トピックス
6月6日の午後6:30から、中央地区公民館の視聴覚室に於いて、平成24年度レインボープラン推進協議会総会を開催しました。
冒頭で齋藤会長は、超党派の国会議員で組織する有機農業推進議員連盟が6月4日に食品リサイクルの先進事例としてレインボープランを視察に訪れたこと、また、平成23年度地域再生大賞にてレインボープランが優秀賞を受賞したことを報告し、改めて、毎日確実に生ごみ分別に協力している市民の皆様、安全安心を心がけて農産物を栽培している生産者の皆様への敬意を表しました。 引き続き、新野副市長からあいさつがあり、市で今年度、経年劣化が著しくなってきたコンポストセンターの修繕に関する調査を実施することなどを話した後、「レインボープランが内外から高い評価を得る一因は、市民と行政が一体となって事業をすすめていることにある。市のブランド、誇りであるレインボープランに、循環支え合いのまちづくりの母体として役割を果たしてもらいたい」と締めくくりました。 24年度事業計画では、稼働後15周年という節目を迎え、いま一度原点に立ち返って、これまでの取り組みを振り返り、改めて課題を精査しながら、市民にとってわかりやすく親しみやすい事業をおこなうことが提案され決議されました。 出席した委員からは、 「昨年のスイーツ開発事業、コンポストの質や使い方など、市民への周知が行きわたっていないのでは。特に若い層に広まっていない」、「最近の新聞記事によれば、23年度の市民1人あたりごみ排出量(資源回収を含む)の成績が県内の他市町村と比べて芳しくなかった。市民皆で見直していく必要があるのではないか」、「広報については、情報の受け手である市民にも、積極的に情報を受け取る姿勢を持ってもらいたい、また若い世代が得意とするブログなどの手法も取り入れているので、ぜひ子どもさんたちといっしょに関心を持ってほしい」 といった意見が出されました。 (広報ながい 2012年7月1日号内「虹の郷発希望行き」掲載記事) |
野菜がつなぐ長井市と福島県
レインボープラン“絆”循環プロジェクト NPO法人レインボープラン市民農場は、新鮮で安全な野菜を生産者と消費者がともに作り市民へ供給しながら、新しい地域農業のあり方を示すまちづくりを目指して設立され、今年で9年目を迎えます。 その市民農場が、農産物を通して被災地とつながる「レインボープラン“絆”循環プロジェクト」を立ち上げました。 福島県からの避難者と長井市民、市民農場がいっしょに安全・安心な野菜を生産し、福島県へお届けする取り組みで、避難者同士の情報交換やコミュニティーづくり、避難者と長井市民の交流をお手伝いしながら、復興を支援しようというものです。 長井市内に借り受けた専用農場「福幸(ふっこう)ファーム」(約60a)では、4月から避難者が主体になって農作業がスタート。生産した野菜は、おもにNPO団体などを通じて、安全安心な食材として福島県へ供給される予定です。 また、山形伝説の米「さわのはな」を酒米として栽培し、福島県から長井市に避難されている蔵元にその酒米を用いてレインボープランのブランド酒「甦る」を醸造してもらい、「復興支援酒」として世に送り出すという計画もあります。 この事業には、避難者の方々に、農作業を通じて長井市で新たな絆を結んでほしい、また生産した農産物を、ふるさと・福島県に送ることで地元福島との絆を結び続けてほしい、という願いが込められています。 長井市でレインボープランの循環を体感した避難者の方々が、福島県へ帰還された後にその経験を地域づくりに活かしてくだされば、なおうれしいことですね。 市民農場では、「震災直後の『何か支援ができないか』という気持ちをもう一度思いおこして、避難者の方々といっしょに農作業に参加してほしい」と長井市民の協力を呼びかけています。 △福幸ファームで子どもたちも農作業 (広報ながい 2012年6月1日号内「虹の郷発希望行き」掲載記事) |
NPO法人レインボープラン市民市場「虹の駅」が、市内での出張直売を実施しています。
より多くの食卓にレインボープラン農産物をお届けするため、また日々の買い物にお困りの方々を応援するため、市内の施設やお店の協力をいただいて、月〜金の日中に野菜、果物、加工品などをワゴン車に積んで直売しています。 健康な大地で育った元気な旬の野菜をたっぷり召し上がれ! 出張直売については、 虹の駅(TEL:83−3175)へ お願いします。 △野菜も笑顔も新鮮です! 出張直売 実施場所のご案内 「実施場所」(地区)出張曜日/時刻 ※敬称略、順不同、H24年4月現在 「豊田児童センター」月/14:00 「西根児童センター」火/14:00 「平野児童センター」金/14:15 「とらや旅館」(大町)月・木/11:00 「あやめそば舟越」(舟場)火/10:30 「ヘアーサロンかとう」(清水町)火/14:30 「さとう小児科医院」(幸町)木/13:00 「コートサンフラワー」(清水町)木/13:20 「メゾン・ド・アポロン」(清水町)木/13:45 「市営下川原団地」(清水町)木/14:00 「赤頭巾」(本町)木/14:15 「美容室Belle」(十日町)木/14:40 「スー・アン・ニュアージュ」(九野本)木/15:00 「丸川精肉店」(清水町)金/11:00 「たかさか食堂」(九野本)金/14:35 ★上記各所の駐車場や玄関先をお借りしています。出張時刻は、交通事情等によって前後する場合があります。 ★ミニデイサービス実施の公民館、合同庁舎売店などにも出張しています。 (広報ながい 2012年5月1日号内「虹の郷発希望行き」掲載記事) |
レインボープラン市民ガイドってどんな活動?
