獅子宿燻亭3

獅子宿燻亭3
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長井市の河井地区のオシシです。こちらの獅子頭は額が高く独特な顔つきをしています。飯豊町の黒沢の熊野神社のお獅子とそっくりで、作者も同じ長井大町の梅津弥エ兵氏と記憶しています。文久三年作とあり江戸時代後期制作の獅子頭です。梅津氏の獅子の彫りの特徴は、代々指物大工の家柄の四代目の弥エ兵がその技術力を駆使して獅子を巧みに表現しています。注目すべき所は目の表現にあります。目の位置が大きく右に偏っています。茨の棘で怪我をしたという伝説に基づいて左目の視力を補うために右目を顔の中心から大きくずらした工夫が見られるのです。この獅子の工程は木地を薄めた生漆で地固めし、表面の細かい凸凹を漆のパテで平滑に整える工程です。黒くなっている眉毛の凹や目の部分が妙な表情ですね。

2007.03.27:獅子宿店主:count(1,103):[メモ/黒獅子の部屋]
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