酒屋に限らず仕入れ代金の決済に銀行小切手を使う事業所は多い筈。
そんな折に必要不可欠なのがこのチェックライターという代物ですが今やロータリー式は旧式となり現在の主流は電子式と呼ばれる物だとか。
こんな所にも技術開発の日進月歩が見て取れるわけです。
さて話は遡ること数ヶ月前、仕入先の決済に小切手を切っていた時の事。
印字した小切手の8の文字の上部分の○がまともに印字されず8と識別できない状態となったのでした。^^;
これでは決済できず流石に焦って原因追求を試みれば何と8の文字金具が長年の酷使で磨り減っていたではありませんか。
これに到っては万事休すという有様で新たな代替え品を入手する以外に手はありません。
思えば家業を継いだ28年前には既に事務所の片隅にあったチェックライター、先代が買った物に間違いはないと思うので少なくとも40年位は使い続けた事になる訳です。
長い間の御苦労に感謝の念を抱きつつお役御免となったチェックライターに替わって入手したのがこのお品。
プラス社製の旧式ながら何と新古品、いわゆるデッドストックと呼ばれる一度も使用されていない物なのでありました。
これ幸いとインクを充填して試し打ちをしてみれば惚れ惚れするような印字具合で‘これはぁ一生物だなぁ’と思ったのでありました。
話は長くなり恐縮至極ではありますが、どうか最後までお付き合いの程を。
さてさて気分もよろしく小切手を切っていた先日、突然のトラブル発生に吃驚。
何と紙送りの機能が働かず又もや印字不能の事態に。
新品なのに何故にこのような事が起きるのか?と愕然となるも原因追求を進めるべく底板を外してみてまた吃驚!
紙送りの為のシリコンローラーが経年劣化の影響で無残にも砕けてしまったという悲しい事態が待っていたのでありました。
嗚呼悲しいかな、飴色に変色したこの部品以外は全て万全なのにこのパーツ一つの欠損で用を足さない哀れなチェックライター。
しかしここで藁をも掴む気持ちが天に届いたのか事態は新たな展開へと進む事に。
プラス社のオフィシャルページから行き着いたお客様相談室へメールにて事情を説明し待つこと二日、部品調達可能との吉報が届いたのでした。
そして地元の事務機屋さんを仲介し無事送られてきた部品番号59610073が手前の袋に入った半透明の新品ローラーというわけでございます。
千波にお値段1155円、これをどう考えるかは人それぞれではありますが言える事は唯一つ。
けっして目先の儲けに走らないプラス社の基本理念がこのチェックライターを救ったという事実。
使い捨てがあたり前のご時世に一石を投じるこの企業の良心が心に沁みる。
まだまだ世の中捨てたもんじゃありませんね。(^^♪
さて命拾いしたチェックライターはどうなったかって?
お蔭で何の不都合もなく使命を全うしてくれていますよ。
但し小生の努力不足で満足な額面を印字できない事が玉に瑕ではありますが。(^^ゞ
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◆ご当地グルメ◆
先日の秋田市研修、もう一つのお楽しみがご当地グルメ。
山形市を出発し、天童、新庄、雄勝峠を越えて秋田市へ向かうルート。
7人乗りの車中はギュウギュウ詰めの満車とはいえ、生産、卸、小売と業界用語のいわゆる生販三層の猛者どもが片道4時間以上も狭いスペースに缶詰状態ともなれば日頃耳にできないな情報やら裏話などが飛び交う貴重な場に様変わり。
そんな中で突然グルメ話を持ち出せば、これが誰しも大好きでハンドルを握る方に到っては卸のベテランセールスマンという仕事の性格上、各地のご当地グルメに精通しているわけで。
そんな彼のご案内で帰り道で立ち寄ったのがこの画像。
小生の‘新庄の鶏モツラーメン’がどうしても食べたいというリクエストに応えて何軒もある有名店の中からチョイスしてくれたお店というわけです。
一概に鶏もつラーメンといっても皆微妙に味が違うのだそうで今回は初めて食べる小生の事を考慮して薄味の‘末広さん’というお店。
こんな有り難いナビゲーターに恵まれてご当地グルメの真髄に迫れるなんてもう幸せ満開です。
S氏に感謝、感謝!
