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故郷での暮らし
先日ウェブマガジンの対談の機会をいただき、
故郷での暮らしについて改めて考えた。
娘がふたり、妻のお腹にもうひとり。
少なくても子育てに関しては、
生まれた土地で暮らす恩恵を受けているなーと感じる。
我が家では僕の両親と妻の両親、
計6名のチームによるパス回しで、
ようやく子育てを成り立たせている。
もしも都会で暮らしていたなら、
正直どうなっていただろうか?とも思う。
6人分の愛情が、
子供たちの自己承認の土台となってくれれば、
それだけでも戻った甲斐があったというものだ。
【山形Uターン対談】一周回って気がついた、山形という都市の価値
https://mirailab.info/column/15846
自分が暮らしている土地を賞賛すること
僕が今所属している会社には、
「山形情報化推進法人」という肩書きがついている。
名付けた人に直接聞いたわけではないが、
それでもこの言葉に何らかの使命感と理想像を乗っけたことは、
きっと間違いないだろう。
この言葉を北と南に合わしてコンパスを置いたとき、
やはり自分の暮らしている土地のことや、
情報化とは何か?ということには、
常にこだわって考え続けていくべきだろうと思っている。
時に言葉の意味は、時代の変遷と共に変化する場合もある。
例えば創業当時(約20年前)における「情報化」とは、
単にインターネットというインフラを普及させることだったかも知れないが、
今であれば当然それだと少し違ってくる。
情報媒体とのより良い付き合い方をデザインすることかも知れないし、
地域内での情報の循環を滞りなく流したり、
地域外への届き方を強めることかも知れない。
一方で、決して変わってはいけないものもあるのだろう。
それはこの土地に根を下ろして、
この土地で暮らしている人たちに、
情報の恩恵を配り続けるということだ。
もしかしたら、ナイキやアップルがそうしたように、
僕たちが暮らしているこの土地や人々を賞賛することこそが、
僕たちが何者であるかを表現することになるのかも知れないなーと、
スティーブ・ジョブズのプレゼンテーションを翻訳したこの記事を読んで、
そんなことを思いました。
現状を打破しようとする全ての人に捧ぐ。ジョブズ最高のプレゼンテーション。
http://kajikenblog.com/?p=4422
(以下引用)
“But the best example of all, and one of the greatest jobs of marketing that the universe has ever seen, is Nike. Remember, Nike sells a commodity! They sell shoes! And yet, when you think of Nike you feel something different than a shoes company. In their ads, as you know, they don’t ever talk about the product. They don’t ever tell you about their air soles and why they are better than Reebok’s air soles. What does Nike do in their advertising? They honor great athletes, and they honor great athletics. That’s who they are, that’s what they are about.”
”しかし、史上最も素晴らしいマーケティングの例はナイキだ。思い出して欲しい、ナイキは日用品を売ってるんだよ!彼らは靴を売ってるんだ! でも、ナイキのことを考える時、みんな彼らのことをただの靴のメーカーとは感じないだろう。彼らの広告では、製品について語ることはない。彼らはエアーソールについて語ったり、リーボックのエアーソールよりもなぜナイキが優れているかなんて語ることはしない。では何を訴求しているか。偉大なアスリートや偉大な競技を称賛しているんだ。それが彼らが何物であるか、彼らが何のために存在しているのかを表現している。”