米沢観光コンベンション協会
雪菜について 上長井雪菜生産組合
雪菜のルーツ〜上長井雪菜生産組合の資料より〜
古くからこの地に伝えられてきた伝統野菜「雪菜」は、「カブのトウ」 または「長岡菜」と呼ばれ地元の人に親しまれ、栽培されてきた野菜で、私たちは「雪菜」の祖先は地元に伝わる「遠山カブ」ではないかと考えていました。 雪国での積雪期の食べ物(生鮮野菜)確保のため、降雪前に寄せた「カブ」の中から「トウ」立ちの良いものを選抜育成したものに「長岡菜」、「体菜」等の十字科野菜が交雑して現在の雪菜になったものと考えられ、長い年月を経て育種選抜を重ねてきた地域の先人の努力に感謝しております。 この度、山形大学農学部江頭助教授に遺伝子鑑定をお願いし、その結果「雪菜」は、やはり、「遠山カブ」「長岡菜」とは非常に近い関係にあり、私たちが古くから「カブのトウ」又は「長岡菜」と呼んでいたことの正統性が証明されました。 また、「遠山カブ」は洋種系の「カブ」で、その昔北前船で越後まで運ばれ、越後から上杉家と一緒の旅で米沢に来たと思われ、この「カブ」の長い旅は、私たちに大きな夢を運んでくれ「斜平山麓ロマンの里」そのものと先人の足跡に感謝しております。 特殊な野菜 ○在来野菜(作物)で古くからこの地で栽培され続けてきた作物で、当上長井地区にだけ伝わるオリジナル野菜 ○古くから当地区で採種を続け、この地に合うよう(適地適作)に育種されてきた。 ○他の野菜と比較すると次のデ・メリットがある。 ・生産者:品質を高めるため、収穫量が極端に少なくなる。 ・消費者:調理(ふすべ漬)が難しい→各種サラダ、洋風調理法 あしあと 直江兼続公が越後より根菜類を持ってきて栽培を勧めた。 西にカブ → 遠山カブ(秋季)、塩井カブ(春季) 東に大根 → 梓山大根 明治43年2月4日 山形新聞 現東高寄宿舎の献立表。 汁の実に「かぶのとう」の記事 昭和5年 東京進出に伴い「かぶのとう」を雪菜に改称 12年 農林省積雪地方農村経済調査所によって 米沢市玉庭町に雪菜栽培研究所指定地を設置 57年 「上長井雪菜生産組合」設立 平成7年 米沢市地域特産物指定、東京渋谷にて試食販売 9年 「ふすべ漬」教室の開催 11年 「米沢市功労賞」受賞 14年 「雪菜」の商標登録を取得 岩手県沢内村「雪国文化賞」受賞 16年 山形大学農学部 江頭助教授による雪菜のDNA鑑定 →雪菜が遠山カブにも長岡菜にも近縁であることが証明 17年 全日本スローフード協会「味の箱舟」認定 18年 置賜野菜ブランド化推進委員会 「山形おきたま伝統野菜」認定 参考文献 雪菜の来歴と研究の歴史 山形県置賜地方における伝統的食文化 |
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昔は豪雪地帯で交通が途絶え新鮮な野菜が不足していたため、雪菜は貴重な冬期の野菜として、お正月の風雅な味覚として重宝されてきました。
雪菜は8月下旬に種をまき11月上旬に10数本を束ねて藁で囲い、積雪の中で新しい“とう(花茎)”が立ち、雪の中で軟化されながら伸長したもので、雪の中で生長する全国でも珍しい不思議な野菜です。また、束ねた菜の約10%しか生産されない貴重な菜です。
生食は味に癖が無く、ほのかな甘みと苦味がありますが、さっと湯通しすると独特の辛みが出て、これを塩のみで漬込んだ「ふすべ漬」は、酒の肴に合う食材として古くから市民に親しまれています。
平成17年全日本スローフード協会「味の箱舟」認定
平成18年置賜野菜ブランド化推進委員会「山形おきたま伝統野菜」認定
米沢市上長井雪菜生産組合
事務局 米沢市金池3-1-55 JA山形おきたま米沢支店内
電話0238-22-0430 FAX0238-22-0477
興味のある方はぜひ
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