山寺芭蕉記念館

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山寺芭蕉記念館は、令和4年12月28日から
令和5年1月4日まで年末年始の休館日となります。
1月5日以降のご来館をお待ちしております。
来年もよろしくお願い申し上げます。
 

年末年始休館のお知らせ

山寺芭蕉記念館は令和5年(2023)12月27日から令和6年(2024)1月3日まで年末年始の休館になります。1月4日以降のご来館をお待ちしております。


 松尾芭蕉が紀行文『おくのほそ道』の中で詠んだ山寺の句「閑さや岩にしみ入蝉の声」。この句に詠まれたセミは何ゼミだったのか、セミの種類についての論争がありました。
 昭和2年に、歌人の齋藤茂吉(1882〜1953)がアブラゼミと主張したのに対し、評論家にしてドイツ文学者の小宮豊隆(1884〜1966)がニイニイゼミであると反論したものです。
その後、昭和5年7月初めの調査によって蝉を捕獲したところ、確認されるセミのほとんどはニイニイゼミで、アブラゼミはほんのわずかでした。その結果を知った茂吉は、自説を撤回したのでした。因みに、この自説修正には文学的解釈のとらえ直しも加味されていました。
 芭蕉が山寺を訪れた7月13日頃はヒグラシも鳴くことがありますし、確定的なことは言えませんが、ニイニイゼミである可能性が高いということは言えるでしょう。
芭蕉の「おくのほそ道」山形来訪


 「おくのほそ道」の旅の松尾芭蕉は8月12日は温海(現、鶴岡市内)を発ち越後に入る
                

 元禄2年(1689)松尾芭蕉は「おくのほそ道」の旅に出ます。芭蕉は7月1日に出羽国堺田、
今の山形県最上町堺田に入ります。7月13日に山寺(現、山形市山寺)を訪れた芭蕉は、翌朝、
山寺を発ちます。大石田・新庄・羽黒山・鶴岡を経、酒田に着いた芭蕉は、一旦、象潟を訪問
してから酒田に戻り、8月10日の朝まで酒田に滞在しています。その後、大山、温海へと歩み
を進め、8月12日に温海を去り、越後(現、新潟県)に入ります。
   



山寺


 多賀城碑前の芭蕉と曽良 『芭蕉翁絵詞伝』蝶夢 著・狩野正栄 原画より

元禄2年(1689)「おくのほそ道」行脚で多賀城碑を訪れた芭蕉と曽良。
今日は多賀城碑として知られる古碑を芭蕉は歌枕の“壺の碑”と思い感涙する。
 
江戸中期の俳人蝶夢が芭蕉100回忌を記念して編んだ芭蕉の一代記です。蝶夢は京都の人で浄土宗の僧でした。芭蕉没後40年近く経ってから生まれたので芭蕉に会ったことはありませんが、芭蕉の墓のある義仲寺で毎年芭蕉忌を開いたり、諸国を回って芭蕉の顕彰(功績をたたえ広めること)につとめました。
この資料は出版されたものですが、そのもととなる絵巻物が義仲寺に所蔵されています。



Basho-o ekotoba den (The Life of the Venerable Basho in Pictures and Words), 1 volume
Chomu, author

In this work, the mid-Edo-period haiku poet Chomu, a priest of the Jodo-shu Buddhist sect who hailed from Kyoto, depicts Basho’s life story to commemorate the 100th anniversary of his death. Born nearly 40 years after Basho’s death, Chomu never met the haiku master in person, but he conducted yearly memorial rites for Basho at Gichuji Temple, where Basho’s grave is located, and he traveled throughout the provinces to publicly honor Basho and promote recognition of his achievements.

The published work shown here was based upon an emakimono (picture scroll) which can be found at Gichuji Temple.

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芭蕉翁没後330年記念 第55回芭蕉忌俳句大会要項

俳句の普及をはかるため、山寺の地で芭蕉を偲び句会を開催します。

日 時 令和6年11月17日(日)13時00分より(受付は9時30分)
場 所 山寺芭蕉記念館
選 者 鈴木正子、伊藤寛、牧靜、伊藤ふみ
投 句 当季雑詠 2句1組 1人3組まで(未発表の作品に限る)指定の投句用紙に記入してください。投句用紙は、添付ファイルのとおりです。
投句料 1組につき1,000円
締 切 令和6年10月9日(水)必着
問合せ 山寺芭蕉記念館 電話 023-695-2221