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小善は大悪に似たり

 人間関係の基本は愛情をもって接することにあります。しかし、それは盲目の愛であったり、溺愛であってはなりません。
 
 上司と部下の関係でも、信念もなく部下に迎合する上司は一見愛情深いように見えますが結果として部下をダメにしていきます。これを小善といいます。小善は大悪に似たりといわれますが、表面的な愛情は相手を不幸にします。

 逆に信念を持って厳しく指導する上司は、煙たいかもしれませんが長い目で見れば部下を大きく成長させることになります。これが大善です。真の愛情とはどうあることが相手にとって本当に良いのかを厳しく見極めることなのです。
動機善なりや、私心なかりしか

 大きな夢を描き、それを実現しようとするとき、動機善なりやということを自らに問わなければなりません。

 自問自答して自分の動機の善悪を判断するのです。善とは普遍的によきことであり、普遍的ということは誰からみてもそうだということです。

 自分の利益や都合、格好などというのではなく、自他ともにその動機が受け入れられるものでなければなりません。

 また、仕事を進めていく上では、私心なかりしか、という問いかけが必要です。自分の心、自己中心的な発想で仕事を進めていないかを点検しなければなりません。

 動機が善であり、私心がなければ結果は問う必要がありません。必ず成功するのです。
夢を描く

 現実は厳しく今日一日を生きることさえ大変かもしれません。しかし、その中でも未来に向かって夢を描けるかどうかで人生は決まってきます。

 自分の人生や仕事に対して自分はこうありたい、こうなりたいという大きな夢や高い目標を持つことが大切です。

 京セラはまず西ノ京で一番、そして京都で一番、それから日本一、世界一の企業にしたいという大きな夢を創業時から描き続け努力を重ねてきました。そのことによって今日があるのです。

 高く素晴らしい夢を描き、その夢を一生かかって追い続けるのです。それは生きがいとなり、人生もまた楽しいものになっていくはずです。
心に描いたとおりになる

 ものごとの結果は心に何を描くかによって決まります。

 どうしても成功したいと心に思い描ければ成功しますし、できないかもしれない失敗するかもしれないという思いが心を占めると失敗してしまうのです。

 心が呼ばないものが自分に近づいてくることはないのであり、現在の自分の周囲に起こっているすべての現象は自分の心の反映でしかありません。

 ですから私たちは怒り、恨み、妬み、疑いなど否定的で暗いものを思い描くのではなく、常に夢を持ち明るくきれいなものを心の中に描かねばなりません。そうすることにより実際の人生も素晴らしいものになるのです。
一日一日をど真剣に生きる

 人生はドラマであり、一人一人が主人公です。

 大切なことはどういうドラマの脚本を書くかです。運命のままにもてあそばれていく人生もあるかもしれませんが、自分の心、精神というものをつくっていくことによって、また変えていくことによって思い通りに描いた脚本で、思い通りの主人公を演じることもできるのです。

 人生というのは自分の描き方ひとつです。ボケっとして生きた人と、ど真剣に生きた人とでは脚本の内容はまるで違ってきます。

 自分というものを大事にし、一日一日、一瞬一瞬をど真剣に生きていくことによって、人生はガラッと変わっていくのです。
人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力

 人生や仕事の結果は、考え方と熱意と能力の三つの要素の掛け算で決まります。

 このうち、能力と熱意はそれぞれ0点から100点まであり、これが掛け算でかかるので能力を鼻にかけ努力を怠った人よりは、自分には普通の能力しかないと思って誰よりも努力をした人の方がはるかに素晴らしい結果を残すことができます。

 これに考え方がかかります。考え方とは生きる姿勢であり、これは−100点から+100点まであります。考え方次第で人生や仕事の結果は180度変わってくるのです。

 そこで、能力や熱意と共に人間としての正しい考え方を持つことが何よりも大切になるのです。