●今から始める就職活動講座
朝食&どーしても黒糖ラテを飲みたくて、大学近くのドトールへ。
店員さんはみんなうちの学生。 レジで後ろを振り返ったら、建築・環境の某先生。 悪いことなんてもちろんしてないんだけどなんか気まずい(笑)。 こんにちは、入試課ブログです。 こんな記事を書いたら、この番組の制作会社さんから「たまたまブログの記事を拝見しまして」なんてお電話をいただいてしまいました。 ちょいと恐縮。 で、毎年この時期恒例の3年生対象就職ガイダンス。 昨年の記事はこちら、一昨年の記事はこちら。 というわけで、先に言っとくけど今日の記事は長いしくどいしうざいよ(笑) やっぱり関心が高いですねぇ、昨年よりはかなり多くの学生が参加していました。 はじめに就職活動サイトエン・ジャパンの宇野さまより、「これからの就職活動の進め方」についてお話がありました。 宇野さまは、いまは九州大学と合併した、国立の九州芸術工科大学のご出身ということで、クリエイター職についてのお話も交えていただきました。 ちなみに、大学入試で言えば「合格」といえる企業さんからの「内定」が、いまは大学4年生の4月がピークとのこと。 これは自分的な感覚で言うと、7〜8年前より1ヵ月くらい早いかな。 その後、事務局就職支援室から「今まずすべきこと」「就職支援室のサービス」「就職状況」などの説明がありました。 で、「先輩体験談」として、すでに内定を得ている4年生お二人からお話がありました。 まずは美術史・文化財保存修復学科の坂戸さん。 [内定までの経緯] ・1年前のガイダンスに触発されて、11月には就職情報サイトにエントリーしたり、絵の具の研究をしていたので、絵の具メーカーに採用の有無について電話をしてみた →いま思えばこれがはじめて動いたこと(でもどこも採用はしてなかった・・・) ・合同企業説明会に参加して、人事の方の雰囲気がよかったところを受けたが両方× →大学のサークルで裏方の仕事をしたりしていたので、事務ならいいかなぁと思っていたけど、いま考えれば受けた会社に統一性がなかったなぁ ・4年生になってすぐ、研究が思うように進まず。 ・6月になって顔料の研究から接着剤の研究へとテーマを変更。 ・洋画コースの学生に知り合いが多くて、いろいろな話を聞くことができた。 ・たまたま洋画の大学院生が使っていたボンドメーカーのホームページを見たら、採用情報を発見!エントリーした。 ・こんなふとしたきっかけから就職が決まった。 ・就職活動中には、博物館実習や卒業研究中間発表などでかなり忙しかった。 [就職活動を通して学んだこと、3年生に伝えたいこと] ・自分のことを自分の言葉で話せることが重要だし、自分の中に語れるものがないと、と思う。 ・志望理由などを書くエントリーシートや面接では、目上の方に的確に伝える必要がある。 ・とにかく早くから動き始めたほうがいい。 ・社会の時間(就職活動の流れ)に対して、自分の時間を合わせることも必要。首都圏ではまだまだ早く動いている。 ・動き出せなくても、いろいろなアンテナを伸ばしておこう。(ex.なにかで企業名が出たら、とりあえずネットで調べておく。郵便物にはとりあえず目を通す。先輩と話す。など) ・「こうすれば就職できる!」なんてものはありません。 続いて、グラフィックデザインコースの鳥居さん。 [内定までの経緯] ・企業内のデザイナーを考えていた。 ・2年生のときから就職ガイダンスに出たり、学内で行われている就職筆記試験対策講座を受けたりキャリア科目の授業をとったりして他の人よりも就職活動に対する意識をして早く動いていたと思う。 ・それでも、就職活動中には「もっともっと早く動いておけばよかった」と思った。 ・ちょっと考えている間に、会社説明会の予約が埋まって参加できなくなることも多々ある。 ・説明会の3日後にポートフォリオ(企業などに提出する作品ファイル)提出、なんてこともあった。 ・2〜3月はほぼ毎日就職活動。東京中心に、2ヶ月で2〜30社。 ・クリエイティブな職種は採用が遅い、と思っているかもしれないが、実際は1月にすでに始まっているので遅いということはない。 ・うち2社から内定をいただき、メーカーのパッケージデザイナーに決めた。 ・就職活動サイトが大好きでよく見ていた。遅くとも10月中には登録をしておいた方が。 [就職活動を通して学んだこと、3年生に伝えたいこと] ・本気で動く準備をいまのうちからしておかないと、いざというときには動けない。 ・迷っているうちに採用活動をしている企業がどんどんなくなってしまう。 ・自分から調べる、ぶつかっていく、という姿勢が必要。 ・自己PRが一番困った。 ・グラフィックの活動を頑張っていたことが自己PRの基礎になった。 ・いまは就職活動に対して憂鬱な気分の人が多いかも。 ・でも就職活動は自分を成長させる絶好の機会。 ・こんな風に人前で話すなんて、就職活動の前にはできなかったし、就職活動を通して今まで知らなかった自分を発見できた。 最後に先輩のポートフォリオを自由に閲覧しました。 体験談を話した先輩に直接質問もしたり。 ここからは個人的意見で、受験生に向けて。 伝えたいのは、 高校までの学習を大切に。 入試課に来て丸5年になった今年の3月に、高校生・受験生の頃から顔も名前も知っている学生たちの卒業をはじめて見届けました。 今振り返ると、彼ら彼女らが受験生のときに大学説明会の個別相談などで、 「とにかく受験に必要な実技や入試科目の勉強だけをやって、他の科目はもうやらないし授業も聞かない!」 って言い切っていた人が結構いて(当時はもちろん止めましたけどね)。 そんな彼ら彼女らが大学3年生になり4年生になったときに、思うように就職活動を進められていなかったなぁと(説明会などでのそんな一言でも結構入試課って覚えてたりする)。 統計をとったわけじゃないので、あくまでも個人的な感想と受け取ってくださいな。 要は、「受験のいまさえ乗り切ればいい」という考えだと、そのツケが社会への一歩目となる就職活動のときにまわってくるというか。 英語のイディオムなんて大学入ってしばらくしたら忘れちゃうし(なんていいきっていいのかな・・)、こんな公式覚えて何になるんだなんて常日頃思ってたし、パソコンでばかり文章を打っていると漢字がわかんなくなっちゃうこともよくある。 でも、高校までの基礎学習を偏ったものではなくきっちりとしておけば、3年後でも4年後でもそれがベースになって就職試験、特に筆記試験の対策に充分なりうるのね。 基礎的な学力っていうのはもちろんそうだけど、科目を絞らないで勉強するってことは、いくつかを同時並行でやらなければいけなくなる。 それらをどうすれば効率よく進めることができるのか、ってことを考えながら勉強をすすめなきゃいけなくなる。 で、それを経験していれば、お二人の体験談にもある通り、就職活動をむかえた際に「やらなければいけないことがたくさんありすぎる状態」を自分の中で交通整理して、順序だてて取り組むことのできる人になれるんだと思うし、高校時代から知っている学生の就職活動状況を聞けば聞くほど、それが当たってるような気がしてならないんだなぁ。 いや、もちろん大学でも演習や課題やレポートでそういう「整理しつつ勉強を進める状況」っていうのはもちろんあるし、芸工でもそういう授業やカリキュラムを組んだりしてるんだけど、高校時代に意識しておいた(あるいは身についている)人ってそれが大学に入ってからも崩れないし、もし多少ブランクができたとしてもすぐリカバリーできるんだよね。 成績がいい、悪いではなくて、勉強に対する「意識」を少しでもしておいて欲しいなぁ、というのが今日のお話。 |
