ＦＰのひとりごと

バイオリズムというのは
複数の指標で構成されているが
全ての指標が下降し“どん底ＭＡＸ”なんて時が
長い人生の中で何度かはあるんだと思う

このときの私がまさにそんな感じであった
どちらかと言えば楽天的で物事を深く考えることなど
ほとんどなかったのに　この時はちがった
留年　就職失敗　親との断絶　彼女との別離・・・
そうして辿り着いてしまった吹き溜まりのような住まい
“役者”が揃いすぎ心底落ち込みました

昼間も蛍光灯を点けていないと薄暗い部屋に
一人でポツンと佇んでいると
人生の悲哀っちゅうもんをいやというほど実感させられました

この“どん底アパート”は奇妙な住人の宝庫でした
隣には詐欺師(数ヵ月後に逮捕されました)
前には新興宗教にはまった若い女性(絶世の美女)
下には“訳あり”で部屋から一歩も出ないおばさん

こんな環境が嫌いでない自分がいるのに
テンションがどん底ＭＡＸでのこの環境は
さすがにまだまだ青二才だった私にはこたえました

　　『もーイヤッ　こんな生活！』(小松政夫のギャグ)

2009.11.30：tnw：コメント(0)：[メモ/選択の妙]

トラウマ②

私が引っ越した町は
駅から徒歩３０分ぐらいのところで
大学付近よりは明らかに町場寄りであったが
レトロで庶民的　言い換えれば　貧乏くさい町並みだった
その中でも　そのアパートはかなり異彩を放っていた

不動産屋で物件案内を見せられたとき
築年数の欄がブランクになっていたが
よく見ると砂消しで消した後があった
事実(たぶん築６０～７０年)を見せたら
誰もが尻込みするからであろうが・・

不動産屋のポンコツ車に乗せられて“現場”に着いた
さすがの私もぶっ飛んだ
どんだけがんばったらこんなにボロくできるのか
ちょっと想像できないぐらいの“物件”だった
どう見ても昭和の物件には見えなかった
不動産屋が築年数を消去するはずである　これでは

正面の玄関前に立った
んっ　一瞬　平衡感覚がおかしくなったのかと思った
玄関をまっすぐ見ているのに左に５°ほど傾いていた
土間の玄関で靴を脱いで階段を昇ったが
想像どおりどんよりと暗く便所臭かった
私の部屋は階段を昇ってすぐ左側の部屋であったが隣が便所だった
案内された部屋は昼間でも薄暗くじめーっとしていた
６畳一間に０.２５畳の台所　北側に小さな窓　壁は土壁・・

留年して就職もフイにして　どん底気分のところに
ある意味最高にフィットする　どん底の住まい

生まれて初めて　どん底というのを味わった

2009.11.29：tnw：コメント(0)：[メモ/選択の妙]

トラウマ①

今日というか今朝
いやーーな夢を見た
久々に寝汗までかいていた

私には二つのトラウマがあり
そのトラウマを製造元とする悪夢を散々見てきた

一つのトラウマは　大学の四回生の時に
天下のソニーに就職が決まりながら単位不足で卒業できなかったこと
もう一つは　五回生のときに引っ越したアパートが
あまりに古くてぼろくて空しくて孤独で絶望的で・・

この二つのトラウマ　実は密接に繋がっている
時間的な繋がりだけでなくストーリーとしても繋がっている

阿呆学部麻雀学科アルバイト専攻の不良学生が
年に数回しか登校せず優が一桁しかない不良学生が
奇跡の連鎖で天下のソニーに内定をもらった
人生にそう何度もない幸運が舞い込んだのであった
あとは卒業さえできれば　あと数単位さえ取れれば
我が人生に華やかなスポットライトが当たるのであったが・・
なのに・・
単位を落とした　それも必修を二つも
あのときの落胆と絶望と焦燥は一生忘れられない
“蜘蛛の糸”がプツリと切れた瞬間だった
周りがみんな卒業・就職していく中
アパートにもなんとなくいずらくなり
中心街のほうに引っ越した
中心街といったってちょっとはずれてはいたが
超格安のアパートしか契約できるわけもなく
今にも廃業しそうな不動産屋で一番安いアパートを契約した
そのアパートがひどかった・・・
　

2009.11.28：tnw：コメント(0)：[メモ/選択の妙]

ＮＨＫの女子アナ

ＮＨＫの地上波の女子アナ
狭き門をくぐっただけのことはあって
みんな頭脳優秀だし　所作にもそつがない
民放のＮＧ特集に出てくるような“ドジ”も見たことはない
でも
みんなブスではないが　キレイでもカワイクもない
“スイカップ”で話題になった方はあっという間にいなくなった
ＮＨＫの女子アナの選考基準の一つに“容姿端麗でないこと”が
あるんじゃなかろうかと思わず疑ってしまうぐらいだ
ところが
ＢＳの女子アナは地上波とはちょっとちがう
さすがに抜きん出た存在はいないが
みなさん結構キレイだし　雰囲気を持ってらっしゃる
ＢＳニュースなどを見るとそれを歴然と感じる

