獅子宿燻亭3

獅子宿燻亭3
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今月23日日曜日に開催の伝統文化サークル四方山会の40周年記念公演の稽古です

空梅雨の影響で今日も暑い!

今日は公園前の最後の日曜日・・衣装をつけての通し稽古でした

吹き出る汗・・気もめても着替えが演目開始に間に合わない事も多々

本番前までは改善するでしょう


その辺素人の私はオロオロ傍観するばかり

私は踊れないので笛のみなのですが稽古でも緊張して指が震えます

獅子舞の時には無い体験です


今日は遂に制作した獅子舞が出てきました

初めて四方山会の獅子舞を拝見

神楽系の創作の舞でアクロバティックな動きもあり素晴らしい舞でした

構成上、三頭の獅子の共演は無いようですが次回に期待いたします


ところが〜今日の稽古で獅子舞の演目が無くなってしまいました!

残念ですね・・・幹部の苦渋の決断










こちらは重篤な症状です

こちらは八方睨みの眼ですが西田尻横越文殊の獅子と似ているような雰囲気

同じ作者の可能性あり?



松材で作られているらしい顎が真っ二つに破損

頭の後ろ三分の一から後ろにかけてぐるっとヒビが入りました


以前修理した時のカルテが無いので現在記憶を巻き戻して調査中

ただし獅子頭の裏までヒビが通しているので構造上の問題かと


獅子が神社に入る時に激しい引っ張り合いを行うということなので

その時のダメージで頭がねじれ顎まで破損してしまったのでしょう


昭和10年作の獅子頭・・もう80歳

そろそろ引退でしょうね


長谷部吉之助作と思われる獅子です

あくまでも私の推測・・長井市五十川の生憎観音に伝わる古い方の赤獅子

もう一頭は昭和初期と思われる黒獅子は竹田吉四郎作



赤獅子といっても褐色で、東五十川近辺の白鷹町浅立や広野、小山沢の獅子と

同色で同グループの文化圏なのでしょう

獅子頭を観察して見ると大胆な造形!

十数年前の写真の印象通りです・・こりぁ〜やっぱり長谷部吉之助ですね

細かく見ていくと彫の深い造りの割には塗が荒い

堅牢な塗り重ねというよりさささっと仕上げた感があります


眉毛や舌の剥離を四角い釘でグサッと留めて修理している所には驚きました



長谷部吉四郎作と思われる獅子を比較してみました


川西新山神社の獅子、

木地の小山沢七星神社、

川西西大塚薬師堂、

そして長井市東五十川生憎観音の獅子・・共通した作風に見えませんか?


浅立の諏訪神社の獅子レプリカもなんだか長谷部作に思えてきました


素晴らしい獅子の造形に驚き魅入るばかりです


♪とおぉさんが〜夜なべして

笛ぶくろ作ってくれたぁ〜♪

・・・って唄っても自分用

余った獅子幕の端切れを材料にして制作しました





獅子毛の模様が珍しく気に入っております

お馴染みの波浪模様でも素敵でしょうね〜




これはあやめ公園そば美味しい地酒の店「まるはち酒店」さんの古い暖簾

をリユースした笛袋

長年の摩擦や紫外線の影響やらで繊維が傷み山廃的な鄙びさを醸しています

表は色が退色したので裏を表にしてみました

いかつく・・という整形のテーマですが

予算も予算なのでなるべく小規模な整形に留めようとしましたが

いたるところ気になりだし、ついに顎を作り直してしまいました

鼻先からの奥行きが無いので、バランスを取りアゴに厚みを付けてゴツサを加

えてみました



下地を整え仕上げに入ります

今度はタテガミを制作します
獅子見てニャンコ喜ぶ訳ありませんよね‥


獅子頭を仕上げて自宅に持ち帰って反省会開催中です

テーブルに置いた真っ赤な獅子頭を見るやいなや寄ってきました

おっ?

興味あるのかこのニャンコ?

三女に何処からか拉致されたか保護されたか不明の

身の上でも至って脳天気です


しかしこの獅子頭の赤‥

じっと見ていると元気が湧いて来るようです

ニャンコも興奮したのでしょうか? 

闘牛じゃあるまいし









こちらが萩野の大日堂の獅子頭です

あくまでも個人的な印象ですが・・・






こちらはご近所の獅子二頭・・・目と眉毛が似てるでしょ?