こんにちは、入試課ブログです。
おもしろい番組がありまして。 BSデジタルのBS−iで放送されている「愛しの仕事さま。」という番組。 この番組は、就職情報ではおなじみの「マイナビ」とTBSが組んでやってる番組。 これは大学生の就職活動応援番組なんですが、あまりにも的確すぎて面白い。 「的確すぎて」というのは、就職活動を経験をしてしまうと「それって当たり前だよなぁ」って今となっては思うんだけど、大学生として就職活動を進めている過程ではなかなか見えなくなっていることがズバリ指摘されるという感じなのです。 ってか↑のリンク先の「マイナビ」は、もうすでに大学3年生向けです。 3年生、もう準備は始めてますか? 「今から始める就職活動講座」の記事の数々でも書いてきましたが、就職活動の準備に「早すぎる」はありません。 3年生の夏休みなんて、もう割り切ってやり始めないと。 就職活動ってなんだかんだでものすごくお金もかかるから、自分の場合は3年生の夏休みにアルバイトでまとめて稼いでおいたりしてましたね。 って、こういうことを書くと、 「美術・デザイン系は普通と違うんだから、一緒にするな」 と言い出す学生が出てきます。 なんにも違わないんだよ。 「普通と違う」 という妙な意識を持ってるから、どんどん出遅れて、視野が狭くて、ドツボにはまって、 「決まらない」とか 「芸工大だからしょうがない」 とかってわけのわかんない言い訳をする就活になるのだ。 就職活動に向けて全く不安がない大学生なんて、絶対にいないでしょう。 大学入試のときに、一つの不安も持っていない受験生なんていないのと同様に。 そんな疑問や不安をちょっとでも解決していくには、 まず何かに飛び込んでみる、 まずはやってみる、 ということをしてみなければ解決の糸口をつかむことにならない、ってことは、研究や制作・製作(恋愛も?)などの大学生活の過程で、知らず知らずのうちに身についているはず。 たとえそのチャレンジがそのときは失敗だったとしても。。。 日本全般の就職氷河期を抜け出して、本学でも年々就職状況はさらによくなっています。 しかし一方で下記のような状況が、本学でも実際に当てはまるのです。 それは、 内定は一部の学生だけに集中。二極化現象が顕著に[マイナビ] ということ。 ちょっとした意識、ちょっとした行動を心がける夏休みにしてくださいな。 って、完全に芸工生向けの記事になってしまってるので、高校生・受験生に向けて。 高校生・受験生の方は2年前の記事、「これから始まる就職活動ガイダンス」と「残り3年」を読んでみてね(一番わかってほしいのは保護者の方に対してだけど)。 で、ご紹介した「愛しの仕事さま。」の別のページに、「模擬面接」のページがあります。 ザ・模擬面接[愛しの仕事さま。] もうこの「2008年卒向け」に載っている動画の模擬面接が、拍手ものの的確さ。 1つの企業さんにつき、二人の大学生の模擬面接が紹介されているようで。 そして、これはAO入試や自己推薦入試での「面接恐怖症」の方々にもピッタリです(笑) 「企業に入る」ことと「大学に入る」ことは、大きく異なるわけだけれども、面接で問いたい、あるいはこういったポイントで見ている、ということは、企業も大学入試もそんなに変わらないはず。 そして、「面接」という名の「会話」であり、「コミュニケーション」なんだということに気づいていただける気がします。 逆に、高校生にこのレベルの面接を見せちゃうとさらに「面接恐怖症」になっちゃうかな・・・ もしよかったら、チラッとご覧になってみてくださいな。 というわけで、就職の話になると急に厳しくなる入試課ブログでした(笑) |
たむけんを見たいがためだけに、昨日の結婚披露宴を録画したのはオレだけじゃないはずだ。
こんにちは、入試課ブログです。 今週の土曜日は大阪でのお仕事。 「炭火焼肉たむら」に行ってこようかな〜。 一緒にいってくれる美大広報さん、コメントください(笑) 昨日水曜日の様子から、1年生対象の授業「ライフ・ヴィジョン」をご紹介。 この授業は、早い段階で社会や進路を視野に入れて大学生活を送ることが大切なんだよ〜ということを認識してもらうとともに、進路に関する基礎知識や基礎手法を身につけるための授業。 昨日はプロダクトデザイン学科の杉原先生にご担当いただき、杉原ゼミ4年生の佐藤さんと荒木さんが特別ゲスト。自分のポートフォリオを使いながら、まとめ方のポイントについてアドバイスいただき、実際に就職活動でどのように使ったかなどについてお話いただきました。 ●杉原先生から ・ポートフォリオとは何か、ポートフォリオ活用のメリット、まとめ方(「杉原フォーマット」を伝授いただきました!)についてうかがいました。 ・ポートフォリオ=人生アルバム。その人を体現するもの。 ・会話だけの伝達よりも、ビジュアルを用いたコミュニケーションは圧倒的に伝達力が高まる。制作者本人がその場に居ないような場合でも、内容が一目瞭然で、相手に伝わりやすい。 ・掲載写真にメリハリを付けると効果的。 ・コメントは、短く簡潔に。 ●佐藤さんからのアドバイス ・納得のできる内定を早めにとって、残りの学生生活(卒制や遊び)を謳歌したいと思っていたので、3年の夏休み明けくらいからポートフォリオ製作をした。本当は夏休み中からやっておくべき。 ・まとめたポートフォリオは沢山の人に見てもらい、ブラッシュアップした。 ・充実したポートフォリオにするためには、日ごろの課題や制作を頑張っておくことが重要。 ●荒木さんからのアドバイス ・ポートフォリオのはじめの頁に、見開きで写真を用いた目次を付けた。就活ではこのページが一番役立った。 ・きれいな写真を撮るよう心がけた。ロケーションのいい日に撮影したり、大学のスタジオで撮影したり。画像とテキストの配置、レイアウトも工夫した。 ・絵の得意な友達からスケッチの仕方を教えてもらったり、逆にPCの使い方やまとめ方については私が教えてあげたりした。まわりの友達と助け合いながら作成すると良いと思う。 『1年生の皆さんにおススメすること。』 デジカメを買う! これから必ず役立つし、必要となるので、品質の良い(画素数が大きいもの)デジカメを購入し、自分の作品を画像で残しましょう。撮影方法など工夫して、美しい写真を沢山残しておきましょう。 ・先生や助手さん、友達など、いろんな人に見てもらいブラッシュアップしましょう。また、レイアウト、写真撮影、スケッチの描き方などは、それぞれ専門的に学んでいる友達(得意としている友達)などに協力してもらうのも方法の一つです。 ※美術系や研究系の学生も、セルフプロデュースするつもりでポートフォリオを作ってみましょう。自分で自分の作品を解説する、自分の強みを自分で説明する、そういう力が求められます。 ※絵画系の学生の皆さん、折角描いた絵をキャンバスから剥がしてしまう前に、必ず画像として残しておきましょう。また、完成作品にいたるまでに書きためた、沢山のスケッチなども価値ありです。 ※先輩たちが就活で使ったポートフォリオを閲覧できますので、事務局/就職支援室に気軽にお越しください。 というわけで、就職支援室さま、貴重なネタの提供ありがとうございました(謝) 学内関係者様、学生のみなさま、いつでもネタお待ちしています |
☆卒展に行こう!☆
卒展オフィシャル→http://www.tuad.ac.jp/sotsuten2006/ 在学生による卒展ディレクターズブログ→http://gs.tuad.ac.jp/directors/index.php 日曜日に10センチ近くまで積もった雪は、また積雪ゼロになりました。 こんにちは、入試課ブログです。 今日のお昼は学食で「五目あんかけ焼きそば」 この「あんかけ焼きそば」はラーメンやカレーなどのようにいつでもある基本(?)メニューの一つ。 (思いつきで携帯で撮ったのでボケてます。すんません) さて、3年生は後期試験も終わって本格的な就職活動シーズンに突入ですね。 もちろんこれまでの準備がなければ突入するものもできないわけですけど。 うちの大学はすべてが美術・デザインではなく、いろいろな学科や領域があっていろいろな勉強ができる。 作家さんを目指す人、職人さんを目指す人、自分で会社を起こす人などいろいろな希望を持った学生がいて、それぞれ頑張っていて。 ただ、「卒業してもど〜したらいいかわかんない・・・」という人もいる。 でもそれじゃ現実的になかなか大変なのも事実。 んじゃ就職か、と言われれば、卒業後は首都圏に就職したい人ばかりではなく、山形出身で山形に就職したい人、新潟出身で地元新潟に就職したい人などいろいろな希望を持っている学生がいるわけで。 そして昨日の出来事。 本学就職支援室が主催する「学内企業合同就職説明会」が体育館で開催されました。 対象は3年生と大学院1年生ですが、4年生・院2先生ももちろん参加できます。 (体育館にぶら下がっているのはで生産デザイン学科の展示会場になるので、そのための電源ですね) さすがにスニーカーで来る人はいなかったか(笑) もう何度も何度も書いてきましたが、就職活動は動かなければ何も始まりません。 大学受験や授業と違って、誰も「こうしろ、ああしろ」と指示してくれるわけでもないし、自らが調べて行動して、また調べて行動しての繰り返し。 このブログでも書いてきたし、この間4年生とも話をしてたんだけど、芸工生の就職活動はやっぱり「視野が狭い」の一言に尽きる。はじめにものすごく業種や企業を絞ってしまい、他の大学生が幅広い視野と情報を持って動いているのに対して、こだわりが強すぎて社会をうまくとらえられてない人が多いよね〜って。 それに気づいたときには企業さんの採用活動も終わってたりとか。。。 就職部長の吉田先生も学生にアドバイスしています。 この記事で環境デザイン学科の4年生が言ってましたが、この合同説明会というのは様々な企業さん、というよりも、多くの社会人の方とお話ができるチャンスなんです。 そしてまた、いろいろな業界やいろいろな企業についての話を直接聞くことができるのも、大学生による就職活動の特権だったりします。 ましてや昨日の説明会は、本学の学生のために企業さんが大学まで足を運んでいただいた説明会。昨日参加いただいた企業さんは、少なくとも「東北芸術工科大学の学生」に興味を持ってくださっているということですから。 「え、でも山形の企業ばかりでしょ」 という人がいるんだけど・・・って昨年も書いたからいいか(実際には東北一円はもとより首都圏からもお越しいただきました)。 企業さんはいろいろなつながりをもってやってるわけで。山形の企業でも、県外や海外とのつながりを持ちながら仕事をしているのは当たり前なんだから、話を聞いてみるだけでも違うのに〜。 今回は55社の企業のみなさまに来学いただきました。 企業を代表して、本学の卒業生が来ている企業さんもたくさんありましたね。 今週金曜日には本学東京事務所において、首都圏企業約80社をお招きした「企業合同就職説明会」を開催します。参加する学生は貸切バスで移動したり、各自電車などで移動です。 また、21日(水)には大学院仙台スクールのあるAERにて、宮城県内の企業さんを中心に40社をお招きした「企業合同就職説明会」を開催します(昨年の様子はこちら)。 というわけで、今日も長い記事でした。 |
12月に本学の3年生が六本木ヒルズを訪れました。
目的は、ご存知楽天株式会社で働いている本学卒業生を訪問するためです。 と、ここまで書いておきながら当日の様子の写真はないんだけど・・・ 訪問した学生にとって、ものすごく刺激になったようで。 この方は宮城県出身で、本学を卒業後山形で地元タウン誌やモンテディオ山形ファンマガジンの編集チーフ・編集長などをされていました。 その後楽天株式会社に入社されています。 今回は「Web業界の仕事と求められるキャリア」というテーマ。 とはいえ、いまや楽天は様々な業種を持っている会社ですので、本学が東北の大学ということもあり、 「楽天イーグルスの運営に興味がある方がいる場合は、イーグルスを運営する楽天野球団のスタッフもお待ちしています!」 なんてご配慮もいただきました。 社会人として学生へのアドバイスとして、以下のような言葉がありました。 ・会社にとって欲しい社員というのは「自分の会社に1円でも多くの利益をもたらしてくれる人物」です。 ・99%と100%の違いを考えること、100%と101%の違いを考えること。 ・「自分自身の力によって何かを変えることができた」と思える瞬間が訪れるまでは、入った会社を辞めないこと。 