獅子宿燻亭3
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柳伐採の記録
前回の柳伐採の話から・・西高玉の獅子制作の
材料調達伐採の記録をご紹介いたします。
そろそろ初雪かな?
と・・思われるような11月末頃だったと思います。
西高玉稲荷神社の獅子舞の頭がアチラコチラあらかじめ下見して
獅子頭の材料になるいい柳の木を探し出してくれました。
こんな準備の良い神社は最初で最後かもしれません。
普通の獅子頭の依頼では滅多に無い事です。
頭に案内され白鷹の山を数々巡り
この柳に決定しました。
林道から見るターゲットの柳は
藤つるが絡み
さほど大きい柳には見えない印象です。
太い材料でも自然のスケールの背景では
小さく見えるようです。
写真の奥に見えるトラックまで
この柳を伐り出さなくてはなりません。
2010.02.06:
shishi3
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獅子彫りの時間
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shishi2
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プロの目で検分
根元を斧で削り状態を見ます。
すっかり葉を落とし眠っている様な柳の木
寝首を襲う様で申し訳ないような気持が湧いてきます。
削ってみると綺麗な木肌が見えました。
2010.02.07::
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やがてチェーンソーの爆音が静寂を引き裂き・・
無骨なチェーンソーを腕の一部のごとく操る
きこり・・
ゆうに1メートルを超える柳の根元。
チェーンソーのバーが
短く見えます。
倒す方向を考え角度をつけて切り口を伐ります。
チェーンソーが青白い排気を濛々と排出しながら
ものの5分もすると、恐ろしい断末魔をあげ・・
スローモーションを見るように傾き
巨体が地面に吸い寄せられていく。
しかし腕の様な枝がクッションになり
意外と静かな最後でした。
柳が受け身したのかも知れません。
2010.02.07::
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伐採の前に
きこりはスルスルと隣の木に上り
柳の枝に絡まる藤蔓や山ブドウ
アケビなどの障害物を除きます。
蔓が邪魔をして予定の倒伏位置
を外れ危険なのだそうです。
2010.02.07::
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倒れるぞー
こちらには倒れないのですが
一瞬恐怖が過ります。
2010.02.07::
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気になる案配
さて、木の内部の状態・・
空洞って場合もありますよ。
根元に苔や蔓が絡まっていると
健康状態が悪い可能性があるとも聞きます。
心配げに眺める関係者一同・・
残念ながら根元に少し腐れが入っていました。
運びやすいように根元から2メーター程に伐り揃えます。
2010.02.07::
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手際良く
枝を払いながら・・
しかし切れるチェーンソーだな!
2010.02.07::
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腐れ枝にはエイリアン
上部の折れた枝から
通称テッポウ
カミキリムシの幼虫が
顔を出しました。
2010.02.07::
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林道まで引きずり出し・・
一番大変な工程
写真が無いので残念です。
川を越え土手を越え
ワイヤーを足して
30メートル以上トラックのクレーンで
重い生木の丸太を引きずり出します。
さすがプロの仕事に驚きました。
2010.02.07::
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獅子の卵が神社へ
やっと丸太が神社の境内へ運びこまれました。
獅子頭や獅子連、総代や業者の方々が協力して
120年ぶりに新調する獅子頭の卵を探しだしたのです。
作業が無事終わり
それを確かめたようにチラチラ
雪が降ってきました。
獅子の卵は静かに春を待ちます。
雪解けを待ち獅子彫師が助産婦となり
産声を上げるのです。
2010.02.07::
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いきなり誕生〜
生まれたての西高玉の獅子
体重は??
2010.02.07::
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双子でした
こちらは明治22年作の作者不明の大きな獅子頭
8キロほどあります。
2010.02.07::
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明治25年・・
明治25年
長井市白兎彫刻家長谷部吉之介作
と伝えられる獅子がモデル。
西高玉稲荷神社と白兎葉山神社、
勧進代総宮神社の三獅子が
同じ材料で彫刻されたと
伝えられています。
2010.02.07::
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