FPのひとりごと

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十年の節目を迎えた我が障害者ライフ



安定してきたかといえば これが全く安定していない



悪い意味じゃなく いい意味で



我々の場合 安定は現状維持であり 行きつく先は施設だ



私にも施設という選択肢は十分ある



身障者の施設なら大歓迎だろうし あと数年で介護施設もOKだ



いろいろと楽だろうと思うし 生活になんの不安もなくなる



でも選ぶつもりはない なんか性に合わないからだ



現世で必死にもがき続けることの方が自分に合っている



などと言えるようになるまでどれだけ月日を要したのだろう



我々には健常者に理解してもらえないような葛藤がある



葛藤と四六時中泥仕合を続けないと勝ち取れないものがある






昨日 リハビリが終わって帰ろうとしていたら



車いすの患者を連れたOTの先生に呼び止められた



一目で“お仲間”とわかる患者さんで 私よりちょっと年上の女性だった



お仲間は急性期(障害者なりたて)で 暗い表情をしていた



OTの先生がアイコンタクトしてきた



ああ〜 そういうことね パワーを注入しろと



急性期の患者は暗い 例外なく



1日に何回かは 死ぬことを考えている 漠然とではあるが



そして強烈に悔やむのである「なんであんなことをしたのか」と



なんぼ悔やんでも過去は変えられないので 無意味なのだが



後悔と将来への不安がからだ中を駆け巡り やがて死にたくなる



この負の堂々巡りから抜け出るのは 並大抵のことではない






「絶対よくなりますから」



「余計なことは考えないでリハビリに励んでください」



手を差し伸べてきたので 握手をした 暖かい手だった



「でも なにを頑張ればいいの?」



やっぱり この人も堂々巡りの真っ最中だった



「気持ちを切らさずに 前を向いていれば必ず良くなります」



「でも これしか手は動かいのに・・」



「私は首から下は 半年くらい動きませんでしたよ」



握り返してくる手に 少し力が入ったような気がした






十年前の私に聞かせたかったなぁー その話



あのころは よくなるなんて夢にも思わなかったしなー



ま でも 同じ境遇の人に気持ちが通じたのは嬉しいことだ



何年かして 一緒に歩行訓練をしているかもしれないし



なんだか 少しだけ心が温かくなった昨日のFPなのでした
2017.12.16:tnw:count(1,402):[メモ/その他]
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