いま彼は、「コンテンツ企画推進部」という部署でディレクターの仕事をしています。 ウェブ制作におけるディレクターの仕事とは、 ・わかりやすいナビゲーションの配置 ・楽しくて簡潔なページ(企画)の作成 ・ニュースや企画ページなどからユーザーを誘導 など、ユーザーの目に触れるコンテンツを作る最前線の仕事です。 さて、この卒業生は本学のどの学科の卒業生だと思いますか?? メディア・コンテンツデザイン学科だと思う人が多いでしょうねぇ。 彼は、美術史・文化財保存修復学科の卒業生なんです。 「大学の学部・学科」と「職業」をどうしても結びつけて考えてしまう高校生や親御さん(高校の先生方もそういうところがありますね・・・)にとっては、理解していただくのが難しいかもしれませんが、社会ってこういうものだったりするんですよ。 ちなみに、先ほどご紹介した楽天イーグルスを運営する楽天野球団にも、本学の卒業生がいます。 楽天野球団 スタッフインタビュー[東北楽天ゴールデンイーグルス] これを見て、「楽天に入るためには、美術史・文化財保存修復学科を卒業すればいいんだ!」なんて単純に考えられてしまうと困るんだけど(笑)。 逆に、「美術史・文化財保存修復学科を卒業しても、美術や文化財の仕事にはつけないんだ!」なんて勘違いをされちゃっても困るんだけど。 大学での学びをもとにして、社会ではいろんな仕事にいかす方法があるんだよ、ということを伝えたいわけよ。 ...もっと詳しく |
二日続けて会社説明会のレポート。
今日はキヤノン株式会社さんのプロダクトデザイン/ヒューマンインターフェイス系説明会に続いて、ビジュアルデザイン系の説明会。 「キヤノンってデジカメとかプリンタとかを作ってる会社なのに・・・ グラフィックを勉強した人がキヤノンに行ってどんな仕事するっていうのよ!」 とね、この間言われたのです、グラフの2年生に。 いやいや、その認識では困るのだよ。 この就職ガイダンスのときに映像コースの4年生が言ってた通りですよ。 ・芸工生は、大学で勉強していることを直接活かしたい、という人が多い。 でも、活かす方法はいろいろとあるのに、それを知ろうとしない。 知らないままでは企業や業界を理解することもできない。 2年生に言うのはちょいと厳しいがね。 今回はビジュアルデザイン室のお仕事の詳細についてご説明いただきました。 新入社員の方の一日を追ったVTRなどからは、大変ながらも非常にやりがいを持って仕事に取り組まれている様子を見てとることができました。 さて、そのビジュアルデザイン室の仕事とは・・・ 代表的なものとしては、様々な製品のパッケージデザインやパンフレット、広告などがあげられます。 実際にデザインされた実物を手に取りながら、そのデザインに至る現場の声を聞かせていただきました。 学生からは、デザイナーの皆さんを「鋭いですねー。」と唸らせるような質問も出ていました。 最後に、学生が持参したポートフォリオを講評いただきました。 企業の方にご覧頂くのが初めての経験で恥ずかしかったのか、緊張したのか、始めは出し惜しみしている学生もいましたが(そういうところがウチの大学らしいというか、可愛げがあるというか)、持って来ていた学生はみんな見ていただきました! 自分の力がどれくらいあるのか、 芸工の力がどれくらいあるのか、 芸工が他の大学出身者に比べて弱点となっているのはどこか、 逆に芸工出身の強みはどこなのか、 それをもとに自分は何をしなければならないのか、 何をすればもっと力がつくのか。 ってね、みんな結構考えてると思うのだよ、学生って。 それが客観的にわかるのは、やっぱり就職活動やデザイン実習に飛び込むことなんだな。 こればかりは経験をしなけりゃわからん。 そういうもんですよ。 動いたもん勝ち。 入試も同じでしょう。 模試を受けるから自分のポジションがわかる。 予備校に行ってみて自分のスキルレベルがわかる。 だからさ、大学入試は倍率あっても20倍とか30倍とかだったりでしょ。 就職活動って100倍とか200倍なんてザラよ。 1000人応募して1人しか採用されないなんて普通だよ。 なのにさ、 「就職する、っていうイメージが湧かない」 とか 「え〜何からはじめたらいいかわかんない」 とか のん気なことを言っている学生を見ると心配になるのだよ、おじさんは。 |
今年も、キヤノン株式会社さまのご協力をいただいて、 12/1に学内にて会社説明会「キヤノン株式会社 プレゼンテーション」が開催されました。 (去年の様子はこちら) 今年は2回に分けての開催となり、今回は[プロダクトデザイン/ヒューマンインターフェイス系]の開催です。 ※ヒューマンインターフェースとは・・・最近よくあるのは例えば銀行ATMやコンビニにある端末(ローソンのロッピなどもそうですね)で操作手順などが画面に出て、その画面をタッチすれば次に進んだりしますよね。そんな人と機械が接触するような領域を言います。 テーマは、 「キヤノン コンシューマ商品デザイン〜3感を刺激するデザイン」 デジカメ、ホームプリンタを対象に、魅力的な外観だけではなく、触れて、聞いて、心地よいデザインのあり方についてお話いただきました。 また、製品スケッチ、実物大の模型、素材検討サンプルや操作性検討のためのデザイン試作モデルもご紹介いただきました。 と、ここで・・・ 中央に写っている白いシャツの方は・・・ 本学卒業生でいまキヤノンさんでがんばっている小林さんです! やはり身近な卒業生が話をしてくれるということで、みんな取り囲んでいる状態(笑) さて、「今年は2回に分けて実施」と書きましたが、 「ビジュアルデザイン系」のキヤノン株式会社プレゼンテーションが、 12/19に開催されます。 キヤノンさんにおけるビジュアルデザインの役割について、活動事例をもとにお話いただくとともに、パッケージやポスターサンプル、CI等についてご紹介いただきます。(予習としてこちらもどーぞ) |
昨日は日産自動車デザイン本部の方から来学いただき、
大学内で会社説明会が開催されました。 日産自動車デザイン本部には、 美術科彫刻コースの4年生がすでに内定をいただいており、 本人も顔を出してくれました(参考→内定を得た4年生の体験談)。 例えば「5年後のクルマをデザインしなさい」と言われた時に、 「5年後は、あっという間に来るから、 大きくデザインは変わっていないんじゃないかな…」 という姿勢でデザインしてしまったら、つまらない。 クルマのデザインは、とても夢のある仕事。 コンセプトやプランを大切に、時間の限りじっくりと取り組んで欲しい。 クルマのスケッチを3方向から描く時、それらの正合性が完全である必要はない。 それぞれの角度で、 何を見せたいのか(どれを見せたいのか)はっきりさせることが重要、 など貴重なお話をいただきました。 真ん中に写っているのは、 プロダクトデザインの上原先生。 学生が取り組み中のデザイン実習の事前課題や、 書きためたスケッチについて、講評をいただくとともに、 学生からも沢山の質問が寄せられました。 |
