最上義光歴史館

≪再放送≫歴史秘話ヒストリア「戦国一のワル?最上兄妹の素顔」

NHK総合テレビジョン
放送予定日 平成28年12月9日(金)16:05〜16:50 

「戦国一のワル?最上兄妹の素顔」
戦国一「邪悪」と言われた山形の武将・最上義光と妹・義姫。
しかし新たな史料からその素顔が明らかに。
大河ドラマ「真田丸」と同じく家族・故郷を大切に生きた武将の物語。
NHKオンライン「歴史秘話ヒストリア」より


10月からブログ内で随時お知らせしている、
伝説の名槍・御手杵の復元プロジェクトの最新情報です!!

おなじみ木村社長がまたまたびっくり画像の数々を
提供してくださいました!!感謝です(^^)

木村☆社長
↓↓↓

今回もありがとうございます♪

前回までのおさらいはこちらから↓(^^)
歴史館ブログ39 「伝説の名刀・名槍現代へ!」
歴史館ブログ40 「刀鍛冶の作業場に潜入!」
歴史館ブログ42 「御手杵の槍の進行状況速報!」

前回までの作業で槍の大まかな形はできあがりました。
ですが、まだこの状態ではまだ鉄がやわらかく、
刃物としては使い物になりません。

そこで、強度を上げるために焼き入れ(やきいれ)という処理を行います。
焼き入れとは、高温状態から急冷させる熱処理のことで
槍身を熱した炉の中に入れて温度を上げた後、
水の中に入れて急速に冷やします。

この急激な温度変化により鉄が硬くなるわけです!

任侠ものの映画とかで怖いお兄さんさんとかからよく聞く
「ヤキ入れ」という言葉はこの作業工程からきているんですね。

まず、焼入れの前に土置き(つちおき)という作業を行います。
土置きとは、槍身に焼刃土という粘土と粉炭
と砥石の粉を混ぜたものを塗る作業です。

↓これが焼刃土

↓真剣な眼差しです



通常の日本刀の場合、土置きの作業は片刃のみに施します
が!!この御手杵は両側に刃があります。
しかも!断面が正三角形になっているので三面かかります!!
長くて大きいというだけでも大変なのに、
この形の特殊性でも大変苦労したとのことです。


このあと焼き入れに入ります。

↓これが焼き入れに使う炉と、舟と呼ばれる水桶です。


焼入れの作業も通常の炉では行えないため、
煉瓦を組んだ臨時の炉で炭に火をつけ
特大サイズの水桶で冷却します。



通常よりはるかに長く重いので、専用の吊り具で二人掛りで持ちあげて焼き入れしました。

↓焼き入れが終わった御手杵

作業が終わりホッとひと息のお二人。

上林刀匠、高橋刀工、大変お疲れさまでした!!

焼き入れが終わったあとは、
狂いを取り鍛冶押ししてから、樋彫りの作業をするとのこと。
ただこの樋彫りも、深い樋を三面に入れることになるので
難しく、時間もかかるとのことでした。

完成までもう少しかかりそうですが、
これからも楽しみに待ちたいと思います。
木村社長!今回もありがとうございました!!

12月29日(木)から1月3日(火)まで休館いたします。

1月4日(水)から平常どおり開館いたします。


新年もますますのご支援よろしくお願い申し上げます。


最上義光歴史館/公益財団法人山形市文化振興事業団