山寺芭蕉記念館

 

山寺芭蕉記念館開館35周年・芭蕉生誕380年記念

特別展「芭蕉とその時代−江戸時代の文学・芸術、そして旅−

会期:11月2日〜12月16日
  (休館日:水曜日〔11月13日を除く〕)


 江戸時代の俳人松尾芭蕉は、元禄2年(1689)の「奥の細道」の旅を経て、「不易流行」の俳諧理念に到達し、元禄7年、日本文学史上に残る紀行文『おくのほそ道』を完成させました。
 江戸時代は、諸街道や航路の整備、物資流通の活発化などにより、庶民の間でも旅が一般化します。文学も雅俗が共存する多様化・大衆化の道をたどり、下級武士や町民なども文学の担い手となっていきます。また、茶道や文人の書画が独自の文化を形作りました。そうした中、俳諧の分野では、全国的に影響力があった流派「貞門」の北村季吟に学んだ松尾芭蕉は、それまで言語的遊戯であった俳諧を芸術の域まで高めたのでした。
 本展では、芭蕉の生き方、感性に影響を与えた、文学・芸術、そして旅の一端をご紹介します。芭蕉文学を理解する手がかりとしていただければ幸いです。

 


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ギャラリートーク

日 時 令和6年11月10日(日)午後1時30分から(約25分)
参加費 入館料400円のみ(高校生以下、及び障がい者手帳をご提示の方は無料。)
    〔事前申し込み不要〕

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 特別展「芭蕉とその時代ー江戸時代の文学・芸術、そして旅ー」出品目録はこちら

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「芭蕉と蕪村」出品リストはこちら↑


特別展「芭蕉と蕪村 ―江戸時代の二大俳人―


左《「はるもやゝ」発句画賛》松尾芭蕉 賛・森川許六 画、右《雪中双鴉図》与謝蕪村 筆

  9月1日〜10月9日 (会期中無休)

 

 

 

 

 

芭蕉の真筆19点、蕪村の真筆8点を一堂に展示!!
 江戸時代の初期、芭蕉は江戸俳壇に新風をもたらし、当時の俳諧に
大きな影響を与えました。更に芭蕉は、「奥の細道」行脚などを経て
自身の俳諧を深化させ、言語遊戯であった俳諧を芸術の域までに高め
ることに成功しました。
 しかし、芭蕉没後、俳諧は卑俗化していきます。それに対し、芭蕉
の頃の俳諧に戻ろうという蕉風復興運動が全国化しますが、その流れ
に呼応して活躍したのが与謝蕪村でした。
 蕪村は俳人として活躍するその一方で、絵師としても活動し、芭蕉
の「奥の細道」を描いた屏風や絵巻を残しています。また、蕪村は俳
諧と絵画を融合させた俳画を得意とし自ら海内無双を誇り、その表現
は後世にも多大な影響を及ぼしました。
 本展では、江戸時代の俳諧に特に影響を与えた二大俳人である芭蕉
と蕪村の作品を公開します。二人の作風をご鑑賞ください。

 

 

 

関連イベント ギャラリートーク
 

内 容 学芸員による展示解説を行います。

日 時 令和5年9月10日(日)午後2時から(約25分)

参加費 入館料のみ(事前申し込み不要) 

 

令和4年6月3日、特別展『坂田燦の「おくのほそ道」版画展』の開展式が行われ、オープンしました。



オープニングの様子


坂田燦氏のギャラリートーク


旅に生き、旅に死んだ芭蕉は、人生はすべて旅や、旅人のようなものだと考え、1689年5月14日おくのほそ道の旅に出て、10月4日、約150日間、約2400キロの長い旅を終えました。
俳人の長谷川櫂氏によると、芭蕉の『おくのほそ道』は単なる旅の紀行文ではなく、虚実が相半ばする再構成された文学作品だといわれています。
氏の著書を底本にして、次にように版画作品を構成しました。
第1節 旅の禊 第2節 歌枕巡礼 第3節 太陽と月 第4節 浮世帰り

 2022年6月  坂田 燦(あきら)

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いつもご支援ありがとうございます。
山寺芭蕉記念館は、令和4年12月28日から
令和5年1月4日まで年末年始の休館日となります。
1月5日以降のご来館をお待ちしております。
来年もよろしくお願い申し上げます。