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その4年生は3年生に向けて、 強烈なメッセージを411講義室のスクリーンに映し出しました。 「1年後の夏休みをどう過ごしたいかイメージしてください」 続けて、 わたしは、この4年生の夏休み、はじめの1ヶ月遊びまくりました。 学科のみんなで海にも行きました。 ものすごく楽しかったです。 そして残りの1ヶ月は、卒業制作の資金集めのためのアルバイトをしました。 なぜこういった夏休みを過ごすことができたのか。 それはいち早く就職活動を始めて、2つの内定を得ることができたからです。 ------------------------------------------------------------------------ 昨日行われた「これから始まる就職ガイダンス」(昨年の様子はこっち) 100名弱くらいの参加者数だったでしょうか。 今年の3年生は4年生に比べて意識がまだ低いのかな・・・ それとも今年はすでに、 7月にデザイン実習の説明会をやったという影響もあるのかな・・・ 内定を得た4年生の体験談(7/22) 今回は、 事務局就職支援室から、 「学科・コース別 就職活動で陥りやすいパターンとそうならないためのアドバイス」「今後の動き方」などの説明ののち、 内定を得ている現4年生5名から、 自身の就職活動について体験談として語っていただきました。 その4年生の姿を見て、 昨日出席した3年生は現状の自分と相当差があることを 目の当たりにしたのではないかと思います。 就職活動は人をあれだけ成長させます。 さて、今日の記事では4年生が語ってくれた内容から気になるフレーズを紹介。 ●未来デザイン学系[現:メディア・コンテンツデザイン学科] e-ビジネスコース(静岡県出身) ・就職活動は「忍耐力」 ・高校までの勉強である「一般教養」の大切さを痛感した ・大学の授業を通してお世話になった企業の社長さんに声をかけてもらったが、 「一般教養」の筆記試験だけで落とされてしまった。 ・しかし、その失敗が後々の成功につながった ・活動に行き詰っていたころに、 大学の就職支援室の方から「ネットジョブ(※)は使ったことある?」 といわれて使用して検索したところ、興味を持つ企業が見つかった。 ※ネットジョブ〜大学内の企業・求人検索システム。 ・他の企業での就職活動は、 この企業に入るためのものだったといまは考えている。 ・あきらめないで続けること。努力は必ず報われる。 ●情報デザイン学科映像コース(北海道出身) ・就職活動を通して学んだことはたくさんあるけど、 その中でも2つが特に大きかった。 1.就職活動は内定をとるためにするのではなく、 自分のためのベストな選択に出会うため 2.業種や職種ではなく、自分が何をしたいのかを考えること ・就職活動をはじめる前は、広告関係の仕事をイメージしていたが、 実際に活動をはじめると、一般企業の広報に魅力を感じるようになった。 ・内定を得たあと、広告代理店などでもう一度活動したが、 やはり一般企業の中で自分の得意分野を発揮したいと思った。 ・内定をいただいた会社は、 雰囲気や業務内容などが自分にあっていると改めて思った。 ・芸工生は、大学で勉強していることを直接活かしたい、という人が多い。 でも、活かす方法はいろいろとあるのに、それを知ろうとしない。 知らないままでは企業や業界を理解することもできない。 ・まずは自分を知ること、そして企業を知ること ●生産デザイン学科[現:プロダクトデザイン学科](宮城県出身) ・3年生のとき、4年生の先輩が「行きたい企業の募集が終わっていた」という話をよく聞いたので、早めに活動をスタートした。 ・大学新卒のチャンスは一生に1回しかない。 ・学生生活最後の1年をどう過ごすか、今からイメージしておくことが大事。 ・3年の9月には東京青山のデザインオフィスでオープンデスク(※)を体験 ※オープンデスク〜インターンシップ(就業体験) ・オープンデスクに行ったことで、デザイン事務所ではなく企業内のデザイナー(インハウスデザイナー)に進みたいと思った。 ・新年に入るころまでには就職活動の準備をしていなくては。 ・自作の名刺を持ち歩いて、活動を通して仲良くなった人と交換した。 その人たちを通じていろいろな情報が入ってきてとてもよかった。 ・情報を制するものは就職を制する ・他大学の友達が増え、多くの人に自分の作品を見てもらえたことはとてもよかった。 ●環境デザイン学科[現:建築・環境デザイン学科](山形県出身) ・活動をはじめて一番初めに興味を持った出版社は、 すでに募集期限を過ぎていたが電話でお願いをしてみたがだめだった。 ・はじめは有名な企業などばかり受けていたが、中途半端な気持ちなのを見抜かれたのかことごとくだめだった。 ・活動の途中から視野をひろげて様々な業種に目を向けた。 印刷・出版だけ から 外食や銀行なども。 ・企業合同説明会のはじまりから終わりまでいろいろな企業のブースを回り、 多くの社会人の方々と話す機会を得ることができた。 ・このあたりから、就職活動が楽しくなってきた。 ・すると、大学の就職情報室掲示板ではじめにだめだった出版社の後期募集があることを知り、面接でも厳しいことを言われたりしたが内定。 ・行動していれば結果はついてきます。 ●美術科工芸コース(岩手県出身) ・卒業後は、制作もしたいし収入も欲しいなぁ、くらいに考えていた。 ・2月にはじめて企業合同説明会というものに参加。 リクルートスーツの波にもまれて、「これが就活かぁ〜」 ・合同説明会で人事の方とフィーリングがあった企業の会社説明会に参加。 ・就職活動を通して、これまで行ったことのない土地に行くことが楽しかった。 ・自分と全然違う分野の勉強をしてきた人たちと交流できたなど、 多くの人と出会うことができた。 ・「しっかりしたマナー」や「仕事へのやる気」は試験を受ける人誰もが持っているので、「この人と一緒に仕事をしてみたい」と思ってもらえることが大切。 その後、リクナビなどでおなじみの (株)リクルート 松坂さまによる「就職活動の進め方と情報登録の仕方」 最後に、体験談を話してくれた4年生へ直接質問したり、 ポートフォリオの閲覧などを行いました。 |
10/1は大学4年生にとって何の日でしょう・・・
