株式会社Forex/季楽な家開発奮闘記
株式会社Forex/季楽な家開発奮闘記
夫婦で二人三脚。「美容室・Solana」in山形市嶋地区Y様邸
■Y様との出会い
山形市にお住まいのY様ご夫婦。ご結婚されてから一年余りの新婚さんです。
とある日、奥様の職場にて
「独立開業を考えているんです。」
と何気ない会話から、
「店舗併用型住宅」
のご相談をお受けしました。
「店舗
併用」となると、建築地の選定には慎重にならざるを得ません。
早速、ご希望の山形市北部を中心に、1100万円の予算を目安に建築地を探すことに。
市内の不動産屋さんを駆け巡り、候補となる土地をY様ご夫婦とご一緒にみて廻ることになりましたが、なかなか
「これだ!」
というものがありません。
市内北部のありとあらゆる土地を見学した結果、Y様ご夫婦がお選びになられたのが、
「山形嶋地区」
の一画でした。
Y様の住宅に対するご要望は、
●店舗と同階にLDKを設けたい。(奥様)
●将来、ご両親との同居を考えている。(ご主人様)
●収納を多く、家事の動線もコンパクトにしたい。(奥様)
●なるべく月々の返済を少なくしたい。(ご夫婦共)
などなど。
早速、模型とイメージパースの作成に取り掛かりました。
■内観・外観模型イメージ
■内観スケッチパース
奥様のご要望は、
「少し、木肌がみえてもいいな。」
とのこと。
くつろぎの場であるリビングの上部は、梁を見せた大空間の吹き抜けにしてみました。螺旋の階段をご提案させていただきましたが、別に
「階段にこだわりを持っていません!」
とのことで却下(悲)。代わりにスケルトン風の階段に変更となりました。
■建築吉日に地鎮祭がとり行われました。
連夜の打ち合わせの内容が、いよいよ実物大となります。ご主人曰く
「昨夜はよく眠れませんでした・・。」
とのこと。
ここまで、住宅ローンのことや、建築地の選定など大変でしたものね。私も無事にこの日を迎えることができて、とても感慨深いものがあります。
■
金内勝彦設計工房
代表:「金ちゃん」こと金内氏
設計業務の傍ら、
ホームリサーチ山形
の検査業務を兼務する超多忙人。
県内のビルダーさんはご存じの方も多いはず。今回検査業務をお願いすることになりましたが、彼のセンスを活かしたいと思い当社とタイアップして、デザインの提案をしていただくことになりました。(正確に言うと巻き込まれた???)とご本人は感じているかも知れません。(笑)
■とある日の会話
私:
「金内さんの仕事って、ローンの申し込みから設計、検査まで忙しいですよね。」
金内氏:
「私の仕事で地場のビルダーさんが、少しでも活気つけばいいと思っているんですよ。」
私:
「なんか、業界のお助けマンみたいですね!(感動)」
金内氏:
「少しでも、ハウスメーカーとの差別化になればと考えています。」
私:
「世の中の不公平を正す、まるで遠山の金さんですね!」
金内氏:
「そんな大げさなものじゃ・・・。(困)」
私:
「これからあなた様を、金さんて呼ばせてもらいます!」
金内氏:
「・・・。きん・・・。さんですか??(迷惑)」
私:
「金さんだと、ちょっと堅いですね・・。」
金内氏:
「・・・・・・・・・・・・・・・。(激困)」
私:
「そうだ!人柄から、金ちゃんにしましょう!!金ちゃん!はっははははっ(大満足)」
金内氏:
「・・・・・・・・・・・・・・・。(大迷惑)」
■丁張り風景
山形の嶋地区と言えば、
「地盤の弱さ」
を良く耳にします。しかしながら、地盤調査の結果はなんら問題なしの調査結果。
