地球はつらいよ!

なんとかしなきゃ!
 私は、マイ箸派です。統計によれば、日本で使われている割り箸の数は、年間国民一人当り200膳。本当なのかが知りたくて、去年の年末から外食や宴会の場から1膳ずつ持ち帰ってみました。
 半年の結果は92膳。約2割は、うっかりして持ち帰っていないと思われるので、92÷0.8=115。半年で115ですから、一年では230膳という計算になります。
 割り箸は約94%が輸入で、主産地は中国です。各種調査研究によれば、中国の環境悪化の要因とも言われているようです。過剰な伐採と加工のために大気汚染が進んでいるんでしょう。しかも、日本に運ぶために、相当なエネルギーを消費しているはずです。
 割り箸は日本の文化ですから、無くせばいいとは思っていません。地産地消が「文化の尺度」と考えることが大切だと思っています。
 写真は、山形県の庄内と最上地方に生息している、イバラトミヨ(トミヨ・淡水型)のメス。「レッドデータブックやまがた」に掲載されている絶滅危惧種です。(県ランクNT=準絶滅危惧、国ランク − )
 この種は湧水地帯の陸封型で、土地利用の変化による湧水量の減少や水質悪化、生息域の減少などで個体数が年々減っています。地下水の汲み上げ、農地や宅地の開発、耕作放棄地の増加などが原因ですね。
 「便利ならいい!」と思う人間の振る舞いが、いろんな種を絶滅の危機へと追いやっています。何とかしなきゃ!考えるより責任ある行動が大切ですね。
 食の安全・安心について関心のある方も大勢いますが、まだまだ現代の「輸入食材に囲まれた飽食の時代」が、今後も続くだろうと思っている方も多いようです。いや、単に食に対して無関心なだけかもしれませんが、、、。
 自然が豊かだと言われる山形ですが、野山や川のどこでもゴミを見かけないことはありません。その反対に見る機会がめっきり減ったのは、外で遊ぶ子どもたちです。
 そんな詰まらない社会にしてしまったのは、誰なんでしょうね?