これは「内定式」のピーク日です。 (今年は日曜だったから2日だったのかな) 就職の決まった企業に出向いて、 「採用内定書」を受け取り、「承諾書」を提出したりします。 企業は「あなたを4月からこの会社に採用します」ということを、 学生は「入社する意思を固めています」という意思を示して、 最終的に確認することです。 その後企業の方(上役さんが入る場合も多々あります)からレクチャーを受けたり、 他の採用予定者とコミュニケーションしたり。 まぁ、「内定式」は企業さんによって内容が全く違うので一概には言えませんが、 「囲い込み」で一泊温泉に連れてったり、というようなところもあります。 「内定者の囲い込み」って何かを知りたい人はネットで調べてみて。 さて、10月になったこともあって、 3年生は就職活動開始ですよ〜と先日書きましたが、 学内では来週水曜日に3年生向けの就職ガイダンスがあります。 (1・2年生の出席ももちろん大丈夫) 「これから始まる就職活動ガイダンス」 10/11(水)17:30〜 本館411講義室 昨年の様子はこちら。 もうあれから1年経ってしまうのねぇ。 芸工生はとにかく動き出しが遅いです。 後々になれば卒業制作・研究などで時間的な余裕がなくなってくることは わかっているはずなのに動かない。 就職活動をはじめるにあたってやらなければならないことは何なのか、 制作とか以外の話ね。 事務局の就職支援室に足を運んでみる、 就職情報室にある就職雑誌を見てみる、 なんでもいいでしょう。 いま動き出さないとあとは遅れていく一方です。 要領のいい動き出し方というのも重要ですが。 あとはあまりにも視野が狭い人が多いです。 はじめから1つの業種に絞ってしまって周りの業種が見えない。 で、来年のいまごろ「どうしたらいいかわからない・・・」なんてことに。 「いい就職活動」は、社会人になるため、そして社会人になってから 役に立つような経験や情報、人脈などを数多く身に着けるチャンスでもあります。 これはデザイン職でも、伝統的なものを伝えていく職種でもみな同じ。 きょうはこの辺にしときましょうか・・・ あ、最後に一言。 就職活動に不可欠なもの、 それは「高校までの基礎学習」と「旅費などもろもろのお金」。 そのあたりもいまのうちから計画的にしておきましょう。 |
これまた20日(木)に行われた、
事務局就職支援室主催の「企業実習(デザイン実習)説明会」 まず予備知識。 ●企業実習 多くの大手製造メーカーで実施される実習形式の採用試験。学内審査で応募者を厳選するため、各実習に参加できるのは大学から1〜2名で、全国から集まっても10〜30名程度。与えられた課題に沿ってコンセプトをまとめ、実際に作品を制作し、プレゼンテーションを行うことがほとんど。プロダクト、グラフィック、テキスタイル等の分野における実施が多いが、中には専攻を問わない場合も。 で、ですね、はじめに事務局から企業実習のプロセスを説明した後、 現4年生で実際に企業実習を経験し内定を得た方の体験報告がありました。 キヤノンから内定を得たグラフィックコースの4年生 ・誰もが知っている会社で自分を試したかった ・大学にいるだけでは見えなかった自分の力を見つけることができた ・彼女がキヤノンから内定を得たスタートは、これだったわけで。 次に日産自動車からモデラーで内定を得た彫刻コースの4年生。 ・芸工生だからチャンスがある ・美術科の人は作品を作りたいがために就職という動きが遅くなるけど早めに動くことが大切 ・行動力とプラス思考と運。 でもやることをやっておかないと運もついてこない 続いてセイコーエプソンから内定を得た生産デザイン学科の4年生。 ・デザイン実習は・・楽しい、成長する、自分が何がしたいのかわかる ・そして内定がもらえる、かも ・会社のイメージや先入観だけで応募しないのはもったいない。 ・自分のイメージと実際に中に入ってみて感じることは違う さらに本田技研から内定を得た生産デザイン学科の4年生。 ・3年生時のインターンシップや 大学での産学共創プロジェクトが自分の支えだった ・インターンシップに参加したことで 今後何をしなければいけないかを考えることができた ・スバルやダイハツのデザイン実習にも参加。 ・この夏休みに何か行動を起こしてください 写真撮りそびれましたが、 同じく本田技研から内定を得た生産デザイン学科の4年生。 ・やる気、元気、スキル が大事 ってなわけで、かなり充実の内容だったわけですが、 聞いている学生の中に多くの1・2年生の姿が見受けられたこと、 それ自体がうれしいことでした。 ただ、そのほとんどが生産(プロダクト)デザインの学生だったから、 グラとか美術科ももっと来ようよ、とは思うけど。 |
今日の河北新報に、本学の就職状況に関する記事が掲載されました。
東北芸工大生の就職2割増 毎月の電話相談が奏功[河北新報] このブログでもあれやこれやと「今から始める就職活動講座」として書いてきました。 はじめはこれから始まる就職ガイダンスの記事だったわけですが。 またそのうち書きますので、就職ネタ。 |
大学は春休み。
とはいえ、3年生には春休みなんてありません。 就職活動はすでにはじまっています。 2/3の東京に続いて、 22日火曜日には、仙台で本学主催の企業合同就職説明会が開催されました。 企業合同就職説明会開催について(仙台アエル)[東北芸術工科大学] というわけで、この説明会開催を担当した本学事務局就職支援室からのレポートを。 ========================================================= 参加した学生は約100名。 前回の東京会場の時とくらべると少しずつ場慣れしてきて、 士気も高まっている様子が感じられた。 (当然のことながら、就活している学生は、自然と表情も立ち振る舞いも凛としてくるもので。) ポートフォリオを持参し、企業の方に講評をいただいている学生も多数。 この時期ということもあり、企業の方は、具体的な採用の話だけではなく 「就職するってどんなことか」 「専門の技術や知識だけでなく、企業が求めていることはどのようなことか」 などについて、随分とアドバイスくださっている様子だった。 4月には、本学キャンパスにて同様の企業合同就職説明会を開催。(乞うご期待!) 企業の方と話をして感じたことは、「大学生に」というだけでなく、 「芸工大生に」対してなんらかの期待(キャラクター、面白み、素直さ、可能性)を寄せて 参加してくださっているケースが少なくない。 それぞれの魅力的な部分を誰かに「引き出してもらう」だけではなく、 自分で相手に伝えていく、知ってもらうといった積極的な姿勢がますます重要。 採用スケジュールは企業によってまちまち。 