逆に、杭が入っていきません。Y様がお選びになったこの敷地は強いです。最強です。当社専務も、金属杭を持って奮闘中です。
■防湿シート+スラブ断熱材の施工風景
Y様邸では、床下を
「室内」
として施工するため、
「防湿」
と
「断熱」
はとても重要です。
■当社専務が熱く語る
来る上棟日の前に、木組みに関する打ち合わせ。梁の見せ方や構造に関する強度の確認が白熱論戦中です。
特にプレカットの打ち合わせには、当社の棟梁から現場第一優先の注文が伝えられます。
Y邸では、独立される店舗の「しつらえ」が重要です。デザインと構造のバランス。
こちらは、Y様とご一緒に塗装工事をすることに決定。楽しみです。
■来週上棟します。
基礎が無事完了。仕上がりもバッチリ!とても綺麗な出来栄えです。本日は土台敷きが行われました。来週はいよいよ上棟です。この日の気温は10℃。しかし、当社の専務は燃える男!。現場は熱気でムンムンです。
■上棟風景
晴れ渡る秋晴れの中、無事に棟上げが完了いたしました。在来工法はこの時期が見応えがあります。
■梁と柱の構造美
柱と梁が絶妙に絡んだ姿に感動。養生された柱材とこれから出来上がる壁の一部は、お施主さんと一緒に塗装する予定です。
当初作成した模型通りの進行状況です。Y邸の店舗となるエントランスは連続の窓と、外壁材のコントラストで存在感を出していきます。
■模型から見る店舗の予想図
■寡黙な男
「E部長」
登場!
当社が電気工事をお願いしている長井市にある電気設備会社の「E部長」。
おとなしい性格からか、当社の現場ではイジラレキャラです。
そんな寡黙な男
「E部長」
と
「金ちゃん」
こと金内氏との絶妙な(?)打ち合わせが行われた。
■とある日の会話
金ちゃん:
「ここの照明は、高さはこの位置でここにコンセントを付けて下さい。」
E部長:
「・・・・・。」
金ちゃん:
「この間柱の中心ですよ!」
E部長:
「・・・・・。はい・・・・。」
金ちゃん:
「・・・・。(この人大丈夫かなあ・・・)」と心配のご様子。
■金ちゃんからの容赦のない電気設備の計画に、思わず図面を覗きこむE部長。
E部長:
「・・・・・。(大変そうだなあ・・・・。)」
こんな物静かな彼は、只今
「花嫁募集中」
です!
■打ち合わせ風景
2011年の仕事始めは、極寒の中外壁の打ち合わせです。今回Y邸に採用する外壁材は、「スパンドレル」という、あまり住宅には使われない特殊な素材です。
■スパンドレル
実はこの外壁材は、スーパー設計者「金ちゃん」が、こだわり選び出した素材。当社も、初めて施工する素材です。
■内部建具の打ち合わせ
内部建具は既製品を使わず、建具職人さんにお願いします。写真に写っているのは、上山市に工房を持つ「武蔵建具店」代表の武蔵氏。室内のデザインに合わせた、シンプルモダンに仕上げていただける様に、綿密な打ち合わせが行われます。
■内装打ち合わせ
内装工事も大詰めです。いよいよ美容室の開業に向けて、Y様も私達スタッフも気持ちが高まってきます。「金ちゃん」も、自らのデザイン提案が形に現れてきて完成を心待ちのようです。
■美容室のロゴマーク
開業に向けて、お店のネーミングが決定いたしました。奥様が
日なたぼっこ
をイメージされた名前です。
「ソラナ」「Solana」
素敵なネーミングですね。
お店のイメージカラーは赤。このロゴを元にお店のサインを考えていきます。外装工事も完了し、いよいよ外観の全貌が明らかに。
■オスモカラーの試し塗り
日本オスモ
