一福屋@鈴木農園

メモ
 たとえどんな田舎にいても、ストレスは溜まるものです。

 現代社会の産物なんかじゃありません。人間は古来からストレスと闘ってきたのだと、私は信じています。その証拠が「豆ぶち」に表れています。

 

 先日、クリスマスも間近だというのに、恋人たちの祝日だというのに、ハウスに入って緑豆を殻から取り出す作業をしていました。通称「豆ぶち」と言います。

 枝豆を葉が枯れるまで畑に放置し、秋が深まってきた頃に収穫。ハウスで乾燥させたら、遂に「豆ぶち」が始まります。

     

 目以外の部分を全て隠し、始まりました。ストレス解消。



 みなさん無言でバンバンバンバンバンバンバン!!

 枝部分を手に持ち、豆部分をコンテナに叩きつけて豆を取り出します。

 バンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン。


 殻から豆が勢いよく飛び出し、一緒にストレスも吹っ飛んでいきます。

 たぶん無言ってのが効いてると思いますね、ええ。

 
 「なっちゃんぶった豆、こっちまで飛んでくんだっげっと!」。

 
 
 たぶんそれは、ストレスのせいだと思います。


 
▲この方は小豆収穫の真っ最中。今年は豊作ですか?



 最近は、BEGINの歌う「東京」が好きです。

 なぜか、東京が私を呼んでいる気がします。そんな気がしてなりません。

 そんな気がしていたら、山米商事の佐藤さんが「赤根ホウレンソウ、30束お願い」と注文をくれました。



 出荷予定は東京。



 やっぱり。

 東京が私を呼んでいた。

 

 

 でも詳しくは、私の育てた赤根ホウレンソウを呼んでいた。・・・残念。


 
 ▲栽培管理、つみ取り、在庫管理は私。袋詰めは取締役が担当しています。

 おかげさまで、露地栽培の赤根ホウレンソウは9割消費達成です。購入してくれたみなさんありがとう。のこりの1割は来春のお楽しみ〜。

 ハウスものは来月中旬以降からの出荷予定です。

 この季節になると、我が農園の面々は作業場にこもり始めます。

 外勤(外仕事:畑)から内勤(内仕事:作業場、工場、事務室)へとシフトするわけです。

 
 しかも内勤中は、寒いのでだるまストーブを使用します。これもまた、年期の入ったプレミアものです。

 


 だるまストーブの頭では、毎日ありとあらゆるものが焼かれ、我々の腹に入ってゆくわけです。(ま、イモですけど。ほとんどイモですけど。)


 本日焼かれていたのは薩摩芋とアピオス。

 みなさん、アピオスって知ってますか?知ってたら鈴木農園から4単位くらいあげます。 味はピーナッツのような、薩摩芋のような。種芋のように小さなイモです。
 
 このイモ、巷ではアンデスイモとかほどいもとか言われてるらしい。しかも超高級品らしい。しかも最近になって急激に需要が高まってきてるらしい・・・。


 部長に言わせれば、「みのもんた様々!!」。メディアの力ってほんとすごい・・・。

 我が農園では、8年前から畑の隅で栽培しておりました。「こんなイモ、じじの腹に入って終わりだなや、はははは!」なんて言って、毎年その通りだったのです。


 ですが、ででですが!!なんなんですか、最近のアピオスブーム!あっちからもこっちからもアピオスアピオスアピオス。うれしいのやら、戸惑うやら。

 8年目、遂にアピオスも嫁入りか・・・。