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木材の話その11

木材の話・・・木材は住宅に適しているのかについて
考えてみます。

今回は以前にもお話ししました「木の薬用効果」について
です。

木には、前回お話しましたフィトチッド効果の他にも様々な薬用
効果があります。

あるものは香りであり、あるものは薬湯として、あるものは包むことで
生き物の防腐効果を高めるなど、人間が経験を基に知りえた様々な薬効が
伝えられています。

下の表は、身近な木が持つ薬効の一部を示したものです。




薬効とは別な話かも知れませんが、
家でも家具でも人に優しい木造りの物はいいですね。
2015.11.28:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

材の話その10

  • 材の話その10
木材の話・・・木材は住宅に適しているのかについて
考えてみます。

今回は以前にもお話ししました「木の香り薬効(森林浴)」について
です。

人が、森林の中に入ると何ともいえず心が安らぎ、活力を取り戻せたような
気分になります。

それは単に精神的なものばかりではなく、フィトンチッド(樹木から放出される
揮発性物質)が、作用していると言われています。

フィトンチットは、殺菌・殺虫能力がありますので、動物がしばしば意識的に森林の中
に潜むのは、森林の殺菌効果を本能的に知っているからだといわれています。

特にマツやヒノキなどの針葉樹林では、フィチンチットの発散量が多く森林浴により
免疫力が向上すると言う話しも聞きます。

山道を登り深い森に入って、すがすがしい森の香りを胸一杯に吸った時、生き返った
ような気分になるのは、樹木が発散するフィトンチットの効果によるものなのでしょう。

森林の中に身をおき心身ともにリフレッシュする事を森林浴と言いますよね。

木の香りはよいのです。

木を多く使用している木造住宅では、木材のすがすがしさが長期にわたって持続して、
いつまでも人々を優しい気持ちにさせてくれます。


2015.11.14:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

木材の話その9

  • 木材の話その9
木材の話・・・木材は住宅に適しているのかについて
考えてみます。

木材の肌触りが優しく包みます

ハイハイしたての赤ちゃんが好むのは、木のフローリングです。
それは、木材の肌触りが優しいことを本能的に知っているから
です。カーペットからは得られない自然の感触に触れたい気持
ち、それは大人になっても変わりません。子供部屋を木質の多
い空間にすると落ち着いて勉強できるというのも、私たちに、
こうした木に対する本能的な思いがあるからではないでしょうか。




そういえば、私の家も当時の上司に「子供の部屋は、板張りに
するといいよ、節ありでいいから。それを見ていろんなことを
想像するんだそうだ・・・」と言われて、大工さんお願いして
天井だけ板張りにしました。荒っぽい節ありの板でしたが・・

今は、子供たちも家を出て偶にしか帰ってこないのですが機会
があったら感想を聞いてみようと思います。

2015.11.07:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

木材の話その8

  • 木材の話その8

木材の話・・・木材は住宅に適しているのかについて
考えてみます。

木造建築物は、森林の縮図ともいえるのです。

鉄やコンクリートなどの建築用材が製造過程で多くのエネルギー
を使用し、多量の二酸化炭素を排出して地球環境に悪影響を与え
ているのに対し、木は建築用材として製造する過程においてもエ
ネルギー使用量が少なく、伐採されても伐採前に蓄えた二酸化炭
素を内部にストックしています。また伐採されて建築用材となっ
た後も、森林のフィトンチット効果(森の中のすがすがしい空気
を吸うと心身共にリフレッシュする作用)や室内の湿度が高くな
ると湿気を吸い、乾いてくると蓄えた湿気を放出する調湿作用が
あり、快適な室内環境を創り出します。このようなことから考え
ますと、木材を多用した木造構造物の室内は森林をそのまま縮図
化したものと言えますね。

木造住宅だからこそ、森の中にいるようなすがすがしい快適空間
を創り出せるのではないでしょうか
2015.10.31:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

木材の話その7

  • 木材の話その7
木材の話・・・木材は住宅に適しているのかについて考えてみます。

今回は、【耐久性】についてです。

簡単に起こらない木の腐朽

木は確かに、腐朽菌によって蝕まれれば腐ります。しかし腐朽菌には、適度な
酸素・水分・温度、栄養分という4つの生育条件が必要です。このうち一つで
も欠ければ腐朽菌の繁殖は抑えられ、木は腐りません。例えば温度が0℃以下
になれば腐朽は起こりませんし、水中では酸素がなく水分が多すぎて逆に腐朽
は起こりません。しかし、腐朽を防ぐための温度コントロールや酸素の遮断を
実行するのはなかなか難しく、実際の建物では不可能です。その点、比較的簡
単にできるなは、水分の管理です。水分の管理さえできれば、どんなに養分が
あっても腐朽菌の繁殖温度になっても木は腐りません。つまり木の腐朽は、本
来木が持つ避けられない性質ではなく使う側の配慮によってコントロールでき
るものです。水分さえ管理できれば木は腐ることなく、その強度は百年、千年
という単位でほとんど変わりません。木に影響を与える水分はほとんどの場合
結露水です。

結露をおさえしっかりと管理を行っていれば木は優れた耐久性を発揮します。

家はやっぱり住み心地の良い高性能な木造住宅ですね。
2015.10.24:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]