東北営業所の高橋所長(左)より、Y様邸の木材の搬入をお願いした柏倉木材店(右)さんの事務所をお借りして、取り扱いの説明や注意点などをお聞きしました。
この塗料の特徴は再生可能な自然の植物油(ひまわり油、大豆油、アザミ油)と自然の植物ワックス(カルナバワックス、カンデリラワックス)をベースとした
無公害木材保護塗料
です。
当初粘量が強い!というイメージでしたが、専用のコテバケを使用することで、作業は比較的楽に出来るようです。
美容室の内部は、この「エボニー」というカラーで木部を仕上げていきます。イメージはクラシカル風で、奥様のシンボルカラーである「赤」をポイント的に現わしていきます。
■情野社長と柏倉社長
高所の塗装は大変な作業でした。それでも黙々と木肌に塗装を塗り込んで、拭き取っていきます。この「拭き取る」作業が、後々の仕上がりに影響が出てきます。
■途中経過の風景写真
■ビフォーアフター
■情野社長。塗装工になる。
クリア―を塗る情野社長。作業中、本人は
「私は塗師・・・。私は塗師・・・。」
となにやら意味不明の言葉?を繰り返し発しながら、黙々と作業に没頭しています。この方、ひとつの事に集中しだすと、まるで修業僧の瞑想のごとく、自分の世界に浸ってしまいます。
■イメージカラーの「赤」が貼りつけられました
お店のイメージカラーとなる「赤」のクロスが、店舗の入り口から正面に貼りつけられました。ホワイトのカラーと、クラシック調の木組みがなかなかのバランスで現れてきます。
■ホワイトの壁が木組みを彩る
建築業界に長く携わっていると、職人さんを見ればその仕事振りが分かります。いつもお願いしている内装屋さんは、当面先まで仕事が一杯だとのこと。この間も日曜日にも関わらず、社長さん自身が翌日の段取りに来ていた。こんな素晴らしい職人さんと仕事が出来てうれしい限りです。
■若きホープ「大将」
彼には意外?にも「彼女」がいるらしい。なんでも今年中には結婚して、子供も欲しいとのこと。陰ながら応援しています。はい。
■美容設備の配置
シャワー台や椅子などの、美容設備が搬入されました。奥様は開業ギリギリまでお仕事されているため、設置位置の確認には旦那様に立ち会って頂きました。そして、本日は仮設足場の解体日です。青空の中、建物の全体像が現れました。
■ブラックとホワイトのシャープな外観
■イタリアンポーチタイルの施工風景
いつもお世話になっている菅左官によって、ポーチタイルの施工が開始されました。
この広いスペースは設計上、ご来店されたお客様の待合スペースを兼ねています。アンティーク調のソファーとテーブルがお客様を優しく出迎えるといったコンセプトになっています。社長が自ら塗装した腰壁もなかなかの風合いです。
「テラコッタ」は、粘土質を含む素焼きの陶器のことです。「テラ」はイタリア語で「大地」。「コッタ」は「焼かれた」の意味だそうです。イタリアの建築で使用されるテラコッタは南下するほどに色が明るくなっていきます。ミラノとナポリでは街並みの色がはっきり違います。これは南北でイタリア人の気質が違うという説と、火山の影響でテラコッタの材質である粘土の色が北と南では異なるという説があるそうです。
■完成写真
■玄関ポーチ住宅(左)と美容室(右)
■外観のポイント
白と黒のカラーにお店のイメージカラー「赤」が加わるとこんな感じに仕上がります。ベランダにはルーバーを採用。
■ダボ式(移動自由)の棚を室内に施工
この移動が自由な棚は、寸法を選ばず収納出来る為便利な使い方が出来ます。棚を支える金具はブルズというメーカーのもの。
■T専務登場!
