ぼくのニワトリは空を飛ぶー菅野芳秀のブログ

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新年にあたって我が農園からのご挨拶。
題して 

        「ニワトリたちが空を飛ぶ日」

我が家の農業は1000羽の自然養鶏のニワトリと4ヘクタールの水田の循環農業。
 何にでも、どこででも経済効率優先のモノサシが跋扈し、人が軽んぜられ、いのちが軽んぜられ、食も、農も、社会もいびつにゆがめられているかのように見えるこの日本。当然のことのようにニワトリたちはゲージの中に入れられている。
 そんな日本の一隅の空を、我が家のニワトリたちは飛ぶ。駆ける。遊ぶ。
こんなニワトリたちとともに暮らしている我が農園が立ち行かなくなったとき、そのときは日本農業のみならず、社会全体が窒息するときだと思っている。
 たかが一個の玉子と軽んずることなかれ。一個の玉子を通して、私たちの社会が見えてくる。そして・・・だ。空を飛ぶニワトリたちが多数派になったとき、食も農も社会のあり方もきっと大きく変わっていくに違いないのだ。

 野に遊ぶ我が家のニワトリたち。今は雪、鶏舎の中で遊んでいる。一方、絵はないがカゴに入れられた苦しそうなニワトリたち。もちろん我が家の養鶏ではない。彼らをゲージから解放しよう!その時には我らもまた経済効率の見えないカゴから解放される時だ。





民主党の代表選に出ている三人とも、普天間から辺野古への米軍基地移転を容認するという。ここを容認してどんな日本の未来かと思う。
 TPPにしても、原発にしても、沖縄にしても、日本の根本問題は悉くアメリカと日本の関係に行きつく。植民地・日本からの脱却!これを見据えた政党の政策こそ求められるところだ。これなくしてはどんな日本の前進もないのではないか。
  いま、この現実(壁)に沖縄の人たちは島を挙げてたたかっている。民主党代表者にそれが見えないのか?





餅に干し柿に栗。
元旦の朝は家じゅうの神様にお供えをすることから始まる。
重ね餅は暮れの28日に準備していたもの。
これらは農家でも昔からそろえることができたものだろう。
今年は栗がなくみかんで代用した。
 孫たちを連れ、台所、作業所、鶏舎、車・・などあわせて15ケ所の神様にお供えし、感謝と安全を祈願した。
こんなにあると感謝の言葉も最後の方はいい加減になってしまう。






新年あけましておめでとうございます。
元旦の朝、今年も我が家の裏にそびえる朝日連峰の麓におもむき、
山の神様(地元の微生物)たちに初詣に行ってきました。
太古の昔より、生きとし生けるものたちを土に戻し、新たな生命体へとつないできた山の神様たちの途絶えることの無い営み。いのちの循環。この方々の働きがなければどのような生物も存在できない。いのちの源。


真っ白い森は、気品すらたたえ、凛とした静寂の中にありました。
今年もよろしくお願いいたします。

<森・・雪があってここまででした。>





 置賜自給圏運動にかかわっている長井の仲間たちと忘年会をやった。その時の料理は友人の作った菊芋の揚げ物、煮物、てんぷらなど菊芋ずくし。

 菊芋ってあまり聞かない作物だが、糖尿病、動脈硬化、便秘にとてもよく効くという。来年から私も植えてみよう。作りやすくたくさんできるというから糖尿病の仲間にも分けてあたい。
 自給圏運動はこのような小さな融通を幾重にも広げて行こうというものだ。友人から菊芋の講釈を聞きながら、なぜか豊かな気分になっていく。

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http://www.youtube.com/watch?v=gVrKxDl5Lfw

を、コピーして検索してみてください。
「大きな壁が」という題名になっているかと思います。


私が若いころ、と言っても1960年代の後半なのですが、街には「フォークソング」があふれていた。ジョーン・バエズの「We shall overcome」もその中の一つ。この歌の精神を今に活かし、メロデーに自分で歌詞をつけて歌っている中川氏。下に続く文章もいい。文章の上で左クリックし、そのままスライドすると読みやすくなる。運動の中に再び歌が帰ってきた・・のか。 

