木造校舎大暮山分校 白い紙ひこうき大会

 今日、大暮山分校を訪ねると、町職員・大暮山区の区長・副区長そして解体業者の皆さんが、取り壊しの下見をしていました。落札したのは町内の建設会社。850万円の仕事が生まれました。解体は8月20日頃からで、トラックや重機が入るための道作りから始めるとのこと。あと二週間でこの風景が見られなくなることを、現実に思い知らされた日となりました。跡地には桜を植えた公園が作られるそうです。
 私たちの「木造校舎のある公園」開園8/8まであと四日。生前葬のような湿っぽいお別れ会ではなく、最後まで校舎の存在意義を世にアピールして終わりたい。校舎には最後の最後までその役割を持っていてもらいたい。8/8は感謝とねぎらいの思いで校舎を包むような催しにします。

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 今朝、ベンチを置きに分校を訪ねたら、解体工事の看板が設置されてありました。涙雨がシトシトと降ってますが、午後からはやみそうです。木造校舎のある公園でお待ちしております。運転にくれぐれも気をつけておこし下さい。

 涙雨はなんとか我慢してくれました。大会ではないのに、午前中の大掃除、午後の開園式・感謝祭には県内外から多くの皆さんが駆けつけて下さり、紙ひこうきやシャボン玉、スイカ割り、蜜蝋キャンドル作り、点灯、大黒様の感謝の舞、合唱と、最後の分校との時間を過ごして行かれました。毎年参加なさっていたご家族も何組も来て下さり、ルールのない紙飛行機飛ばしを存分に楽しんで行かれました。今年は、スタッフのアイデアで初めて自転車のアイスキャンデー屋が登場しましたが、大人気であっという間に売り切れてしまいました。
 詳しくは改めてご紹介いたします。
 二日目の9日は、イベントのない静かな「木造校舎のある公園」を楽しんでもらいました。朝9時の開園からひっきりなしに卒業生や先生、地区の方、新聞やテレビを見た方が訪れ、芳名帳にはたくさんの人の名前が残されました。そして、シャボン玉や紙ひこうきを飛ばして楽しんで行かれました。
 校庭に設置したベンチに座ると校舎の優しさに包まれるような感じがしました。座られていたご家族にお願いして後ろ姿を撮らせていただきました。お父さんが小さなお子さんの頭を撫でながら「お父さんの学校、なくなってしまうんだよ」とつぶやいていました。目頭が熱くなってしまいました。午後にはまた涙雨が降り続きましたが、それでも訪れる皆さんは夕方まで途切れませんでした。
 最後にスタッフで何度も紙ひこうきを飛ばして校舎をあとにしました。

 無下に壊されてしまう事を肯定せず、大暮山分校舎の存在意義を最後までアピールすることができました。そして、最もやさしい時間を静かに過ごすことができました。訪れて下さったみな様、大掃除でご苦労下さったみな様、報道関係のみな様、写真家のみな様、そして大暮山地区のみな様、本当にありがとうございました。10年間本当にありがとうございました。まもなく校舎は解体されます。
 八向茂さんの作るフォトサイト「山形市の街並み」で、「木造校舎のある公園」の様子が素敵なたくさんの写真で詳しく掲載いただきました。ぜひご覧いただけましたら幸いです。(トップページをスクロールして2009年8月の黄色いNEW!をクリック)

山形市の街並み
 盆中16日まで、ベンチを設置して帰省された卒業生のために公園を開放しております。どうぞ座りに来て下さい。ひまわりも満開です。まもなく校舎は解体されます。

 フォトサイト「山形市の街並み」で「木造校舎のある公園」の様子が素敵なたくさんの写真で紹介されています。ぜひご覧下さい。(トップページから2009年8月を探して下さい)山形市の街並み
「あとはまかせでけろ。どんな重機がやってきても、わたす達が命をかけて守っから!」
「んだね。最後の仕事だからがんばっぺ。お父さんかっこいい。」
「父ちゃん、おらもがんばっからな!」
「あたしは、まにあうべが。早く咲がねど…」
 代々分校の夏を彩ってくれた向日葵たち。今年はどこの庭先より凛と咲いてます。
「みんなありがとう(涙)」

山形市の街並み に感化され…
今朝教えていただきました。
解体工事が始まり立ち入り禁止になるのは
24日月曜日からだそうです。
今週末も最後の姿を眺められます。
どうぞいらして下さい。
青空になるといいですね。
(写真/18日 白いひこうき雲と分校)
本日8月23日(日)が、
大暮山分校のある風景を見られる最後の日です。
明日から解体工事が始まり立ち入り禁止になります。



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 明日24日から解体工事が始まり、立ち入り禁止となります。
大暮山分校のある風景を見られる最後の今日は気持ちのいい青空でした。
朝は一人で訪ね、セルフタイマーで欲しかった分校との写真を撮りました。
夕方は家族を連れて、セルフタイマーで写真を撮りました。
駆けつけてくれた仲間が持ってきてくれたせんべいをかじりながら
暮れゆく最後の風景をみんなで眺めました。

今日の大暮山分校

 取り壊される姿は見ないと思っていましたが、
 最後まで見届けてあげなければと思い直し出かけてみました。

 坂道をのぼると
 窓枠や扉がすべて撤去された分校が、
 それでも青空を背に凛々しく胸を張って立っていました。
 朝の光が傷を癒すように優しく降り注ぎ
 重機がすまなそうに出番を待っていました。

 明日も行ってみます。

 今朝の大暮山分校8/26
  「これから新しい木製窓を取り付けます」
  だったらいいのにな… 


  今朝の大暮山分校8/28