居酒屋ぎゃろっぷ
3連単販促シリーズ経由ニューヒーロー誕生行き
秋のG1シリーズも2戦を終了。スプリンターS、秋華賞ともに、1番人気は馬券対象から外れ、3連単はそれぞれ、10万、24万馬券と大波乱。こうなると、JRAの3連単販売促進G1シリーズ陰謀説がちらつく。
年々落ちている競馬人気。その復活を期してJRAが鳴り物入りで導入したのが、この3連単。その存在を知らしめすのに絶好の舞台は、そう!G1以外にはない。現に、スプリンターズSは5→2→8番人気。秋華賞は2→5→10人気。その破壊力のすごさには、皆、驚愕した。
おかげで今や、3連単は売上の半分以上を占める人気馬券。競馬ファンではない人の耳にも入るほどだ。競馬場には3連単を親切に説明してくれる「馬券説明員」の周りに人だかり。まさにJRAが思い描いた通りに事は進んでいる。
しかし、この3連単販促G1シリーズは、実はJRAが競馬人気の復活のために描いた、更に大きなシナリオのただの序章にすぎないというのは思い過ぎだろうか。JRAが求める真の競馬人気の復活。それは、何によってなされるか?そう。それは、いつの時代も変わらない。「ニューヒーロー」の誕生によってだ。
JRAが描いた壮大なプラン。それは端的に言えばこうだ。3連単の導入→秋G1シリーズ→3連単の凄さをPR→一般人が競馬に興味→増えるファン→あがる売上→そこにニューヒーローの誕生→競馬はドラマ→新しいファンは感動→競馬人気復活→もっと上がる売上→JRAホクホク。
今回の菊花賞。3連単で一般人の興味をひき、準備万全のJRAが次に仕掛けるもの。それは、ニューヒーロー誕生を大々的にアピールすること。そして、今年、競馬ファンならずも注目する1頭の地方馬にその夢が託されようとしている。
北の雄コスモバルク。購買価格400万円。マイナー血統。マイナー競馬所属。ネガティブな要素だらけのこの馬は、過酷な輸送、違う環境、過密レーススケジュールなど、JRA中央競馬会が押し付けた全ての官僚主義的な壁をはねのけて、常にクラシックに挑みつづけてきた。皐月賞2着。ダービー8着。これだけでも十分凄い。並の馬なら、とっくの昔にもう潰れているだろう。
そして、今回、クラシック3冠最終戦、菊花賞。彼は、また、様々な障害を乗り越えてやってきた。その泥臭く、ひたむきな姿は、ファンを動かし、そして、今、その中央の官僚をも動かそうとしている。JRAが、中央のプライドを捨てて、一地方馬に競馬人気復活を託そうとしている。
「名馬は人知を超える。」ここまで来たら、結果など、どうでもよいではないか?彼が今まで成し遂げたこと。そして、これから成し遂げること。ただ、それをずっと見ていたい。彼のひたむきに走る姿をずっと見ていたい。決して諦めず、常に挑みつづける姿をずっと見ていたい。ただ、そう思えるだけで幸せではないか?
彼のおかげで、自分が競馬に対して忘れていたものを取り戻せたような気がする。
2004.10.21:
えのっち
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年々落ちている競馬人気。その復活を期してJRAが鳴り物入りで導入したのが、この3連単。その存在を知らしめすのに絶好の舞台は、そう!G1以外にはない。現に、スプリンターズSは5→2→8番人気。秋華賞は2→5→10人気。その破壊力のすごさには、皆、驚愕した。
おかげで今や、3連単は売上の半分以上を占める人気馬券。競馬ファンではない人の耳にも入るほどだ。競馬場には3連単を親切に説明してくれる「馬券説明員」の周りに人だかり。まさにJRAが思い描いた通りに事は進んでいる。
しかし、この3連単販促G1シリーズは、実はJRAが競馬人気の復活のために描いた、更に大きなシナリオのただの序章にすぎないというのは思い過ぎだろうか。JRAが求める真の競馬人気の復活。それは、何によってなされるか?そう。それは、いつの時代も変わらない。「ニューヒーロー」の誕生によってだ。
JRAが描いた壮大なプラン。それは端的に言えばこうだ。3連単の導入→秋G1シリーズ→3連単の凄さをPR→一般人が競馬に興味→増えるファン→あがる売上→そこにニューヒーローの誕生→競馬はドラマ→新しいファンは感動→競馬人気復活→もっと上がる売上→JRAホクホク。
今回の菊花賞。3連単で一般人の興味をひき、準備万全のJRAが次に仕掛けるもの。それは、ニューヒーロー誕生を大々的にアピールすること。そして、今年、競馬ファンならずも注目する1頭の地方馬にその夢が託されようとしている。
北の雄コスモバルク。購買価格400万円。マイナー血統。マイナー競馬所属。ネガティブな要素だらけのこの馬は、過酷な輸送、違う環境、過密レーススケジュールなど、JRA中央競馬会が押し付けた全ての官僚主義的な壁をはねのけて、常にクラシックに挑みつづけてきた。皐月賞2着。ダービー8着。これだけでも十分凄い。並の馬なら、とっくの昔にもう潰れているだろう。
そして、今回、クラシック3冠最終戦、菊花賞。彼は、また、様々な障害を乗り越えてやってきた。その泥臭く、ひたむきな姿は、ファンを動かし、そして、今、その中央の官僚をも動かそうとしている。JRAが、中央のプライドを捨てて、一地方馬に競馬人気復活を託そうとしている。
「名馬は人知を超える。」ここまで来たら、結果など、どうでもよいではないか?彼が今まで成し遂げたこと。そして、これから成し遂げること。ただ、それをずっと見ていたい。彼のひたむきに走る姿をずっと見ていたい。決して諦めず、常に挑みつづける姿をずっと見ていたい。ただ、そう思えるだけで幸せではないか?
彼のおかげで、自分が競馬に対して忘れていたものを取り戻せたような気がする。