こっちの方が近いかな?

四獅子の顔を比較いたします

最初の獅子頭は獅子宿コレクションの作者不明の獅子頭
黒漆が枯れて茶褐色になっています



次は今泉の古い獅子頭

次も同じ神社の渡部 亨氏作・・



こちら前前ブログでご紹介した大田氏作の獅子頭



こちらの四獅子
私的には似ている・・・と思います
ただし最初と二番目の獅子は塗り替え記名無しの為作者不明ですが・・
すごく似ております

恐らく同じ作者と思われます

その作者の作風の印象から見て竹田氏の作かと思われます・・

明治大正に活躍した九野本の彫り師小関久蔵氏
・・その二人の弟子の九野本の竹田吉四郎氏と町田氏です


しかし町田氏の作風がイマイチ掴めていないので
竹田氏か町田氏かの判別不明

町田氏の作は平山の文殊尊や総宮神社の大正期に制作された獅子頭
今後作風を見極めてご報告いたします・・お楽しみに

さて三番目の獅子の作者渡部氏は、その作者不明の獅子頭をモデルに
忠実に風貌を彫り上げています・・
四番目の獅子頭の作者の太田氏は渡部氏と飯豊町中津川小屋出身と
聞いています

推測ですが、今泉の獅子頭を渡部氏が制作する時にモデルの今泉の
獅子頭を参考に獅子頭作りを行ったのではないかと思います

このように太田氏の作風に強く影響しているのではないでしょうか
太田氏は多くの個人所有の獅子頭の他、小出、寺泉、時庭、泉、等の
獅子を制作しています

個性的な表情なので直ぐ分りますよ














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とあるお獅子が下顎の割れで入院しました

診察すると顎の内側に怪しい金具が釘で取り付けられています
かなり古い修理跡

しかし耳の取り付け方が珍しい・・・
動くとぶらぶら動きます

耳がポニーテールのようにも見えます
それがタテガミと接触し擦過傷

さて金属板を剥がしてみると
顎真っ二つに活断層発見
五ミリも隙があります

金属を使っての補修は長持ちしません
木の合板を移植して治療
歯もブリッジする予定です


この獅子の境内で発見
伐採した杉の切り株から新しい太い杉が伸びています
凄い生命力

神社からの帰り

こちらの地区にある茅葺き屋根を巡りました

茅葺きのお寺の門



民家・・数年前三軒あった茅葺き古民家は
一軒だけになっていました



お堂も茅葺き



茅葺き農家
のどかな風景です









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先週の獅子頭作り講座の話です

いつも獅子頭作り講座は木曜日開催ですが、何時も天候荒れますなっ・・

皆さま真面目な方ばかりで、本日の欠席者は珍しいのですが一名欠席でした



写真提供のKさま

何時もありがとうございます


ワタクシお手手が粘土なんで撮影難しいので

撮影代理戴いております



粘土で獅子頭制作次回は四回目・・そろそろ架橋に入ります


あ〜ぁぁぁぁ〜っ ワタクシの眼鏡

誰だ〜っ こんな悪戯したのは〜っ!!!!!





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k様写真提供ありがとうございました

お陰様でアップ出来ました〜


さて二年目冬の獅子頭作り講座です


先週始まる予定でしたが、やんごとなき大雪で

本日に延期になった次第です

今回は第一回の導入の講座

獅子頭の構造を学びます

立体を平面で説明するのは厄介ですね・・・

さらに言葉でイメージをどのくらいご理解戴けるか・・

言葉足らずを実感します


ちなみに、この講座は

2月3月毎週木曜日午後7時より長井市本町まちの学校で8回開催

最後の1回は伊佐沢獅子宿で開催です

2回かな?