さて、さて今回のご当地グルメ、いつものように右上から時計回りにご紹介して参ります。
先ずは往きのお昼に食べた比内地鶏の親子丼と稲庭ウドンのセットから。
美味しい親子丼ですがはっきり言って際立つ特長はなし。
稲庭ウドンも上品な味付けながらこれが稲庭ウドンという説得力が感じられない。
稲庭ウドンは冷たい‘盛りバージョン’で食さないと今一ダメかも。
続いては大懇親会の宴会料理の一つ、キリタンポ鍋。
偶々隣のお席だった秋田の銘酒‘福乃友’の営業の方が‘今夜のタンポはうまそうだでば、そろそろ食いどぎですよ’と教えてくれた。
そう、この絶妙のタイミング、タンポに火が入り、煮えすぎない頃合いが大切なんですねぇ。
味付けの良さも相まって今まで食べたキリタンポの中では群を抜くものでしたよ。
左に行ってと。
復路の高速のパーキングで食べたB級グルメの花形‘横手焼きそば’。
お初でしたが、その美味しさに誰もが納得。
誰もがという訳はこの後に控える‘新庄鶏モツラーメン’に備えて皆で‘回し食い’^^;じゃない少しづつ小皿に取り分けて試食した為。
太麺にサッパリ系の甘辛ソースが良く馴染み、挽肉が良いアクセントになっていますね。
それにトローリな目玉の黄味をマゼマゼすればこれまた円やかな旨さのサプライズ。
パーキングでこれなら本物はどんなに旨いんだろうと思っちゃいましたね。
こりゃ人気がでるわけです。
いよいよ真打で登場、初めて食べた‘新庄鶏モツラーメン’。
細麺ながらもしっかりした硬さの麺に鶏モツと刻みネギだけというシンプルなラーメン。
あっさりスープに鶏の脂が浮いてますがしつこさはまったく感じられず鶏モツと見事に調和しています。
キンカンも嬉しいオマケかな。(^^♪
このラーメンは構成要素が少ないだけに文字通りの三位一体が醸し出す出過ぎない個性が魅力かと。
千波にこのお店のお品書き上の名称はスタミナラーメン、何とも微笑ましいじゃないですか。
そして大盛り600円という懐に優しい設定も素晴らしい。
当に新庄市民が日常普通に食べている事が窺い知れるご当地グルメの決定版を見た思いがしましたね。
飾りっけも何もない素朴なこの一杯のラーメンを前にして、これはこの土地の人達が長い年月の間に培ってきた食文化そのものだという感慨が沸いてきて。
そして土地に根付いた変らない物の素晴らしさ、大切さが一杯詰った味わいがありました。
たかがラーメン、さ・れ・ど・・ラーメン。
山形市を出発し、天童、新庄、雄勝峠を越えて秋田市へ向かうルート。
7人乗りの車中はギュウギュウ詰めの満車とはいえ、生産、卸、小売と業界用語のいわゆる生販三層の猛者どもが片道4時間以上も狭いスペースに缶詰状態ともなれば日頃耳にできないな情報やら裏話などが飛び交う貴重な場に様変わり。
そんな中で突然グルメ話を持ち出せば、これが誰しも大好きでハンドルを握る方に到っては卸のベテランセールスマンという仕事の性格上、各地のご当地グルメに精通しているわけで。
そんな彼のご案内で帰り道で立ち寄ったのがこの画像。
小生の‘新庄の鶏モツラーメン’がどうしても食べたいというリクエストに応えて何軒もある有名店の中からチョイスしてくれたお店というわけです。
一概に鶏もつラーメンといっても皆微妙に味が違うのだそうで今回は初めて食べる小生の事を考慮して薄味の‘末広さん’というお店。
こんな有り難いナビゲーターに恵まれてご当地グルメの真髄に迫れるなんてもう幸せ満開です。
S氏に感謝、感謝!
さて、さて今回のご当地グルメ、いつものように右上から時計回りにご紹介して参ります。
先ずは往きのお昼に食べた比内地鶏の親子丼と稲庭ウドンのセットから。
美味しい親子丼ですがはっきり言って際立つ特長はなし。
稲庭ウドンも上品な味付けながらこれが稲庭ウドンという説得力が感じられない。
稲庭ウドンは冷たい‘盛りバージョン’で食さないと今一ダメかも。
続いては大懇親会の宴会料理の一つ、キリタンポ鍋。
偶々隣のお席だった秋田の銘酒‘福乃友’の営業の方が‘今夜のタンポはうまそうだでば、そろそろ食いどぎですよ’と教えてくれた。
そう、この絶妙のタイミング、タンポに火が入り、煮えすぎない頃合いが大切なんですねぇ。
味付けの良さも相まって今まで食べたキリタンポの中では群を抜くものでしたよ。
左に行ってと。
復路の高速のパーキングで食べたB級グルメの花形‘横手焼きそば’。
お初でしたが、その美味しさに誰もが納得。
誰もがという訳はこの後に控える‘新庄鶏モツラーメン’に備えて皆で‘回し食い’^^;じゃない少しづつ小皿に取り分けて試食した為。
太麺にサッパリ系の甘辛ソースが良く馴染み、挽肉が良いアクセントになっていますね。
それにトローリな目玉の黄味をマゼマゼすればこれまた円やかな旨さのサプライズ。
パーキングでこれなら本物はどんなに旨いんだろうと思っちゃいましたね。
こりゃ人気がでるわけです。
