木造校舎大暮山分校 白い紙ひこうき大会

 歴史が途絶えていた「大暮山大黒舞い」を復活させた地元在住の長岡清一郎さんが、開会式の折に舞って下さり、校舎にねぎらいを、参加者や大会に福をもたらして下さいます。二回大会はドライアイス、三回大会は煙幕と、登場する時の演出にもこっています。はじめて大会に参加なさる方は「なんで紙ひこうき大会に大黒舞いが」と驚いてしまうと思いますが、いまや場を浄める大切な神事となっています。それに昔から「紙」は「神」と通じるとされ、大会イメージにも神がかりな「神ひこうき大会」の意味もこめてあります。ご利益あります。(2000〜)

 はじまりだった若者グループ「おもしろ塾」のポスター製作班が、写真撮影に訪れた日は残念ながら大雨。でも、苦心の末にこんなにすてきな写真を撮影してきてくれました。学校の格子窓から女の子が紙ひこうきを飛ばそうとしている、あるいは迷っているような、なんか意味ありげなシーンなのです。制作/三浦浩一さん 写真撮影/武田貴浩(1999)

 解体予定だった校舎になにか感謝の気持ちをと、競技終了後、全員でシャボン玉を飛ばしました。木造校舎をバックにふわりふわり飛ぶシャボン玉は想像以上にきれいでした。不思議なことになかなか落ちないのです。教室の中に入ってきたものも、ゆっくりゆっくり漂い、まるで生きているようでした。時節柄「千と千尋の神隠し」のテーマ曲を流したら、ぐっとくるものがありました。(2002〜)

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 巻き尺片手に、炎天下の記録測定はとても大変です。大きな麦わら帽子はかかせません。今ではすっかりおなじみのスタイルとなりました。(2000〜)

 予算がなくて発注できずに困っていたら、スタッフの一人阿部祐子さんが芸術的な墨字の年賀状を書くことが判明。無理にお願いしてでき上がってびっくり、大会イメージを見事に表わした字体に書き上げてくれました。今でも大切に使っています。
(1999〜)

 夏のイメージを盛り上げようと、使われなくなった花壇にひまわりを植えています。いつも咲くのがぎりぎりでひやひやしてます。ひまわりは、阪神淡路大震災の被災地の西宮市の更地に希望の花として植えられた種や、スタッフや地元の人たちが苗を持ち込んで植えたものです。白い紙ひこうき大会記念としてお分けしております
撮影/飯田恭子さん

 白い紙ひこうき大会をもっともっと楽しみたい方は、スタッフ参加をお薦め致します。もともと「やりたい人がやれる時に協力する」といった考えのもとに実行委員会が結成されておりますので、新しい人、懐かしい人、毎回参加する人といろいろな方がいらっしゃいます。山形県内に限らず県外からも参加してくださいます。   
 企画からの参加はもちろん、当日のみの参加も大歓迎です。一緒に木造校舎の夜の反省会で盛り上がりませんか。

様子をスタッフの中学生が作文してくれました。
こちらを
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・山形自動車道路寒河江IC。R112号から287号に。
 所要時間およそ35分。
・JR左沢線 終点左沢駅よりタクシーで20分。
・所在地 山形県西村山郡朝日町大暮山

 
 朝日町の観光や宿泊については朝日町エコミュージアムをご覧下さい。
 
 Google地図

 山形県のほぼ中央部、最上川沿いに走る国道287号線朝日町真中交差点を、秋葉山という小さな三角山の山裾に合わせるように道を折れ、まっすぐな一本道を西へ車を走らせます。大沼の浮島の標識があります。
 広い水田に囲まれた大谷集落を抜けると、左手に馬神ダムが現れ、やがて小さな砂防ダムを挟むような分かれ道に出ますので、ここを右に折れます。
 国道からここまで5分程。村に入り、万福寺を右手に過ぎると、一軒だけ酒や食料品を扱う小さなお店(阿部商店)があります。私は分校でのんびりするために、ここで缶コーヒーや紅茶を買います。
 その店の前の丁字路を右に登り、木造の古い小さな消防ポンプ庫と、八幡神社のこま犬の所の分かれ道を、 最後に50メートル程左に登ると小さな広場がありますから、車はそこに止めます。
 車を降りるとすぐに、入口の太い藤つるに目がいきます。その迫力と、頭上を覆うように葉を繁らせてる様子は、まるでこの場所の歴史を誇示するかのようです。その藤棚の下の坂道を30メートル程登れば、いよいよ大暮山分校です。
 一歩一歩登っていくと、やがて赤いトタン屋根の角がてっぺんの方から見えてきます。そして坂を登り上げるとそこには、およそ百年の歴史を持つ木造校舎が、ポツンと時代に取り残されたように、しかし堂々と、今でも大暮山の人々を見守るように建っています。

 
大きいポスターが欲しくて、第2回大会で荒谷良一氏が撮影下さった集合写真のコピーを真ん中に貼付けました。
虫とり

制作 / 高橋 諭 絵/安藤玄太
花火

制作 / 高橋 諭 絵/安藤ゆふみ