内緒ですが

茅屋根の雪下ろしも体験して戴きます

へへへへへ・・・


講座の見学もOKですのでお気軽にお立ち寄り下さい

ただし要予約です・・


打ち上げでは自作の獅子頭で獅子舞いたしますよ










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ストンと降りましたね




今日は乾いた雪でサラサラなんで除雪楽

地域によって雪の体調も違うかもしれませんなぁ


午後から市内の施設でミニ獅子舞慰問

えくぼ獅子舞クラブの皆さま

お昼に獅子宿に集合し今年初の顔合わせ致しました


今日の獅子舞の会場は緑町のご老人の施設

稽古不足の割に狭い会場のせいでもないでしょうけど凄く動きが良かったですよ

笛太鼓も少数精鋭でも文句なしでした


ご老人方の顔を見る余裕もあり・・ふと親戚のお婆ちゃんを見つけた時には

驚きました


私の顔はもう解からなくなっていましたけどね


来週も獅子舞慰問が予定されています

またお爺ちゃんお婆ちゃんの喜ぶ顔が楽しみです

獅子舞で慰問のはずが私達が癒されています



コンチャン写真提供ありがとうございました〜♪















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続・特派員の映像からのマニアックな発見です

白鷹町広野の獅子舞です

こちらは平成7年の映像

トップの写真では良く分かりませんが、こちらの映像では如何でしょう?



水玉がランダムに散らばらず、三つ五つとグループでまとまっています

猫の足跡状にも見える実に面白いデザインですね


この幕を制作したオリジナリティあふれる染屋さんが気になります

それとも神社にお抱えデザイナーがいたのでしょうか?


獅子舞の御花をいただくシーンに注目しました

相撲のそばに裃を着て軍配をもった方(行司?)がいて

いただいた御花を受け取り軍配に乗せ相撲に渡すのです

これは大相撲のテレビ放映でも良く見るシーン

貴重な映像でした・・





特派員の獅子舞資料映像からマニアックな発見がありました


長井市と飯豊町の境の高柳地区・・

時庭の豊里神社からそう遠くない道路沿いにプリティな神社があります

宝龍神社です


トップの写真は二十年前以上の獅子舞の映像・・・幕の模様をご注目

とくに渦巻きのデザイン


次の写真は以前ご紹介したネットで偶然遭遇した獅子幕


こちらの渦巻きのデザインほとんど一致しませんか?


波のパターンや組合わせを変えていますがパーツが酷似しています

波の動感を線で描いているところも同じですね・・

近くに染屋さんがあったのでそちらの制作ではないかと推測していますが

後日詳しく調査してみたいと思います



ネットのオークションで偶然発見した明治27年の記名の幕との出会いも

奇跡でしたが、高柳の獅子幕との出会いも驚くものでした・・

こちらの獅子頭もな〜んだか・・

獅子宿のコレクションの出生地不明の獅子と似て見えてきました



類は友を呼び・・獅子頭と幕がアチコチを彷徨い獅子宿に集結するなんて

本当であれば奇遇中の奇遇ですねぇ〜

もう一つの謎

明治27年という記名 普通は獅子頭の後ろに神社紋が入り、神社名、

そして新調した年号が入るのですが神社名が無いのです

年号記名だけが染め抜かれているのも不自然かと・・

幕の巾が狭いので一巾か二巾おろぬいているのかも知れません

前幕がくっついていれば手がかりになったかも・・


今日の天気は男心か女心か・・?
晴れから風が出て雨もちらつき・・
その繰り返しの気ままな不安定さは男からしてみれば女だな

さて
こちらはよさこいソーラン櫻鷹会
(実際の会は古い方です変換できないので足からず)
伊佐沢出身のお母さんと笛の六年生の娘さんが参加しているのです・・
爺ちゃんは獅子宿の茅屋根をお願いしている職人でもあり
お世話になっている伊佐沢小学校の先生もいらっしゃって・・
知ってる方が居ると親しみがプラスして相乗効果
華やかで躍動的!
良かったですねぇ〜観客の皆さんの評判も上々でした
強風で吊り行灯がなびきます


三回目の臼の端餅つき
背景では搗きたての餅を、ほおばる方々
子供たちは千本杵で任務完了でした


大人の餅つきは力強い
なんといっても見事なのは飯沢御大の介添え「あいづら」
テンポ相性良く杵のあいづらを入れてきます
「やってみろ」と体験しましたが機械と違った呼吸に手の甲を軽く打撲
しましたが軽症で済みました
改めて挑戦しようと決意・・

さてようやく獅子も道中開始
獅子舞の囃子が静かな舘久保地区にこだまします

気温も低く動きの少ない囃子衆には気の毒な天候でした
えくぼのお姉さん方の鯉口、腹掛け姿も貫禄を感じます
六年生女子も初めて着用し、祭りの彩を華やかにしてくれました

見てくれる方がもっといたらいいのですがねぇ〜
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