実際、今回参加された企業の多くは「これからが実質的な採用」ということであったが、 もう間もなくエントリー締め切りで選考試験が始まるという企業も。 きちんと情報収集して、スケジュール管理をすることが必須。 不安でいっぱい、試行錯誤中の学生を上手く流れに乗せて、 個々に合ったフォローをしてきたいと思います。 (最後の写真左は、本学就職部長の吉田先生) ===================================================== レポートにもある通り、3年生のこれからの時期はスケジュール管理が大変になります。 複数の企業のエントリーシート提出期限が重なったり、 興味を持っている企業2社の会社説明会が同じ日だったりなんてことはよくあることです。 エントリーシートを書くというのは、これまたかなり大変です。 1社のエントリーシートを書くのに1週間はかけたいところ、と管理人は思うのです。 (1日で書きあげるなんてもってのほか) どういう文章表現をすれば自分が考えていることを一番伝えることができるか。 何度も何度も見直し、書き直します。 そうやって時間をかけている間に、自分の考えというものが熟成されて、 面接でもうまく対応できるようになったり、改めて自分というものを発見したり。 1.なぜその業界に興味を持ったのか 2.なぜその業界の中でその企業なのか 3.自分がその企業に入ったらどんなことをしたいのか、どんなことができるのか これを考えるだけでも業界研究・企業研究、 そして自分自身を振り返るという作業をしなければいけません。 しかも面接だと、企業によって指示されることが違います。 「あなたの志望理由を30秒程度で述べてください」 という企業もあれば、 「あなたの志望理由を2分程度で述べてください」 という企業もある。 1分半って大きいですからね。 その場でいかに対応できるかは、もうそれこそ準備ができてたか否かということ次第ですよね。 前者であれば、簡潔に自分の思いを30秒の中でいかにうまく含ませるか、 あるいは「次にここに突っ込んで聞いてほしい」というポイントを作るか、 後者であれば、実体験を元にしっかりとストーリーとして語ることができるか、 長くなるだけにインパクトのあるフレーズをはじめや途中に持ってくることができるか。 ね、就職活動って奥が深いんですよ。 だから、今回の一般入試(前期)での「国語」の漢字の 管理人は少し不安になったりもします・・・(もう当て字ばっかり) 必要以上に就職活動を恐れることはありません。 やってみると案外楽しいもんだと思うのですが。 ただし、自分がいまできることは何なのか、それは就職活動のためだけにあるのではなく、 自分が社会人として生きていく時に必要なものだからこそ考えてほしいと思うのであります。 おしまい。 |
人間って完璧なわけないから、誰だって「いいわけ」ってしちゃいますよね。
ブログ管理人なんて毎日「いいわけ」ばっかりしてますから。 最近は体重計に乗るたびに自分に「いいわけ」してますよ。 いや、そんな話はどうでもいいんですけどね。 今日はまた就職活動の話。 就職活動で内定がもらえないと、やっぱりいいわけをしたくなるんです。 いろいろありますよ、 「大学が悪い」とか、 「自分の所属してる学科が悪い」とか、 「面接官が悪い」とか、 「(もう内定済みの)あの人は話すのが上手いからいいよね」とか。 いや、でもさ、 同じ大学や学科でも内定を早いうちからもらっている人はいるわけで、 それって結局自分の準備不足や自分自身を省みることをしないで、 何かに責任転嫁してしまっていることに過ぎなかったり。 いままでこのブログでもちょこちょこ書いてきましたが、 (コレとか、コレとか、コレとか、コレとか) ただなんとなく準備するんじゃなくて、 要領良く、的確に、準備をすること、 そしてその準備は大学3年生ならもうすでに始めてないとちょっと遅い。 っておどしてばかりでも仕方ないんだけど。 ってなわけで、今日は先週19日に行われた「3年生就職ガイダンス」の様子を。 続々と会場の207講義室に入ってきます。 今回は内定している4年生2人からの就職活動体験談がありました。 やはり身近な人の体験談は参考になるものです。 その後、ポートフォリオのまとめ方について、 生産デザイン学科の山口助手より具体的に説明がありました。 関心も高く、207講義室は立ち見が出てましたよ、写ってないけど。 ここで就職こぼれ話を一つ。 ただこれはブログ管理人個人の意見であって、 大学としての考えではないことをはじめに断っておきます。 いまCMでもやってるじゃないですか、「リクルートスーツ」って。 管理人はリクルートスーツじゃなくてもいい、と思ってます。 ※もちろん、1着は持っておくべき。そういう意味で「そろえよう」とは本学でも周知しています。 逆にリクルートスーツ着てると、いまいちぱっとしない気がするんですよ。 だからって奇抜なものを着ろっていうのじゃなくて、 常識の範囲内で清潔感のあって、若者らしいスーツならいいと思うところです。 だってさ、私も学生のときに体験しましたけど、 例えば4月あたりになると、仙台駅前でぼーっとして通行人を見てるだけで、 「あ、あいつシューカツ(就職活動)だ」 ってわかっちゃう。 仙台サンプラザで企業合同就職説明会がある日なんて、 仙台駅東口が紺色の波だもんね。 管理人が大学4年生で某企業の2次面接を受けた時、 集団面接(面接官3人、大学生3人)だったんですが、突拍子もなく、 「リクルートスーツについてどう思いますか?」 って、聞かれたんです。 そのとき、私は普通の黒いスーツ、他の2人はいわゆるリクルートスーツでした。 で、隣の人の答え。 「戦闘服だと思います」 もう、面接官ドン引きですよ。 その後「戦闘服」だと思う理由をつらつらと彼は述べていましたがね、 もう面接官も聞いてません、引いちゃってるから。 就職活動の中では、うまく、さりげなく自分をアピールできることって大切だと思うんです。 それが「リクルートスーツ」で可能なのかな、って思うブログ管理人の独り言でした。 |
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就職支援室のスタッフからネタをいただきましたのでご紹介します。
今日は就職や進路を考える授業である「キャリアプランニング」の様子を(受講者は250人以上!)。
今回は「私の進路と人生」というタイトルで、株式会社フットマークの磯部社長、そして本学の卒業生で現在フットマークでデザインを担当されている菅原さん、大鋸さん、仁藤さんの4名から様々なお話をいただきました。
みなさんも小学校や中学校の体育の授業で水泳をしたと思いますが、「足あとマーク」の水泳帽子を使っていた方はいませんか?
