い軍服姿で座っておった。あの軍服は、帝国陸軍。」

兼続 「さすが、お耳が早い。謙信公は、生まれ変わり、秋山好古となるようでございます。日本騎兵の父。いつ見ても馬上が似合うお方ですな。」

景勝 「あれは、どこの局じゃ。」

兼続 「NHKでございます。2009年の秋、日曜の8時からの開始かと。」

景勝 「なに?!それは、重なるではないか??」

兼続 「左様でございます。今年から大河ドラマは秋までになり、秋から年末にかけて、『坂の上の雲』を3年がかりで放映するようでございます。」

景勝 「3年がかりで・・・。」

兼続 「21世紀スペシャル大河ドラマという枠でございます。」

景勝 「高校球児ではあるまいに、21世紀枠とは。しかし、阿部どの、レギュラーシーズン中にも関わらず、複数年契約の出来高払いとは・・・。さすが謙信公を射止めた男。神がかっておる。」

兼続 「さて、話を戻して、前田慶次の件ですが・・・。」

景勝 「そうじゃ。して、誰がよい。考えがあるのであろう。」

兼続 「はっ。恐れながら、長瀬智也どのがよいかと・・・。」

景勝 「TOKIOの長瀬どのか。事務所が許すかのぉ。」

兼続 「義経どのもなんとかなりましたから、大晦日と合わせて交渉すれば、大丈夫かと。」

景勝 「ふむ。心して交渉せよ。」


・・・という勝手な妄想をしてしまいました。

ちなみに、前田慶次のキャストはまだ発表されていません。

皆さんの妄想キャスティング、ぜひお聞かせください。
大河ドラマ『天地人』の初回放送が無事終わりました。

フタを開けたら24.7%と篤姫の最終回をも抜いた高視聴率!

ご満悦のお2人でございます。


直江兼続 「お屋形様、お聞きになりましたか。」

上杉景勝 「なんじゃ、与六。満面の笑みじゃな。」

兼続 「笑みもこぼれます。24.7%。なかなかでございます。」

景勝 「うむ。して何用じゃ。」

兼続 「百年に一度の不況にもかかわらず、われら数字の上では大豊作でございます。
ここはひとつ、米沢に帰り、凱旋報告などしてみてはいかがでございましょう。」

景勝 「それもよいな。与六、供をせい。」

兼続 「はっ。そう仰せになると思い、つばさという早馬を用意してございます。」

景勝 「出立は、24日がよいな。米沢の民も喜ぶであろう。」

というやりとりがあったかわかりませんが、米沢に天地人の2トップがいらっしゃいます。
主人公・直江兼続役の妻夫木聡さんと兼続の主君・上杉景勝役の北村一輝さんが米沢でトークショーを行います。

 日 時:平成21年1月24日(土)

 場 所:伝国の杜(米沢市丸の内1−2−1)

 定 員:500名(全席指定)

 入場料:無料(入場券が必要です)

応募記載方法は、こちらのサイトをご覧ください。

天地人の世界を間近で感じるチャンスですよ。

ぜひご応募ください。