ここになにがあるんだろうか
視聴者の数は圧倒的にちがう　これは間違いない
ＢＳはスポーツにしろ音楽にしろ結構自由にやってる
地上波に比べてマニアックな部分がかなりある
これはＢＳがマイナーな存在であることと無関係ではあるまい
それとＢＳの女子アナがキレイなのと相関関係はあるのだろうか
地方の女子アナがちょっと“豊満”だからといってはじき出される
地上波の場合はメジャーな分　突出することが許されない
だから頭はいいが容姿普通の“たたかれない”女子アナを採用する
こんなところなんじゃなかろうかねー

今度　機会があったら見てみればいい

ＢＳの女子アナはけっこうキレイです

2009.11.26：tnw：コメント(0)：[メモ/選択の妙]

どうした真央ちゃん

フィギュアスケートの浅田真央ちゃん
ご存知のとおり　今期はずーっと低迷している
結局　グランプリシリーズのファイナルにも進出できなかった

一方　ライバルのキム・ヨナ選手は好調のままだ

この二人のライバル
並べてみると明らかにちがうところがある
テクニック　特にジャンプは真央ちゃんが上で
表現力と芸術性ではヨナ選手が上
というのが　一般的な評価だと思うが
決定的な違いがある！

それは“色気”！
変な意味ではない　表現を変えれば思春期の“深度”の違い
真央ちゃんだって思春期であることは間違いないが
一般的な日本の１８歳の女の子としては“子供っぽい”
ちょっと年齢が上の安藤美姫とはえらい違いがある
ヨナ選手は　ちょうど二人の中間ぐらいに位置する
安藤美姫の滑りには“女”を感じるが　真央ちゃんにはない
ヨナ選手には“そこはかとなく”程度の女を感じる
今シーズンは　それが顕著に表れている気がする
別に　どっちがいいとか悪いとかではないんだけれど・・

真央ちゃんは妖精的な可愛さが魅力だったが
１８歳ではちょっと妖精はないんじゃないかと思う
かといって　年齢相応の色気も出てこない
まさに中途半端そのものという感じ
それが今シーズンの成績に表れているのかはわからないが・・

真央ちゃんに一つだけアドバイスするとすれば

　　　　　『恋せよ乙女！』

2009.11.25：tnw：コメント(0)：[メモ/選択の妙]

生と死の境界線②

第一幸福丸の生存者３名の救出

これ自体　驚異的で　まさに奇跡そのものだ
４日間もほとんど飲まず食わずで
暗い　狭い　不安定な場所で　横になってすごす
それだけで　修行僧の荒行以上にハードであろう
荒行にはゴールがあるが　ここにはない
それどころか　常に迫り来る“死”の恐怖と戦わねばならない
途中で限界を超えて　発狂するか無茶しても全然おかしくはない
それぐらい　ぎりぎりのところに置かれていての救出
『ダイハード』や『タワーリングインフェルノ』がかすんでくる

ここでの生と死の境界線が実に意味深で深淵だ
台風に遭遇して第一幸福丸が転覆する寸前に
船長と４名の乗組員は船外に脱出した
専門家でないから　その判断が適正だったのかはわからない
今回救出された３名も『逃げ遅れた』と言ってるところをみると
その場の判断としては船外脱出が最善だったのかもしれない
しかし船長は救命ボートで死亡　他の４名は行方不明
結局　逃げ遅れて結果的に船内に取り残された３名が助かった
取り残されたのも冷蔵庫が邪魔をして脱出できなかったからだという
これを“運命”と言わずしてなんと言うのだろうか
取り残されたのが３人だったというのも　かなり絶妙だ
一人では　孤独に耐え切れず　まちがいなく判断ミスをしている
二人では　意見が対立し　行動が分裂していたかもしれない
三人なら　多数決で無茶な行動を否決することができる
実際　今回も若い船員さんが脱出を試みようとしたとき
ベテランの二人がそれを制止し　結果的に全員助かった

自分の場合もそうだが　生と死の境界線は
ありふれた日常のありとあらゆるところに存在し
それは運命という人知を超えた存在に支配されている
そうとしか思えない　体験者にとっては

それにしても
特殊救難隊＝海猿の若者はイイねー
自分の命を賭してギリギリの救難活動をしているのに
その熱い思いをぐっと胸ににしまいこみ
遭難者のことを気遣いながらも状況を冷静に語る
それが逆に壮絶な出来事であったことを雄弁に物語る
決して奢らずたかぶらず職務に徹するプロフェッショナル
若い隊員のインタビューを聞いてて涙が出てしまった
もうちょっと若くて　体が動くなら　などと嫉妬までしてしまった

ああいう若者を見ると　日本もまだ捨てたもんじゃない　と思う

2009.11.04：tnw：コメント(0)：[メモ/選択の妙]