耳あけとは全国でも珍しい、山形県(置賜地方)の古い言い伝えです。
12月9日の夕方に、二股の大根とお頭付きの魚を神棚に上げ、「お大黒様、お大黒様、よーーっぐと耳明けてっから、よーーっぐと良いごと聞かせてごやい」
(お大黒さま、お大黒さま、耳をあけて聞いておりますから、いい事を聞かせて下さい)と豆の入った一升マスを上下に振りながら言います。
二股の大根をお供えすることにはきちんと意味があり、昔話に由来しています。
昔、大黒様がお腹を壊した時の事。近くで子供が大根を洗っていたそうです。
大根には消毒作用があることを知っていた大黒様はその子供に、大根一本くれ、と言いました。でも、子供はお母さんに本数を確認されて頼まれている、悪いけどあげられないと断りました。が、あきらめきれない大黒様はもう一度、お願いしたそうです。
そこで、子供は二股に分かれていた大根の片方をパキッとおり、本数は変えずに大黒様にあげたそうです。その大根で大黒様はとても助かった、という話(所説あり)
その逸話にあやかって耳明けの日は二股の大根をお供えするのだそうです。
季節の行事を大切にして、いいお話しが聞けるといいですよね。子どもさんがやってもよいかもしれませんね。
ちなみに、大根は何と食べ合わせてもあたらない、ということから、なかなか売れず芽が出ない役者さんを「大根役者」というそうです。
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2016.05.14 (波田純)良いところですね
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2015.10.19 (白鷹町観光協会)お問い合わせの件について 大西様
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