長井市には、全国また海外から多くの方々がレインボープランの取り組みを視察に来られます。その視察者に対して、市民のみなさんに代わってレインボープランや長井市をご案内するのがレインボープラン市民ガイドです。 視察者は、若さいっぱいの学生や研修生、農業や環境の活動をしている団体の方々、議員や行政など、所属や年代は様々ですが、長井市のことを知りたいという熱意ある方々ばかりです。 現役の市民ガイドからは、 「視察者から他の地域や外国のいろいろな話を聞けるのが楽しい」 「長井市のいいところや今まで知らなかったことを発見できた」 という声が寄せられています。 活動時間や日数は?ボランティア活動なの? 視察の1回に要する時間は約3時間ほどです。年間の活動日数は、視察の受入状況や個々のガイドさんの希望によって異なります。ガイドは有償ボランティア活動です。 どうやったらガイドになれるの? レインボープラン推進協議会が実施する一定の研修を終えていただいた後、ガイドとして登録し活動します。 △視察者を案内する市民ガイド (広報ながい 2012年3月30日号内「虹の郷発希望行き」掲載記事) |
市民の皆さんと協議会をつなぐこのコーナー。昨年からスイーツ開発など話題が目白押しで、ようやく「知事と語ろう市町村ミーティングin長井」での一こまを紹介できるようになりました。知事自らが県民の生の声を聞こうというこの集まり。吉村知事はエネルギーから食まで環境にやさしい県土づくりを目指し、レインボープランを循環型社会の先進例として県内外で紹介されています。
Q 循環型社会への県の動きについて伺います 〈レインボープラン推進協議会 齋藤眞知子〉 長井市は全国に先駆けて家庭の生ゴミを堆肥化し、土づくり、地産地消の資源循環のまちづくり(レインボープラン)を平成9年から進めています。 土から生まれたものは土に帰すということは止めどなく続いてきた、私達が生きる上での基本であると考えます。行政も市民もまちもむらも互いに役割を分担し合い、この「めぐる輪」を蘇らせました。その結果、焼却ゴミの減少、環境負荷の軽減にもつながりました。この取り組みは国内外に広がっています。 そこで、知事にお伺いします。循環型社会の輪を広げること、協働のまちづくりが大事な時代。生ゴミの堆肥化を県内全域で普及啓発し市町村を支援するお考えはおありですか。 A 吉村知事(お答えします) 長井のレインボープランは本当に素晴らしい取り組みだと思っています。 全国に先駆けて行われ、見学者が絶えないとか。全国的にそういう方向に向いているんでしょうね。『もったいない』という言葉も方向的に同じです。 山形県は一人当たりのゴミの排出量は全国的にも非常に少なく、レインボープランの影響かとも思っています。堆肥化は県内では鶴岡市、庄内町などでも進められ、県は山形市を始め19市町村に、生ゴミ堆肥の装置への助成を行っています。 また、お隣の川西町の置賜農業高校では、ワインの搾りかすを飼料に鶏を飼育し、全国的な賞をいただいていますが、たくましい活動ですね。 県では地域限定リサイクル推進モデル事業(ごみゼロモデル事業)を行い、循環型社会形へのきっかけづくりを支援していますが、農業面でも、堆肥の利活用を進め、環境保全型農業の推進、循環型の社会づくりを目指したいと思っています。 ▲意見交換会での吉村知事 (広報ながい 2012年3月1日号内「虹の郷発希望行き」掲載記事) |
Copyright (C) 2005 レインボープラン推進協議会
今回調査をした水田は、春に「やんちゃ たんぼのひろば」の一環として、子どもたちが田植え体験を行ったNPO法人レインボープラン市民農場の水田(レインボープラン認証米を栽培中)です。
調査の当日は晴天に恵まれ、小学生や保護者など32名が集合し、中央地区公民館付近の堤防内側にある水田に向かいました。
子どもたちは、冷たい水も泥もなんのその。網を片手にわれ先にと田んぼに入って生きものを探します。
網ですくった泥を川の水ですすいでバットにあけてみると・・・「いた!」「わっ、これなに?」ドジョウ、オタマジャクシ、アカトンボのヤゴ、カゲロウの幼虫などが次々に見つかり、そのたびに子どもたちの歓声があがりました。
図鑑と見比べながら、小さな生きものを観察する子どもたちの目は、真剣そのもの。「こんなにいろんなものが田んぼにいるなんてビックリ」という声も聞かれました。
調査の後は、中央地区公民館が準備してくれたお楽しみ、シャーベット作りの実験です。塩と氷を混ぜたものに袋入りのジュースを入れて、シャカシャカ振ると、冷たいシャーベットのできあがり。暑い中を活動した子どもたちは、大喜びで乾いたのどを潤していました。
田んぼには、自分たちの食べるお米が育つだけでなく、いろいろな生きものがにぎやかにすんでいる。今回の体験をとおしたこの小さな発見が、子どもたちの心に残り、土と生きものと食べもののつながりや、人と自然との共生に関心を持つ入り口になってくれるとよいですね。
★水田と自然のかかわり
農業用水路や田んぼなどは、農業生産の場であると同時に、多くの生きものが互いに関わりあいながら共存しています。この田んぼまわりにみられる豊かな生態系は、田んぼで米づくりが営まれることによって成り立っています。
△どんないきものが見つかるかな?
(広報ながい 2012年8月1日号内「虹の郷発希望行き」掲載記事)