naomiの写メール日記〜ブログ版〜

福岡ライブのついでに久々に帰省してきました。福岡から飛行機に乗り、南へ飛ぶこと40分。空港から一歩外に出ると、雨の中むせかえすほどの花の香で一杯です。ブーゲンビリアが満開です。相変わらず時間の流れが止まったような、満開の花が咲き乱れる音が聞こえてきそうな場所です。

飛行機を降りて、飛行場の中をどんなに走っても、ここでは交通機関が少ないので、結局みんな同じバスになります。そしてブーゲンビリアの木の下の時刻表の前で、たいていの人が口がぽかーんと開き、ただただゆっくり流れる時間の中で、自分の無力さに途方に暮れるのです。ここではどんなに急いでも、無駄なのです。裁判所に急ぐ、両手に書類をたくさん抱えた弁護士も、旅行帰りのおばあちゃん達も、みーんな同じ飛行機と同じバスに乗り、市街地まで顔を合わせます。

不思議な場所だなーと改めて思いました。


バスの中でスーツ姿の男性が運転手に尋ねます。時間に追われているようです。
「Aホテルの前は止まりますか?」
バスの運転手はゆーっくりした、ワレワレハ、ウチュウジンダ…くらいの速度で答えます。
「ソノホテルノ前ニハ、トマランデスヨ−。」
そして間をあけてから
「3丁目デ降リテ、左二アルイテクダサイ」


ここは東京みたいに便利じゃないんです…ごめんなさい…とカルチャーショックに肩を落とす、彼の後ろ姿をなぐさめる私です。

私も無事ホテルにたどり着きチェックインすると、友達とごはんを食べにくりだしました。
でも、故郷の地っていいなぁ。
2006.05.21:naomina:[メモ/生活]


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