一福屋@鈴木農園

旬時野菜

 世にも珍しい「じゃがいもの花」。

 紫色の花が咲くんですね。

 フォルクローレ(我が輩が、学生時代にちょびっとかじったことのある音楽。by南米)に「じゃがいもの花が咲く頃」という曲がありました。ちょっとした思い出の曲です。

 畑の真ん中で学生時代を叫ぶ。

 「じゃがいもの花が咲く頃、私は汗がだくだくで、農場長の駒になっていま〜す!!」
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 鈴木農園のハウス数は全部で六棟。うち、育苗専門が一棟で、後は全て野菜栽培用です。

 でも、六棟全てのハウスでいつも野菜が栽培されているか、というと実はそうでもありません。なので鈴木農園には、「お楽しみハウス」なるものが存在します。

 この「お楽しみハウス」内で、新品種を育ててみたり、言わば商品にならないようなような、どうでもいいものを作ってみたり。収穫まで辿り着けば、友人農家さん等にお裾分けしたりします。

 このハウス内から新商品が開発されることもあれば、「こりゃだめだ」とさじを投げることも。つまり「遊び」の部分です。

 今の季節はトマト。ミニトマト、中玉トマト、大玉トマトが所狭しと植えられています。だから、その品種もばらばら。あま〜いトマトもあれば、何の味もしないバカトマトも。来年度作付の品種決定まで、研究熱心な日々が続きます。(中玉の「フルティカ」はまぁまぁでした。)

 そんな「お楽しみハウス」で一際目をひくのが写真の黄色いトマト。品種は「黄寿」。収穫時期を間違えなければ「とびきりうまい」とのことでしたが、私の食す限り、「とびきりまずい」。

 たぶん、収穫したのが遅すぎたのでしょうね。なにせ、取締役も「これはダメです」の一言で、見向きもしなくなりましたから・・・。

 珍しい品種ですが、商品化とはなりませんでした。残念。
 ▲晴天だった天童は、夕方雨に降られました。

 各地の市場では、葱の高値取引が続いています。

 鈴木農園も、「はやぐ出荷すっべは〜」が毎朝の合い言葉。

 是非、この高値の波に乗りたいですね。ええ、是非とも。

 
 でででですが、我々が出荷に踏み切れないのにはある理由が。

それは消毒時期のずれ込み。葱の代表的な病気は、ベト病・灰色カビ病など。他に頭を悩ませてくれるのは、軟腐という、葱全体が腐れてゆく現象。(ちなみに軟腐葱は、信じられないほどの異臭を放ちます。)

 これを防ぐために、消毒は欠かせません。形、サイズなど、規格が決められている市場向けの農産物は特に重要です。

 その消毒が葱全体に作用して、農薬の分解が終わると出荷可能となるわけです。ところが、最後の消毒日が大雨の影響で延期延期の連続事件。消毒をしているさなかに雨が降ると、「すぐさま撤収」とならざるを得ない、このもどかしさ。

 今日も本当は、「最後の消毒をして出荷に備えるだけ」という所まできていたのです。「消毒車の準備は万端、農薬の倍率もおっけー、身なりは正常、天気は・・・」でつまずきました。お空のう〜えの方から、パラパラパラと雨粒到来。

 「今日はナシ!!」という農場長の判断通り、その後の天童には通り雨の如く、ものすごい量の雨粒が降ってきました。


 ま〜た出荷日伸びちゃった!!

2006.07.23:sfarmコメント(0)::[メモ/ねぎ]