「オラこんな村いやだ~」
と、刺激を求めて新しい世界に漕ぎ出そうとする若者を、
決して止めることはできないと僕は思う。
若者とは、元来そういうものだからだ。
一方で、
人が減って地方の運営が
ままならなくなっていることも事実。
自身に置き換えて考えてみれば、
僕をふるさとに呼び戻したものは、
子供時代の体験や記憶が大きいのかナ~と感じる。
近くにいれば鬱陶しいが、
遠く離れれば愛おしいと感じる家族の関係然り、
成長過程でのふるさとと個人との接点が、
それぞれのタイミングで人生に作用する瞬間が必ずある。
大海を悠然と泳いだのち、
誰に教えられるともなく、
生まれ故郷の川へと舞い戻ってくる鮭のように、
広い世界を見渡してきた若者を、
しっかりと受け止められるふるさとでありたい。
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