・経営お役立ち情報
自らを追い込む
困難な状況に遭遇しても決してそこから逃げてはいけません。追い込まれもがき苦しんでいる中で、何としてもという切迫感があると普段見過ごしていた現象にもハッと気づき解決の糸口が見つけられるものです。 火事場の馬鹿力という言葉があるように、切羽詰まった状況の中で真摯な態度で物事にぶつかっていくことによって、人は普段では考えられないような力を発揮することができます。 人間はえてして安きに流れてしまいがちですが、常にこれ以上後に引けないという精神状態に自ら追い込んでいくことによって、自分でも驚くような成果を生み出すことができるのです。 |
土俵の真ん中で相撲をとる
土俵の真ん中で相撲をとるとは、常に土俵の真ん中を土俵際だと思って、一歩も引けないという気持ちで事に当たるということです。 納期というものを例にとると、お客様の納期に合わせて製品を完成させると考えるのではなく、納期の何日も前に完成日を設定し、これを土俵際と考えて渾身の力を振り絞ってこの期日を守ろうとするということです。 そうすれば万一予期しないトラブルが発生しても、まだ土俵際までには余裕があるため十分な対応が可能となり、お客様に迷惑をおかけすることがありません。 このように私達は、常に安全弁を置きながら確実に仕事を進めていく必要があります。 |
渦の中心になれ
自分一人では大した仕事はできません。上司、部下、同僚等、周囲にいる人たちと協力して進めていくのが仕事です。 ただし、自分から積極的に仕事を求めて、周囲の人たちが自然と協力してくれるような状態にしていかなければなりません。これが、“渦の中心で仕事をする”ということです。 下手をすると、他の人が渦の中心にいて、自分はそのまわりを回るだけ、つまり協力させられるだけに終わる場合があります。 会社の中には、あちらこちらに仕事の渦が巻いています。その周囲に漫然と漂っていると、たちまちに渦に巻き込まれてしまいます。 自分が渦の中心にいて、周囲を巻き込んでいくような仕事の取り組み方をしなければ、仕事の喜びも、醍醐味も知ることはできないでしょう。 自ら渦を巻き起こせるような、主体的で積極的な人材であるかどうか、これによって仕事の成果は言うに及ばず、人生の成果も左右されると思います。 |
ものごとの本質を極める
私達は一つのことを極めることによって初めて、真理やものごとの本質を会得することができます。 極めるということは、一つのことに精魂込めて打ち込み、その核心となる何かをつかむことです。一つのことを極めた体験は、そのほかのあらゆることに通じます。 一見してどんなにつまらないと思うようなことであっても、与えられた仕事を天職と思い、全身全霊を傾けることです。それに打ち込んで努力を続ければ、必ず真理が見えてきます。 一旦物事の真理がわかるようになると、何に対しても、またどのような境遇に置かれようと自分の力を自由自在に発揮できるようになるのです。 |
素直な心をもつ
素直な心とは自分自身の至らなさを認め、そこから努力をするという謙虚な姿勢のことです。 とかく能力のある人や気性の激しい人や我の強い人は、往々にして人の意見を聞かず、たとえ聞いても反発をするものです。 しかし、本当に伸びる人は素直な心をもって人の意見をよく聞き、常に反省し自分自身を見つめることのできる人です。 そうした素直な心でいると、その人の周囲にはやはり同じような心根をもった人たちが集まってきて物事がうまく運んでいくものです。 自分にとって耳の痛い言葉こそ本当は自分を伸ばしてくれると受け止める謙虚な姿勢が必要です。 |
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何かを決めようとするときに、少しでも私心が入れば判断は曇り、その結果は間違った方向へ行ってしまいます。
人はとかく自分の利益になる方に偏った考え方をしてしまいがちです。みんなが互いに相手を思う思いやりを忘れ、私というものを真っ先に出していくと周囲の協力も得られず仕事がスムーズに進んでいきません。
また、そうした考え方は集団のモラルを低下させ活動能力を鈍らせることになります。私達は日常の仕事に当たって、自分さえよければという利己心を抑え、人間として正しいか、私心を差し挟んでいないかと常に自問自答しながら物事を判断していかねばなりません