その「足あとマーク」こそ、フットマークさまのマークなんです。
菅原さんと大鋸さんは、大学案内パンフレット「ACTION/TUAD」の40、41ページにもご登場いただいています。
パソコン上ではデジタルパンフレットとして↓からページをめくっていくとご覧いただけます。
http://www4.d-pam.com/fileRoot/fp/2/1/210241/DigitalAlbumRoot/071001142509/default1.html
ちなみに大鋸さんはこちらの記事でもご紹介させていただきました。
大鋸さんからは、「今の仕事について」というお話。
社会に出て感じていること、現在の仕事内容について、などのお話をいただきました。
菅原さんからは、「商品企画開発を通して得たもの」というお話。
仕事内容の説明や、水中運動用水着「セバピース」の開発経緯と販売まで、入社7年目の今の仕事に対する思いなどをお話いただきました。
磯部社長からは、「社会の中の私・社会の楽しさ」というテーマで、モノづくりの楽しさ、企業活動と求める人材、芸工生への激励をいただきました。
磯部社長はじめ皆さんが一番口にした言葉は、「お客様」という言葉でした。
「社会に出る」ということは「お客様ができる」ということ。
いかにお客様の話を「聴く」かがとても大切ということを再認識しました。
お客様の声(つぶやき)をもとにものづくりに励んでいるステキな会社です。
また、卒業生からは、「自分を信頼して仕事をまかせてもらい、とてもやりがいを感じているし、だからこそ頑張っていい仕事をしたいといつも思っている」とのコメントがありました。
磯部社長も卒業生の皆さんも、芸工大大好き!で、こういう機会を利用して本学に
足を運ばれるのを、本当に楽しみにしていてくださっています。「やっぱりいいですねぇ」って言っていただいています。
磯部社長のブログでもご紹介いただきました!→こちら
あれ?仁藤さんの紹介がまだですね。
仁藤さんは、この3月に本学を卒業して入社7ヶ月目。
ご自身の就職活動や、現在の仕事内容、なりたい自分像などについてお話していただきました。
仁藤さんの持ち時間は10分だったのですが、入社7ヶ月目の仁藤さんが一生懸命に在学生へ向けてメッセージを贈っている姿を見て、先輩社員の菅原さんと大鋸さんはとても感動され、
「彼女の持ち時間を過ぎちゃってもいいから、もっと話をさせてあげたい!と思いました」
と温かく目を向けられていて、こちらがウルウルです。
さて、今週末の21日(日)には、本学が主催する全国高等学校デザイン選手権大会(以下 デザ選)の決勝大会が開催されます。
2007年10月21日(日)、決勝大会を開催します![全国高等学校デザイン選手権大会]
全国から選ばれた12校12チームが、プレゼンテーションを行います。
また、この大会の運営は学生スタッフが担っています。
高校生のみなさんも、芸工生のみなさんも、ぜひぜひぜひぜひこの決勝大会に足を運んでください!
「デザイン」という言葉が意味するところを再認識したり、「デザイン」がこの社会で担うことのできることを再発見できると思います。
そして、結構泣けます。
突然デザ選の話が出てしまいましたが、なぜかというと・・・
『ヤマガタウン of the people by the people for the チャリンコ』
そう、仁藤さんは高校3年生のときにこのデザ選決勝大会に出場しているんです。
(指導されていた先生のレポートはこちら)
そして、大学入学から卒業まで、デザ選の学生運営スタッフとして頑張っていました。
(昨年の決勝大会の写真は、仁藤さんと高宮さんによる撮影なんです)
授業受講生に配布されたプリントに菅原さん、大鋸さん、仁藤さんから「私の就職活動体験記」としてコメントをいただいていたのですが、そのプリントの最後に「Q.芸工大で得たことは?」というクエスチョンへの答えをつづっていらっしゃいましたので、最後にご紹介したいと思います。
「Q.芸工大で得たことは?」
○菅原さん
多くの人と一緒に作り上げる楽しさを知りました。最後の卒業制作では、初の体育館展示や他大学との合同卒制、てつそんが第一回目ということも重なり、クラスで協力する場面が多くありました。ポスター1枚を決めるにも壁に貼り出して投票したり、交渉係、資金調達係、資料収集係、暖房係など色々な役があって、実際に社会に出て仕事をするのとそう変わらないことをしていたと思います。その他、グループでの展示会や大学祭、チュートリアルなどいくつもそういう機会がありました。そして卒業して離れていても、いまだつながりがあるのはうれしいことです。
○大鋸さん
まじめに馬鹿なことができる友人、尊敬できる先生。人に考えを伝えるスキル、今も勉強中ですが。
○仁藤さん
学科活動→形作るだけではない、広い意味での「デザイン」の面白さを学んだこと。
それ以外→自然、スポーツ、行事。山形出身なのに、大学生活で初めて山形の魅力を知った。それを一緒に体験させてくれた仲間。