木造校舎大暮山分校 白い紙ひこうき大会
近頃のできごと
2008.9.30。この春「桜さく木造校舎めぐり」で訪ねた旧大舟木分校舍が解体されました。誰にねぎらわれることもなく99年の役割を終えました。
我が朝日町は、今年度1000万円も余計に予算をつぎ込んで「観光」を声高にしているのに、多くの人の心和ませてくれる建物を壊してしまう町です。(年間維持費は0円だったはず)せめて100年祭をしてあげたかったです。 次の春には、私たちの大暮山分校が解体されてしまいます。2008.10.1記 桜さく木造校舎めぐりの報告はこちら |
今日、大暮山分校を訪ねると、町職員・大暮山区の区長・副区長そして解体業者の皆さんが、取り壊しの下見をしていました。落札したのは町内の建設会社。850万円の仕事が生まれました。解体は8月20日頃からで、トラックや重機が入るための道作りから始めるとのこと。あと二週間でこの風景が見られなくなることを、現実に思い知らされた日となりました。跡地には桜を植えた公園が作られるそうです。
私たちの「木造校舎のある公園」開園8/8まであと四日。生前葬のような湿っぽいお別れ会ではなく、最後まで校舎の存在意義を世にアピールして終わりたい。校舎には最後の最後までその役割を持っていてもらいたい。8/8は感謝とねぎらいの思いで校舎を包むような催しにします。 ...もっと詳しく |
まもなく取り壊される大舟木分校
「大暮山分校・大舟木分校の解体を一旦保留して、観光資源の可否を調査して欲しい」旨の陳情書を7月に朝日町に提出しておりましたが、その回答が9/4に届きました。 内容は「両校舎ともに、財政事情と地元地区が解体を要望していることもあり、現時点で解体計画を保留して調査することはない」とのこと。とても悲しいことですが、大舟木分校は来年の築100年を迎えられず、この秋に解体されてしまいます。大暮山分校は来年の予定です。 今年度、観光に多額の予算をかけている朝日町なのに、大盛況だった「桜さく木造校舎めぐり」や「白い紙ひこうき大会」の成果を認められず慌てて壊してしまうことに、一体どのような理由があるのでしょう。ここ10年でかかった維持費は電気の基本料金位のはずです。建っているうちは建たせておいて欲しいものです。 ...もっと詳しく |
(c)白い紙ひこうき大会実行委員会
心ない骨董屋によって校舎内のたくさんの机や棚などの備品が持ち出され、それらの陰から出てきた数十年分のほこりやごみが散らかり、引き出しや棚から取り出されたであろう本や書類は乱雑に散らかされ、開けっ放しにされた裏口からは獣が入り込み体育館は糞だらけ…。
卒業生スタッフから「このまま解体されるのは忍びない」と。8月8日の最後の小さな催しは、大掃除をすることになりました。そして「たった一日の木造校舎のある公園」を開催しようということになりました。これから町に申請を出して許可が下りればのことですが…。
またご報告いたします。
※「建っているうちは建たせておいて欲しい」の願い虚しく、残念ながら校舎はお盆過ぎに解体されます。