山寺芭蕉記念館

「いざ出む」句文懐紙 松尾芭蕉 筆  1幅 貞享4年(1687) 山寺芭蕉記念館蔵

 いざ出む 雪見にころぶ 処まで
 
 この書き物は「懐紙」という形です。
 1687年の12月初め、芭蕉が江戸から西への旅の途中、名古屋の人家を訪ねてご馳走を頂きました。お酒も飲んで気分もよくなって来たころ雪が降りだし、かなり積もってきました。そこで「外に出て雪見(雪を賞美する催し)をしよう、風流のために滑って転んでもまた良いものではないか」と詠んでいます。

山形市指定有形文化財 「はるもやゝ」発句画賛  森川許六 画・松尾芭蕉 筆  

句は「はるもやゝけしきとゝのふ月と梅」。芭蕉が句を、門人の森川許六が絵を描いた合作。
 

許六は21歳から55歳まで彦根藩士として勤めました。狩野派で画技を学び、絵師としても活躍しています。芭蕉に対面して入門したのは37歳のときです。  



Haru mo ya ya (Advent of Spring),haiku poem and painting

Ink and light colors on paper Calligraphy by Matsuo Basho
Painting by Morikawa Kyoriku
Genroku(1693)

Haru mo ya ya
Keshiki totonou
Tsuki to ume
The advent of spring
revealed in the sight of
the moon and plum blossoms

 

「奥の細道☆芭蕉ウィーク」

令和5年7月10日(月)〜7月17日(月・祝)

 

334年前の7月13日(新暦)、芭蕉が山寺を訪れました

同じとき山寺の地で、芭蕉に思いを馳せてみてはいかがでしょう

期間中、イベントを開催します。皆様のお越しをお待ちしています☆

 

〇企画展「絵画に見る芭蕉の世界 ―漂泊の詩人の旅と俳諧―」

 ボランティアガイドの無料案内  〜芭蕉が山寺芭蕉記念館にやってくる!?〜

 

〇観宝亭の無料開放

 やまがた景観物語

「01山寺芭蕉記念館から見る宝珠山立石寺の眺め」を是非ご堪能ください!

 

〇茶房 芭蕉堂の開催  

 7月16日(日) 午前10時半〜午後3時半 一服(抹茶とお菓子)500円

 

〇ご来館の方へ、紅花の種プレゼント(なくなり次第終了)

 7月10日(月)〜14日(金)

 


 

山形市指定有形文化財 「会式」懐紙 松尾芭蕉 筆

俳席における連衆の心得を書いたもの。

俳諧は和を重んじ、尊卑の別なく交わるものなので、俳席では無礼にならない程度に世間的礼儀を省略する。・・・

 

「幻住庵記」草稿断簡  松尾芭蕉 筆  

『おくのほそ道』の旅を終えた芭蕉は、元禄3年(1690)4月6日から7月23日までの間、近江国の国分山の幻住庵に滞在します。その幻住庵滞在中の俳文が幻住庵記で、本稿はその最初期の自筆草稿の冒頭部分。芭蕉自らが推敲を施した部分が確認できます。  

7月2日(日)は、市制施行134周年記念事業として入館無料となります。
 (高校生以下、及び障がい者手帳をご提示の方は常に無料)
現在、企画展「絵画に見る芭蕉の世界」を開催中です。是非お越しください。