当社のIT化?にご尽力頂いているT専務。昔ほどのバイタリティーは影を潜めたものの、相変わらず元気!のようです。
■とある日の会話(明日の工事の下準備に訪れたT専務)
T専務:
「最近若い衆と飲むのが辛いんですよね・・・。」
私:
「どうして?」
T専務:
「若い衆は、どーしても綺麗な女性の店に行きたがるんですよ!」
私:
「昔ブイブイしていたあなた様からそんなことをお聞きするとは思ってもいませんでした。」(苦笑)
T専務:
「私も歳をとりました。」
私:
「・・・・。」(私は知っている。かつて君は、
「エ○ルパン」
といわれていたことを・・・。)
■建物外観
ホワイトとブラックでデザインされた外観。玄関ドアはブルーとレッドをチョイスしたデザイン。晴れ渡る陽の下にその全貌が明らかになりました。
■美容室
クラシカルな色調にイメージカラーの赤がポイントです。勾配天井に木の木組みがダイナミックに見えます。
■室内
室内空間はホワイトの壁に、造作建具を採用したシンプルモダンスタイル。リビング上部の大型吹き抜けもダイナミックです。
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山形市にお住まいのY様ご夫婦。ご結婚されてから一年余りの新婚さんです。
とある日、奥様の職場にて「独立開業を考えているんです。」と何気ない会話から、「店舗併用型住宅」のご相談をお受けしました。
「店舗併用」となると、建築地の選定には慎重にならざるを得ません。
早速、ご希望の山形市北部を中心に、1100万円の予算を目安に建築地を探すことに。
市内の不動産屋さんを駆け巡り、候補となる土地をY様ご夫婦とご一緒にみて廻ることになりましたが、なかなか「これだ!」というものがありません。
市内北部のありとあらゆる土地を見学した結果、Y様ご夫婦がお選びになられたのが、「山形嶋地区」の一画でした。
Y様の住宅に対するご要望は、
●店舗と同階にLDKを設けたい。(奥様)
●将来、ご両親との同居を考えている。(ご主人様)
●収納を多く、家事の動線もコンパクトにしたい。(奥様)
●なるべく月々の返済を少なくしたい。(ご夫婦共)
などなど。
早速、模型とイメージパースの作成に取り掛かりました。
■内観・外観模型イメージ
■内観スケッチパース
奥様のご要望は、「少し、木肌がみえてもいいな。」とのこと。
くつろぎの場であるリビングの上部は、梁を見せた大空間の吹き抜けにしてみました。螺旋の階段をご提案させていただきましたが、別に「階段にこだわりを持っていません!」とのことで却下(悲)。代わりにスケルトン風の階段に変更となりました。
■建築吉日に地鎮祭がとり行われました。
連夜の打ち合わせの内容が、いよいよ実物大となります。ご主人曰く「昨夜はよく眠れませんでした・・。」とのこと。
ここまで、住宅ローンのことや、建築地の選定など大変でしたものね。私も無事にこの日を迎えることができて、とても感慨深いものがあります。
■金内勝彦設計工房代表:「金ちゃん」こと金内氏
設計業務の傍ら、ホームリサーチ山形の検査業務を兼務する超多忙人。
県内のビルダーさんはご存じの方も多いはず。今回検査業務をお願いすることになりましたが、彼のセンスを活かしたいと思い当社とタイアップして、デザインの提案をしていただくことになりました。(正確に言うと巻き込まれた???)とご本人は感じているかも知れません。(笑)
■とある日の会話
私:「金内さんの仕事って、ローンの申し込みから設計、検査まで忙しいですよね。」
金内氏:「私の仕事で地場のビルダーさんが、少しでも活気つけばいいと思っているんですよ。」
私:「なんか、業界のお助けマンみたいですね!(感動)」
金内氏:「少しでも、ハウスメーカーとの差別化になればと考えています。」
私:「世の中の不公平を正す、まるで遠山の金さんですね!」
金内氏:「そんな大げさなものじゃ・・・。(困)」
私:「これからあなた様を、金さんて呼ばせてもらいます!」
金内氏:「・・・。きん・・・。さんですか??(迷惑)」
私:「金さんだと、ちょっと堅いですね・・。」
金内氏:「・・・・・・・・・・・・・・・。(激困)」
私:「そうだ!人柄から、金ちゃんにしましょう!!金ちゃん!はっははははっ(大満足)」
金内氏:「・・・・・・・・・・・・・・・。(大迷惑)」
■丁張り風景
山形の嶋地区と言えば、「地盤の弱さ」を良く耳にします。しかしながら、地盤調査の結果はなんら問題なしの調査結果。
逆に、杭が入っていきません。Y様がお選びになったこの敷地は強いです。最強です。当社専務も、金属杭を持って奮闘中です。
■防湿シート+スラブ断熱材の施工風景
Y様邸では、床下を「室内」として施工するため、「防湿」と「断熱」はとても重要です。
■当社専務が熱く語る
来る上棟日の前に、木組みに関する打ち合わせ。梁の見せ方や構造に関する強度の確認が白熱論戦中です。
特にプレカットの打ち合わせには、当社の棟梁から現場第一優先の注文が伝えられます。
Y邸では、独立される店舗の「しつらえ」が重要です。デザインと構造のバランス。
こちらは、Y様とご一緒に塗装工事をすることに決定。楽しみです。
■来週上棟します。
基礎が無事完了。仕上がりもバッチリ!とても綺麗な出来栄えです。本日は土台敷きが行われました。来週はいよいよ上棟です。この日の気温は10℃。しかし、当社の専務は燃える男!。現場は熱気でムンムンです。
■上棟風景
晴れ渡る秋晴れの中、無事に棟上げが完了いたしました。在来工法はこの時期が見応えがあります。
■梁と柱の構造美
柱と梁が絶妙に絡んだ姿に感動。養生された柱材とこれから出来上がる壁の一部は、お施主さんと一緒に塗装する予定です。
当初作成した模型通りの進行状況です。Y邸の店舗となるエントランスは連続の窓と、外壁材のコントラストで存在感を出していきます。
■模型から見る店舗の予想図
■寡黙な男「E部長」登場!