いよいよ真打で登場、初めて食べた‘新庄鶏モツラーメン’。
細麺ながらもしっかりした硬さの麺に鶏モツと刻みネギだけというシンプルなラーメン。
あっさりスープに鶏の脂が浮いてますがしつこさはまったく感じられず鶏モツと見事に調和しています。
キンカンも嬉しいオマケかな。(^^♪
このラーメンは構成要素が少ないだけに文字通りの三位一体が醸し出す出過ぎない個性が魅力かと。
千波にこのお店のお品書き上の名称はスタミナラーメン、何とも微笑ましいじゃないですか。
そして大盛り600円という懐に優しい設定も素晴らしい。
当に新庄市民が日常普通に食べている事が窺い知れるご当地グルメの決定版を見た思いがしましたね。
飾りっけも何もない素朴なこの一杯のラーメンを前にして、これはこの土地の人達が長い年月の間に培ってきた食文化そのものだという感慨が沸いてきて。
そして土地に根付いた変らない物の素晴らしさ、大切さが一杯詰った味わいがありました。
たかがラーメン、さ・れ・ど・・ラーメン。
◆六號 ろくごう◆
のっけから‘何の事だか解らん’と言われそうなタイトルでの書き出しです。
そしてこの画像、酒蔵の内部には違いないのですが我々業界人にとっては特別な意味がある空間なのです。
ここまでの前フリで既に理解できた人は中々の日本酒通と自負して頂いて結構かと思いますよ。
そうです、ここは醸造協会が全国の酒蔵に頒布している協会六号酵母が分離培養されたもろみを生んだ蔵の内部なのです。
正確には秋田市にある新政酒造(株)の造り蔵の内の一つである愛情蔵と呼ばれている空間です。
という事で11月4日、5日と秋田での研修会に参加して参りました。
弊店が加盟している日本名門酒会は全国をブロック毎に分けての研修会を毎年開催しており、東北ブロックは秋田の地に各県の精鋭加盟店が終結したというわけです。
田舎で酒屋をやっている身としては普段の活動範囲が狭く限られる為、こういう会はとても貴重で今回も良い刺激を沢山頂けた実り多い二日間でしたね。
特に新政酒造が数年前から実施している革新とも呼べる改革を直に拝見できた事は凄い幸運であり、若い力の行動力に勇気と元気を貰った気がします。
主催者、関係者の皆様に改めて感謝申し上げます。
さていつものように右上から時計回りにサクッとご紹介したいと思います。
先ずは研修会にて講演に立つ新政酒造の佐藤裕輔専務、躍進の旗頭が語る新需要創造論は利き応え十分。
続いては二日目の蔵見学で現在の造りと醸造設備について語る鈴木 隆杜氏、何と38歳という若さ、千波に蔵人の平均年齢は33歳とか。
造り蔵に配置されているタンクは全てデジタル管理で温度制御されるサーマルタンク。
蔵を一回りした後、お話しをお聞きした会議室に掲げられた六號酵母関係の資料。
最後は六号酵母誕生蔵の前にて佐藤専務と酒屋おやじのツーショット。
まだまだ現在進化中との印象を抱かせた新政蔵、これ以上旨くなったらどんな酒になるんでしょうかね。(^.^)
次回グルメ編へ続く・・
そしてこの画像、酒蔵の内部には違いないのですが我々業界人にとっては特別な意味がある空間なのです。
ここまでの前フリで既に理解できた人は中々の日本酒通と自負して頂いて結構かと思いますよ。
そうです、ここは醸造協会が全国の酒蔵に頒布している協会六号酵母が分離培養されたもろみを生んだ蔵の内部なのです。
正確には秋田市にある新政酒造(株)の造り蔵の内の一つである愛情蔵と呼ばれている空間です。
という事で11月4日、5日と秋田での研修会に参加して参りました。
弊店が加盟している日本名門酒会は全国をブロック毎に分けての研修会を毎年開催しており、東北ブロックは秋田の地に各県の精鋭加盟店が終結したというわけです。
田舎で酒屋をやっている身としては普段の活動範囲が狭く限られる為、こういう会はとても貴重で今回も良い刺激を沢山頂けた実り多い二日間でしたね。
特に新政酒造が数年前から実施している革新とも呼べる改革を直に拝見できた事は凄い幸運であり、若い力の行動力に勇気と元気を貰った気がします。
主催者、関係者の皆様に改めて感謝申し上げます。
さていつものように右上から時計回りにサクッとご紹介したいと思います。
先ずは研修会にて講演に立つ新政酒造の佐藤裕輔専務、躍進の旗頭が語る新需要創造論は利き応え十分。
続いては二日目の蔵見学で現在の造りと醸造設備について語る鈴木 隆杜氏、何と38歳という若さ、千波に蔵人の平均年齢は33歳とか。
造り蔵に配置されているタンクは全てデジタル管理で温度制御されるサーマルタンク。
蔵を一回りした後、お話しをお聞きした会議室に掲げられた六號酵母関係の資料。
最後は六号酵母誕生蔵の前にて佐藤専務と酒屋おやじのツーショット。
まだまだ現在進化中との印象を抱かせた新政蔵、これ以上旨くなったらどんな酒になるんでしょうかね。(^.^)
次回グルメ編へ続く・・