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【山形新聞】小惑星に「Daishinsai」 復興を願い命名
南陽天文愛好会長の大国富丸さん(81)=南陽市三間通=は、東日本大震災被災地の一日も早い復興を願い、自身が発見した小惑星に「Daishinsai(東日本大震災)」と命名、米国の国際天文学連合・小惑星センターに認定された。「震災で尊い命を落とした人たちの冥福を祈るとともに、3・11を忘れないように」との思いを込めた。
小惑星は1997年10月29日、おうし座のプレアデス星団の南側で発見した。当時の明るさが16・6等級で、直径10キロほどの小天体と考えられる。火星と木星の間の小惑星帯にあり、4年ほどの周期で太陽の周りを公転している。軌道が確定し2001年11月に小惑星センターに登録された。申請した名前は先月10日に認められた。「震災で犠牲になった全国の死者は約1万6000人。この小惑星でゆっくりしてもらい、星空から故郷を見守ってもらえたら」と大国さんは話している。
大国さんがこれまでに発見した小惑星は計129個あり「南陽市」「南陽天文台」「月山」「最上川」「兼続」など本県ゆかりの名前を多く付けてきた。「東日本大震災」は82個目。大震災に関連する小惑星の命名としては、埼玉県のアマチュア天文家が見つけた「Tohoku(とうほく)」の例がある。
【2012/05/08】山形新聞
2012.05.08:
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