株式会社Forex/季楽な家開発奮闘記
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高断熱・高気密の家づくりは本当に必要?
住宅の高断熱・高気密化は、北海道で住環境の向上が発端となって、その歴史としては30年ほど前から試行錯誤されてきました。
高度成長期のオイルショックによって、石油の価格が高騰すると、住まいの省エネルギー化を図るため、北海道や東北地方などの寒冷地では、住宅にかかる灯油の消費エネルギー(ランニングコスト)を極力減らすための工法が開発されてきたのです。
でも、高断熱・高気密住宅は、ここ山形の地ですぐには普及しませんでした。
「高断熱・中気密で大丈夫!?」
「魔法瓶のような家では息苦しくなりますよ!?」
などと、ずいぶんいい加減?なことを言われてきましたが、ここ最近になって、家計に優しい家として
「高断熱・高気密住宅が今や当たり前」
と言われるようになると、県内のエ務店さんやビルダーさんも、やっと重い腰を上げて取り組み始めたのがここ7年程のことです。
本来、北海道には梅雨という時期がありません。そのまま北海道で開発された高断熱・高気密住宅の工法を、梅雨がある湿度の高い地域で正しい施工で建築しないと、様々な問題が発生します。
まず、一番に考えなくてはいけないのは、山形特有のジメジメした湿気を家の中に入れさせないことで、
「壁内結露の防止」
をすることです。
■室内結露でカビ(黒い部分)が発生しているところ。
戦後建築された木造住宅に多く見られる現象です。
雨季に家の隙間から湿気を帯びた空気を入れることは、
「家の中を梅雨にすること」
と同じです。木造部分が湿気を吸ってしまう構造になっていると、湿度100%に近いジメジメした湿気を完全に塞ぐことができません。
また、山形の冬の時期も同様で、低温時の乾燥した空気を家の中に入れないことで、乾燥を防ぐことになります。冬季の乾燥した空気が家の中に入り込み、さらに、暖房で暖められることで空気が乾燥することになってしまいます。
よく、高断高気密の住宅では
「風邪をひきやすくなった」
といわれますが、どうもこの辺に原因があるようです。加湿器によって乾燥を解消するために運転する対策がありますが、もともとの原因が、隙間から入り込む空気を、
暖房によって更に乾燥させることに原因
があるので、常に加湿器を稼動し続けるという事態になってしまいます。
■気密シートの施工例
内断熱工法で建築する場合は、露点(結露する温度)が壁内(内断熱材内)に発生する可能性があるため、断熱材の室内側に気密シートのバリアによって、湿気を通さない層を適切な施工すれば、室内側の湿気が壁内側に入り込まないので、理論的には壁内で結露を起こすことはありません。
次に大切なのは、
計画換気を機能させて、除湿を効率よく行う
必要があるということです。
隙間が少ない住宅は、簡単な換気能力を持つシステムによって、計画的に換気・除湿が行えるようになります。
また、家の中で洗濯物を干しているなどで発生する
「湿気」
や料理などで発生する
「臭気」
を速やかに外へ排出して、新鮮な空気を取り込むのも、エアコンの除湿機能で速やかに家の中を
「除湿」
できるのも、住宅が
「高気密化」
していれば効率的です。
気密住宅の定義
C値という言葉を耳にしたことはありませんか?簡単にいうと建物の隙間の大きさを床面積当たりで表したもので、正確にいうと、隙間相当面積という意味で住宅の気密性能を示す数値として一般的に用いられています。
公庫の新雀エネ法基準では隙間相当面積5.0cm2/m2以下、換気回数0.5回/時以下が気密性能を有する住宅を
「高気密住宅」
と定義してはいますが、これはツーバイフォーエ法のように、構造用合板で建物の外周を覆ってしまう住宅なら、特に意識しなくとも容易に気密がとれてしまう数値です。
私たちが
「高気密」
といえるのは、山形の地域を考えると1.2cm2/m2以下で、換気システムを充分機能させるには、せめてこれぐらいのC値が必要であると考えています。
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高度成長期のオイルショックによって、石油の価格が高騰すると、住まいの省エネルギー化を図るため、北海道や東北地方などの寒冷地では、住宅にかかる灯油の消費エネルギー(ランニングコスト)を極力減らすための工法が開発されてきたのです。
でも、高断熱・高気密住宅は、ここ山形の地ですぐには普及しませんでした。
「高断熱・中気密で大丈夫!?」
「魔法瓶のような家では息苦しくなりますよ!?」
などと、ずいぶんいい加減?なことを言われてきましたが、ここ最近になって、家計に優しい家として「高断熱・高気密住宅が今や当たり前」と言われるようになると、県内のエ務店さんやビルダーさんも、やっと重い腰を上げて取り組み始めたのがここ7年程のことです。
本来、北海道には梅雨という時期がありません。そのまま北海道で開発された高断熱・高気密住宅の工法を、梅雨がある湿度の高い地域で正しい施工で建築しないと、様々な問題が発生します。
まず、一番に考えなくてはいけないのは、山形特有のジメジメした湿気を家の中に入れさせないことで、「壁内結露の防止」をすることです。
戦後建築された木造住宅に多く見られる現象です。
雨季に家の隙間から湿気を帯びた空気を入れることは、「家の中を梅雨にすること」と同じです。木造部分が湿気を吸ってしまう構造になっていると、湿度100%に近いジメジメした湿気を完全に塞ぐことができません。
また、山形の冬の時期も同様で、低温時の乾燥した空気を家の中に入れないことで、乾燥を防ぐことになります。冬季の乾燥した空気が家の中に入り込み、さらに、暖房で暖められることで空気が乾燥することになってしまいます。
よく、高断高気密の住宅では「風邪をひきやすくなった」といわれますが、どうもこの辺に原因があるようです。加湿器によって乾燥を解消するために運転する対策がありますが、もともとの原因が、隙間から入り込む空気を、暖房によって更に乾燥させることに原因があるので、常に加湿器を稼動し続けるという事態になってしまいます。
内断熱工法で建築する場合は、露点(結露する温度)が壁内(内断熱材内)に発生する可能性があるため、断熱材の室内側に気密シートのバリアによって、湿気を通さない層を適切な施工すれば、室内側の湿気が壁内側に入り込まないので、理論的には壁内で結露を起こすことはありません。
次に大切なのは、計画換気を機能させて、除湿を効率よく行う必要があるということです。
隙間が少ない住宅は、簡単な換気能力を持つシステムによって、計画的に換気・除湿が行えるようになります。
また、家の中で洗濯物を干しているなどで発生する「湿気」や料理などで発生する「臭気」を速やかに外へ排出して、新鮮な空気を取り込むのも、エアコンの除湿機能で速やかに家の中を「除湿」できるのも、住宅が「高気密化」していれば効率的です。
気密住宅の定義
C値という言葉を耳にしたことはありませんか?簡単にいうと建物の隙間の大きさを床面積当たりで表したもので、正確にいうと、隙間相当面積という意味で住宅の気密性能を示す数値として一般的に用いられています。
公庫の新雀エネ法基準では隙間相当面積5.0cm2/m2以下、換気回数0.5回/時以下が気密性能を有する住宅を「高気密住宅」と定義してはいますが、これはツーバイフォーエ法のように、構造用合板で建物の外周を覆ってしまう住宅なら、特に意識しなくとも容易に気密がとれてしまう数値です。
私たちが「高気密」といえるのは、山形の地域を考えると1.2cm2/m2以下で、換気システムを充分機能させるには、せめてこれぐらいのC値が必要であると考えています。