最上義光歴史館

最上義光歴史館
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 休日などには開館時間前から来館される方がいます。そのほとんどが「日本100名城選定記念スタンプラリー」の山形城のスタンプが目的です。当館の他、山形市郷土館や二ノ丸東大手門櫓にも同スタンプが置いてあります。
 この「日本100名城」は、財団法人日本城郭協会が2006年に定めたもので、北は北海道「根室半島チャシ跡群」から南は沖縄「首里城」まであり、全てを回るには相当な時間と費用を要します。しかしながらそれは、城にまつわる歴史に触れ、あるいは地元名物料理を堪能するなど、得るものも多い旅かとも思います。それにしてもお城好きというのは恐ろしいもので、私の知り合いにも、私からは単なる原っぱにしか見えない城跡でも、その場でしばらく想いを巡らせ、歴代の領主や領土の変遷をすらすらと物語る人がいます。
 さて、「日本100名城」よりも昔に「日本百名山」というものがあります。小説家の深田久弥が1964年に著した「日本百名山」で、北は北海道「利尻山」から南は屋久島の「宮之浦岳」まで紹介されています。これを踏破するには「日本100名城」とは比較にならないくらいの時間と資金と体力が必要で、登れる期間や天気の具合などその困難さは想像に難くありません。実はかつての職場の同僚で、全てを踏破した人がいますが、登山時にはスタンプ帳、いや、御朱印帳を持っていくそうです。
 名山ともなれば山の神が祭られていることも多く、それを拝むために山を登ることを「登拝」と言います。県内には月山や鳥海山の山頂に御朱印がいただける神社があります。その同僚は、御朱印帳を神社とお寺とに分けているのはもちろん、神社はその社格、つまり一宮ならそれだけの御朱印帳としているそうです。私も御朱印帳は持っていますが、伊勢神宮も東大寺も一緒の神仏混交タイプです。
 余談ですが、奈良・京都あたりで御朱印をいただく時には、清水寺とか平安神宮とかの御朱印帳だと、いかにも観光で得た御朱印帳かと授与所の方に一瞥もされない感じですが、山寺立石寺とか出羽三山神社とかの御朱印帳であれば、一目置かれる気がします(あくまで個人の感想ですが)。
 もうひとつ当館に関わるスタンプラリーとして、山形市観光協会の「開運 城下町山形七福神」という市内7か所に置かれた七福神を巡るものがあります。当館もそのスタンプ場所のひとつとなっており、七福神のうち布袋尊が置かれています。七福神を毎朝一巡りしている「義光会」の方がいますが、その方によると約7千歩程度で巡れるとのことで、健康増進にも最適です。実は先日、在京のTV局がその七福神のロケ撮影で当館にきました。某タレントさんが1万歩を歩き、その土地を紹介する番組だそうです。もっとも最近の研究では、1万歩だと体に負担がかかりすぎると言われていますが、55歳のヒデさんはどうなのでしょうか。

〇 ここで豆知識
 「日本百低山」というのもあります。2001年12月に山と渓谷社から刊行された「日本百低山」で紹介された、標高1500メートル以下の山々から選定された山々です。NHKでは、酒場詩人の吉田類さんが全国の低山を訪ね、帰りに山の麓の居酒屋で一杯やるという番組「にっぽん百低山」を放送しています。その番組のタイトルには「山高きが故に尊からず」という言葉が添えられています。当館も「日本百小博物館」とかになれれば。

〇 ここで最新情報
 今年の10月1日には、山形城の御城印も登場する予定です。詳しくは後日お知らせいたします。通常のものの他にスペシャルカードもあるそうです。乞御期待。


当館の入口にある各種スタンプコーナー


当館に置かれている布袋尊像


5月8日〜10日に薬師祭植木市が開催されます。およそ400年前、最上義光が大火で失われた緑を取り戻そうと住民に呼びかけたのがはじまりとされています。日本三大植木市の一つで、今年は300店以上の露店が、東西方向は遊学館から五中の間、南北方向には六日町角から千歳公園の間に軒を連ねる見込みで、ようやくコロナ前の賑わいに戻りそうです。
さて、植木市とはいうものの、薬師祭ともいうようにまずは薬師堂をめざし進みます。人をかき分け参道に並び、薬師堂の手前で線香の煙を身にまとい、賽銭をあげ鰐口を鳴らし、手を打ちそうになるところをお寺だったと手を合わせ、おみくじを引いて運を試し、境内脇の広場に向かうと、子供ならお化け屋敷でワーワーキャーキャーと、大人なら休憩所に陣取りおでんでちょいと一杯というのがひとつのルーティンというか理想形でしょう。この段階で既に「植木市」というのが頭から飛んでしまっているのですが、ここから、どんどん焼きやら缶ビールやらを片手に、おもむろに植木を眺めに行くわけです(もしや迷惑行為?)。
 以前に比べ、植木はだいぶ少なくなっている感じですが、それでも数十万円もするカエデやツヅジなどは、立派なものほど初日に売約済みとなるようです。また多く見かけるのは、今の時期に開花するサツキやボタンなどです。
山形市の木となっているナナカマドは、庭のシンボルツリーにも生垣にもなるのですが、時期的な理由からか植木市ではあまりみかけません。ちなみにナナカマドの名前の由来は、あの朝ドラの「牧野日本植物図鑑」に「材ハ燃エ難ク、竈ニ七度入ルルモ尚燃残ルト言フヨリ此和名ヲ得タリト伝フ。」とあり、つまり7度かまどに入れても燃え残るからだそうです。
 草花も多種多様なものが並ぶのですが、特に目にするのは母の日(今年は5月14日)にむけたカーネーション。山形市内にはカーネーションを大規模に栽培している農園があり、この時期に合わせて開花させられるかが腕の見せどころ、なんだそうです。
カーネーションは色別に花言葉があり、また本数別にも花言葉を持っているそうで、1本なら「わたしの運命の人はあなたです」、50本なら「永遠」、そして108本だと「私と結婚してください」とのことですが、108というと煩悩の数と一緒で、いや、結婚と煩悩との関係はよくわからないのですが、数は一致しています。
まあ、そんなこんなを思い浮かべつつ、最上義光のことも思い起こしていただければ幸いです。


薬師祭初日の薬師堂


色とりどりのカーネーションが並んでいます。


お化け屋敷でワーワーキャーキャー