獅子宿

メモ
最初はこんなに違う色も三ヶ月もすると同じになっちゃうんですよ。屋根のてっぺんに「クラガケ」という枕木を十字にして乗っけている奴がだいぶ傷んで、しかも杉皮で葺いている部分も朽ちてきてしまいました。杉皮は九月と五月しか剥けないそうで、大目に八坪分注文しました。今から剥いて施工する時まで水に漬けとくそうです。虫除けだそうです。一坪一万円弱だそうでふところが寒いなぁー。煙りだしのトタン屋根も錆びて葺き替えの時期。ひぇぇぇーー出費がかさみます。

秋の澄み切った青空をバックに黄金色に輝く茅葺屋根です。

わらじは獅子舞には無くてはならない物ですね。値段も一足450円以上だったかな?底が擦れて薄くなって最後は哀れな姿になります。獅子舞の時足をよくこねる様に回転させて方向を微調整します。わらじの前の部分が擦れてミジンコのようになります。ワラジムシは体の周りに繊毛が生えてきて超巨大な微生物に変身です。あわれなワラジムシは用が無いと燃えるゴミ袋に回収されます。今回室内での獅子舞の為に滑り止めとしてシリコンを塗ったくりました。稽古で体験実験してみると滑らないのでいいのですが、強くこすれた部分が剥がれ落ちてあちこちに散乱し回収が大変でした。獅子舞の本番には大量のシリコンが散乱し、清掃の際、関係者のちょっとした話題となるでしょうね。「こりゃなんだべ獅子の〇〇〇だべが?」どんな想像が飛び交うか楽しみであります。

7・8年も経つともろくなってみるみる提灯おばけみたいになっちゃいました。張り替えればいいんですがね。包帯をして応急処置です。和紙に油を塗ってますが、酸化してきたんでしょうか文字の部分がとくに細かい裂け目になってしまいました。木工ボンドでボロ接ぎ修理でくっつくかなぁー。字を書いて和紙の白さを着色してごまかします。


だいぶ仕上がってまいりました。台風が来たり、お祭りしたりしましたが茅葺工事は着々と進み今日はほぼ完成といったところでしょうか。葺き上がりは黄金色に輝いて見事な出来上がり。まさに熟練の技であります。

2日目の庭振り。昨日は三回の警護掛かりで入りました。警護が高齢の為警護掛かりでやってくるといない!という非常事態が二回もありまして、警護なしでやってしまおうかと思ったときもありましたよ!まったくー。警護はゼイゼイ息を切らして休んでいる始末。私なんかもう一周してまた最初からやり直ししちゃいました。すごい疲れようです。