【山形川西産直センター】平田啓一翁のカリスマ百姓日記
有機無農薬栽培
▼平成17年4月5日 融雪湛水
前年11月堆肥を1.5t散布し、水口を止めておく。 4月初め田んぼに積もった雪が溶けて、田んぼに10cm以上池が出来る。 これを私は融雪湛水と名付けた。 ▼平成17年4月5日 代掻き 雪融け水のたまった田んぼを代掻きを行う。 稲株などの有機物を田の中に沈める。 ▼平成17年4月6日 発酵肥料散布 代掻き後、あらかじめ作っておいた発酵肥料 (米糠とくず大豆)を100kg田んぼに入れる。 こうすると微生物が大発生し、さらに糸みみずなどの発生、 増殖し、田の土が極々軟らかい土に変わる。 これをトロトロ層と私たちは呼んでいる。 雑草の種子よりも軽いので雑草の種子はトロトロ層の中に もぐり込んでしまう。これで雑草の発生が大幅に抑草される。 |
▼平成17年3月24日 温湯処理
比重1.15で選抜(塩水選)された種籾は農薬による消毒は 一切行なわず、60度7分間の熱い湯に漬けて殺菌される。 こうしてバカ苗病やイモチ病が予防される。 処理後に直ちに冷水中に7分間水漬けし、種籾の温度を急冷する。 (桶の水に雪を入れ、5℃以下の冷水温を保つようにする。) 処理が誤ると高温で芽がやけて出なくなるので要注意。 ▼平成17年4月13日 播種作業 ハト胸程度に芽出しされた種籾を播種機で播種され、 直ちに育苗機に入室される。 20〜30度で温められ3泊4日位すると一斉に白い芽をふき出す。 播種量は一箱当り(30cm×60cm)60g蒔きとする。 慣行栽培は150g前後が多いので、有機栽培は極端に播種量が少ない。 こうして空間を十分にとり一本一本の苗が太くて丈夫に育つように工夫される。 ▼平成17年4月16日 苗箱並べ 育苗機で3泊を過した苗箱は、4日目に育苗機から出され シートの敷かれたベッド上に並べられる。 露地育苗は途中霜や降雪に見舞われることもあり難しいが、 健苗育苗で病気などにかからない丈夫で大きい苗をつくることが 農薬を使わない決め手となる。 作業風景は露出している種籾に土をかけてやっているところ。 ▼平成17年4月16日 苗箱を並べ、かけ土をしたり、たっぷりと水をかけ保温資材 (シルバーラブ)で被覆する。 この下に「あきたこまち」が緑の葉を出す準備をしている。 |
▼平成17年2月25日
1年以上かけてつくった育苗用発酵肥料を粉砕機にかけて粉砕し、 魚骨や小石などを除去し粉末に近い有機肥料をつくります。 原材料 ・牛フン堆肥 ・米糠 ・オカラ ・魚くず ・けいふん ・くず大豆 ▼平成17年4月10日 肥料と混合された床土を土詰機で一箱々ていねいに土詰めされる。 産直センターは、特別栽培米も含め併せて2,600枚。 ▼平成17年4月14日 床土と育苗用肥料の混合 育苗用床土(80度で30分山土を処理した無菌の培土)を帯状に広げ 有機肥料をかけて3回ほどスコップで切り返し万べんなく混ぜ合わせる。 床土にはタチガレンなどの農薬は一切使用しないので 高温処理を行なって滅菌する。 |
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育苗に先行して、有機肥料などに問題がないかテストされる。
失敗のないように予めテストによって、
安全性や確実性を確かめてから本番の作業を行う。
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