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田んぼはもうじき雪の下に。
私たちの地方は毎年150cmほどの雪が積もる。
見渡す限りの田園がどこまでも、どこまでも・・・
白一色の幻想的な風景。
この静寂の世界の中で、田んぼの土たちはゆっくりと眠りにつく。


土はかつて生きていたものたちが死んでくれてできたもの。膨大ないのちの堆積。
2014年の稲の茎、草ぐさや虫たちのいのちを新たに加えながら、
まっ白な雪の下でしずかにしずかに・・眠りにつく。

<こんな風景ももうすぐだ>





下の文章は私のモノではありません。FBからの転載です。さもありなん。やっぱり食は国際市場にゆだねてはいけない。「置賜自給圏」の運動によけい拍車がかかります。
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たった今、ものすごくショッキングな記事を読みました。

驚きで、震えるほどですー。 ちなみに、この記事のさらに元記事は、最初に違うドクターが研究発表したのを、Dr. Davisが"Wheat Belly(邦題:小麦は食べるな!)”を出版した後に知って書いたようですから、その本には盛り込めなかったみたいで、アメリカ内でも今頃ショッキングなニュースとして出回っているようです。

とにかく、内容をざっと訳して書きますね―。
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”この本では、現代小麦自体の生化学的異常さが紹介されているが、おかしいのはそれだけではない、現代小麦への農法もまた、劇的に変わってきているのを知らないのか”(ある農家へのインタビューで)

米国での小麦を収穫する際の基本手順は、収穫する日の数日前にラウンドアップ(主成分:グリフォサイト)を散布することです、そうすることで、早く、簡単に、より多くの収穫を得ることが出来ます。

これは、1980年にはもう行われ始めていたようで、それ以降ずっと、小麦の『乾燥剤』としての収穫前のラウンドアップの使用は、当然の手順として、1990年代後半には、有機小麦以外には全国的にされるようになりました。

小麦にグリフォサイトのような化学物質をかけると、実際には小麦の収穫量が上がるのです。小麦は、不思議なことに、しかも可哀想なことに、毒で死ぬ、というその直前に、青息吐息でより多くの種を放出するのです。

また小麦畑は、普通は不揃いに成熟します。それを、ラウンドアップをかけることによって、まだ畑の緑の部分を、無理やり収穫できるレベルまで成長を促進させるのです。

これは国からのお墨付きをもらっているわけではありませんが、農家は普通に『乾燥化』と呼んで行っています。 これを食べる消費者は、間違いなくラウンドアップの残留を口に入れています。 
不思議なのは、ビールに使われる大麦麦芽はラウンドアップが散布されているなら、市場には出せません。豆類もそうです。それが、小麦はOKなのです。 

この工程は、アメリカに限ったことではありません。イギリスでも、ラウンドアップを使ったあとの小麦で作ったパンに、グリフォサイト成分が毎回見つかっています。他のヨーロッパの国は、この危険性に気づいているので、例えばオランダではラウンドアップの使用は完全に禁止されています。フランスももうすぐそうなるようです。(日本は、残念ながら大半がアメリカからの輸入小麦です)

このように、ラウンドアップの使用は、小麦農家には農作業の手間を省き、より多くの収益をもたらすかもしれませんが、これを日々食べている消費者には致命的な健康被害をもたらします。
事実、ここ10年のシリアック病や小麦アレルギーの急激な増加は、この工程と無関係ではないだろうと思われます。[表∋仮函蓮米本へは、輸入時の船内で、この小麦にさらにポストハーベストがかけられますから、一体何重でしょうね 恐)

ラウンドアップは、腸の中の善玉菌の活動を著しく悪化させ、腸壁の透過性を激しくし(穴だらけ、つまりリーキーガット)、これが数々の自己免疫疾患の症状へとつながっていきます。

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どうですか、これは、もう小麦をあなたはそれでも食べますか?食べませんか? という選択肢を選んでいる場合ではないぐらいです。