当社が電気工事をお願いしている長井市にある電気設備会社の「E部長」。
おとなしい性格からか、当社の現場ではイジラレキャラです。
そんな寡黙な男「E部長」と「金ちゃん」こと金内氏との絶妙な(?)打ち合わせが行われた。
■とある日の会話
金ちゃん:「ここの照明は、高さはこの位置でここにコンセントを付けて下さい。」
E部長:「・・・・・。」
金ちゃん:「この間柱の中心ですよ!」
E部長:「・・・・・。はい・・・・。」
金ちゃん:「・・・・。(この人大丈夫かなあ・・・)」と心配のご様子。
■金ちゃんからの容赦のない電気設備の計画に、思わず図面を覗きこむE部長。
E部長:「・・・・・。(大変そうだなあ・・・・。)」
こんな物静かな彼は、只今「花嫁募集中」です!
■打ち合わせ風景
2011年の仕事始めは、極寒の中外壁の打ち合わせです。今回Y邸に採用する外壁材は、「スパンドレル」という、あまり住宅には使われない特殊な素材です。
■スパンドレル
実はこの外壁材は、スーパー設計者「金ちゃん」が、こだわり選び出した素材。当社も、初めて施工する素材です。
■内部建具の打ち合わせ
内部建具は既製品を使わず、建具職人さんにお願いします。写真に写っているのは、上山市に工房を持つ「武蔵建具店」代表の武蔵氏。室内のデザインに合わせた、シンプルモダンに仕上げていただける様に、綿密な打ち合わせが行われます。
■内装打ち合わせ
内装工事も大詰めです。いよいよ美容室の開業に向けて、Y様も私達スタッフも気持ちが高まってきます。「金ちゃん」も、自らのデザイン提案が形に現れてきて完成を心待ちのようです。
■美容室のロゴマーク
開業に向けて、お店のネーミングが決定いたしました。奥様が日なたぼっこをイメージされた名前です。「ソラナ」「Solana」素敵なネーミングですね。
お店のイメージカラーは赤。このロゴを元にお店のサインを考えていきます。外装工事も完了し、いよいよ外観の全貌が明らかに。
■オスモカラーの試し塗り
日本オスモ東北営業所の高橋所長(左)より、Y様邸の木材の搬入をお願いした柏倉木材店(右)さんの事務所をお借りして、取り扱いの説明や注意点などをお聞きしました。
この塗料の特徴は再生可能な自然の植物油(ひまわり油、大豆油、アザミ油)と自然の植物ワックス(カルナバワックス、カンデリラワックス)をベースとした無公害木材保護塗料です。
当初粘量が強い!というイメージでしたが、専用のコテバケを使用することで、作業は比較的楽に出来るようです。
美容室の内部は、この「エボニー」というカラーで木部を仕上げていきます。イメージはクラシカル風で、奥様のシンボルカラーである「赤」をポイント的に現わしていきます。
■情野社長と柏倉社長
高所の塗装は大変な作業でした。それでも黙々と木肌に塗装を塗り込んで、拭き取っていきます。この「拭き取る」作業が、後々の仕上がりに影響が出てきます。
■途中経過の風景写真
■ビフォーアフター
■情野社長。塗装工になる。
クリア―を塗る情野社長。作業中、本人は「私は塗師・・・。私は塗師・・・。」となにやら意味不明の言葉?を繰り返し発しながら、黙々と作業に没頭しています。この方、ひとつの事に集中しだすと、まるで修業僧の瞑想のごとく、自分の世界に浸ってしまいます。
■イメージカラーの「赤」が貼りつけられました
