かわにしツーリズム
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たとえば、夕食から宿へもどったとき、日本の感覚だと、「おかえりなさいませ」という丁重な出迎えがあるような気になっている。しかしかの地では「ただいま」といっても誰もでてこない。というよりも「ただいま」にあたる英語すらない。 夜、出かけるときには部屋の鍵を持たされており、あとはご自由にどうぞ、ということなのであるが、それはともかく、経営者にとって夜は家族で過ごす時間となっており、ゲストのことを気にかけて生活してはいられないのだと思う。もちろん、夜、経営者とゲストが一緒になって酒を飲む、ということもないのであろう。 これらのことから考えていくと、施設ではゲストをあたたかく迎え、その他の部分ではできるだけ省力化する(ただの省力化するのでなく、英国の個人を尊重する社会性による部分も大きい)のが、農家民宿経営の肝に思えてくる。経営者が民宿経営へ割く時間を減らす仕組みが社会的な背景を含めて出来上がっているのである。もちろん、ゲストの確保には、経営者を知ってもらうこと(人間性)も大きく影響するであろうから、チェックインや朝食の提供時の限られたのコミュニケーションの時間や、溢れるくらいに飾られた家族の写真などが効果的な役割を果たしていると考えられるのである。 (写真は珍しくB&Bの経営者とパブへでかけた場面)
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