山形在来作物研究会

11月1日、山形在来作物研究会恒例の現地見学会を開催した。今回は酒田市内の在来作物を訪問する旅。
 酒田市升田に100年以上まえから伝わる升田かぶ2004年までは焼畑で栽培され「かなかぶ」と呼ばれた。かなとは、火野=かの=焼畑の発音が変化した言葉で、「かの」という言葉は秋田県南、庄内北部、福島県にまたがって使われる焼畑を意味する言葉である。
 升田かぶは一時栽培が途絶えかけたが「八幡在来野菜を守り育てる会」が2011年に結成され、地域の宝物としてしっかりと継承が行われるようになった。今回、生産者の一人、大滝氏が自身の畑への案内と升田かぶの説明をしてくださった。升田かぶの生、漬物、菜めしのおにぎりをごちそうになった。いずれも美味で升田かぶへの思い入れが伝わってきた。
 升田には全国にも誇れる「玉簾の滝」があり、紅葉とあいまって美しい景観を楽しんだ。駐車場には土日祝日に開かれる直売所「ららら」があり、さまざまなきのこやカラトリ芋の芋と芋茎、升田かぶの販売が行われていた。
 酒田市飛鳥へ移動し、平田赤ねぎの生産圃場で平田赤ねぎ組合長の石川巌氏から平田赤ねぎと栽培についてお話しをうかがった。
 フレンチレストランNicoに移動し、太田シェフから升田かぶ、平田赤ねぎ、カラドリ芋などを含む在来野菜の美味しい料理をいただいた。



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