これは、あなたがたとえセリアック病でなかろうと、小麦アレルギーでなかろうと、

”You Must Avoid Toxic Wheat No Matter What”(何があっても毒小麦は避けろ)
ということです。少なくとも、私の中では決定打となりました。

良かったら、これをあなたの家族やお友達にも教えてあげてください。 この事実は、拡散させるべきです。日本には、こんな情報はまず入ってこないし、例え入ってきたとしても、マスコミは絶対にこの手のことは語りませんから。


アメリカの農業団体から日本農民への連帯のアッピール!
この9月下旬、日米閣僚協議の開催中に会場のUSTR前で抗議行動を行い、日本の農家への連帯を現わした米国の全国家族農業連合National Family Farm Coalitionの行動を伝えるもので、パブリックシチズンから送られてきました。
パブリックシチズンとはアメリカ政府の外交政策を監視するNGO。世界の反TPPの先頭に立っている団体だ。

<写真はダブルクリックで大きくなります>





 今年の農家の米売り渡し価格を称して「首をくくって死んでしまえ」と言われているような価格だといった。もう少し砕いてみてみよう。
  今から30年前の1984年(S59年)、一俵あたりの農家の売渡価格は平均で18,668円だった。自主流通米では22,000円ぐらいだったと記憶している。それが仮渡価格とはいえ今年は一俵あたり8,500円。一年後の「精算金」を含めても1万円を超えることはないに違いない。
 一方、今年の2月に農水省は米の2012年産(H24年産)の生産費を発表した。その全国平均が1俵/60kgあたり15,957円。今年は油代の高騰もあってもう少し高くなるだろうが、それを8,500円で販売なければならない。
 仮にその生産原価に含まれている36%分、5,744円の労働費をゼロにしたとしても、今年の販売価格には遠く及ばない。農家が一年間のタダ働きしたとしても追いつけない安値。これでどうやって暮らしていけるというのだ。「首をくくる」しかないではないか。
 その背景に、山形県米生産量のほぼ倍に匹敵する年間80万トンの輸入米がある。GATT−WTOで約束させられたものだ。TPPの締結はこの傾向を更に増大させ、6,000円代にまで米価を押し下げるだろうと言われている。これに対応できるのはごくごく限られた条件をもつところ以外になく、日本の米作りはほぼ壊滅だろう。私がTPPの先取りだと言った理由はここにある。自民党安倍政権の「成長戦略」が農業を滅ぼして行く。
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稲刈りが始まった。
我が家はまずもち米から刈りはじめる。
例年作はとれたかな。
それにしても米が安い。
JAの買い取り価格が発表され、村中が愕然としている。
絶望的な安さだ。
「首をくくって死んでしまえ」と言われているに等しい。

農水省は平成24年度の一俵(玄米60kg)あたりの生産費を15,957円と発表したが、今年、農家はそれを1万円に満たない価格(仮渡金)で売り渡すことになる。JAが悪いわけではない。市場価格とやらが米値段を押し下げているのだ。そしてそこには工業製品の輸出の見返りにアメリカなどから押し付けられた輸入米の存在があり、TPPの先取りがある。

最終的な精算金はこれよりも少しは高くなるだろうが、政府の「成長戦略」を受けて規模拡大してきた農家にとっては大打撃だ。
今年もたくさんの農家が農業から離れて行くだろう。
しかし、この国のリーダーたちの責任を問うても無駄だ。
俺たちがこの国をどのような国にしていくのか。
どのような未来を育んで行くのか。
原発同様、まずそこだ。
その上での一歩こそ求められている。
(力が入っているねぇ。)
アホな連中はさておき、まず、みんなのいのちの糧を確保しよう。
稲刈りがんばっぺ!





 稲刈りを途中で投げ出して行ってまいります。
場所は大正大学構内(巣鴨;地下鉄「西巣鴨」)です。
私は加藤登紀子さんの「引き出し役」です。
楽しくも有意義な時間にしたいと思います。

 お近くの方はおいでになりませんか?

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