お店のイメージカラーとなる「赤」のクロスが、店舗の入り口から正面に貼りつけられました。ホワイトのカラーと、クラシック調の木組みがなかなかのバランスで現れてきます。
■ホワイトの壁が木組みを彩る
建築業界に長く携わっていると、職人さんを見ればその仕事振りが分かります。いつもお願いしている内装屋さんは、当面先まで仕事が一杯だとのこと。この間も日曜日にも関わらず、社長さん自身が翌日の段取りに来ていた。こんな素晴らしい職人さんと仕事が出来てうれしい限りです。
■若きホープ「大将」
彼には意外?にも「彼女」がいるらしい。なんでも今年中には結婚して、子供も欲しいとのこと。陰ながら応援しています。はい。
■美容設備の配置
シャワー台や椅子などの、美容設備が搬入されました。奥様は開業ギリギリまでお仕事されているため、設置位置の確認には旦那様に立ち会って頂きました。そして、本日は仮設足場の解体日です。青空の中、建物の全体像が現れました。
■ブラックとホワイトのシャープな外観
■イタリアンポーチタイルの施工風景
いつもお世話になっている菅左官によって、ポーチタイルの施工が開始されました。
この広いスペースは設計上、ご来店されたお客様の待合スペースを兼ねています。アンティーク調のソファーとテーブルがお客様を優しく出迎えるといったコンセプトになっています。社長が自ら塗装した腰壁もなかなかの風合いです。
「テラコッタ」は、粘土質を含む素焼きの陶器のことです。「テラ」はイタリア語で「大地」。「コッタ」は「焼かれた」の意味だそうです。イタリアの建築で使用されるテラコッタは南下するほどに色が明るくなっていきます。ミラノとナポリでは街並みの色がはっきり違います。これは南北でイタリア人の気質が違うという説と、火山の影響でテラコッタの材質である粘土の色が北と南では異なるという説があるそうです。
■完成写真
■玄関ポーチ住宅(左)と美容室(右)
■外観のポイント
白と黒のカラーにお店のイメージカラー「赤」が加わるとこんな感じに仕上がります。ベランダにはルーバーを採用。
■ダボ式(移動自由)の棚を室内に施工
この移動が自由な棚は、寸法を選ばず収納出来る為便利な使い方が出来ます。棚を支える金具はブルズというメーカーのもの。
■T専務登場!
当社のIT化?にご尽力頂いているT専務。昔ほどのバイタリティーは影を潜めたものの、相変わらず元気!のようです。
■とある日の会話(明日の工事の下準備に訪れたT専務)
T専務:「最近若い衆と飲むのが辛いんですよね・・・。」
私:「どうして?」
T専務:「若い衆は、どーしても綺麗な女性の店に行きたがるんですよ!」
私:「昔ブイブイしていたあなた様からそんなことをお聞きするとは思ってもいませんでした。」(苦笑)
T専務:「私も歳をとりました。」
私:「・・・・。」(私は知っている。かつて君は、「エ○ルパン」といわれていたことを・・・。)
■建物外観
ホワイトとブラックでデザインされた外観。玄関ドアはブルーとレッドをチョイスしたデザイン。晴れ渡る陽の下にその全貌が明らかになりました。
■美容室
クラシカルな色調にイメージカラーの赤がポイントです。勾配天井に木の木組みがダイナミックに見えます。
■室内
室内空間はホワイトの壁に、造作建具を採用したシンプルモダンスタイル。リビング上部の大型吹き抜けもダイナミックです。