NORIYOs NOTE

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月の初めは気持ちも新たにリセットされてスタート。

気持ちのいい天気に背中を押されて保育所に向かう
いつもと変わらぬ朝。

「お母さん、今日はヨークベニマル1.2.サンドイッチだね〜シ―キチン買いに行こうよ!!!」
と、息を切らして自転車を押す母に話しかける。

「ん…?そうね、1・2・3の市(いち)ね。シーチキン買いにいこっか。」

スーパーの売り出しで、月の初めの3日間にコマーシャルが流れる。それを話したかったようだ。

保育所に着くと、慌ただしく子供を預けて会社へ向かうお父さん・お母さん達に挨拶をしながら、先生へ子供を預ける。

園庭は白線が引かれ、ブランコはひもで結ばれ、明日の運動会の準備は万端。

先生たちが選んだ「プレゼント」と手作り「金メダル」をゲットできるよう、
張り切る子供たちの熱気が伝わってくる。

わかれ際に、
「お母さんも社長さんから金メダル貰えるように頑張るんだよー」
と、お決まりのハイタッチをしながら激励される。

「……う、うん。何とか頑張ってみるよ。」


どっちが親だかわからない。
親がイマイチだと子供がしっかりするのはホントのようだ。














訪問介護員(ホームヘルパー)としてお客様宅に訪問する際に
やってはいけない作業がいくつかあります。

各事業所によっても取り決めは違いますが、共通しての決まり事です。

「生活援助」として入る場合、体に触ることはできません。
爪切りや、シップ貼り、トイレについていくのも不可。

体に触れた場合は「身体介護」になり、利用者の負担額が変わってきてしまいます。

「ちょっと手紙出してくるから、ヘルパーさん掃除してて…」
「家内(利用者本人)がもうすぐ帰ってくるから先に入って掃除してて…」
「冷蔵庫に切り身2枚入っているから、2枚一緒に焼いてちょうだい」

……も×なのです。

本人が在宅していないとヘルパーは入室できません。
利用者が使用していない部屋の掃除も×。
料理は、基本的にご本人の分しか調理してはいけないことになっています。

結構厳しいですよね。

ヘルパーとしても「この位なら…」と思ってしまうのですが、自分以外のヘルパーも交代で入るので、勝手には出来ません。

「この間のヘルパーさんはサラダ多めに作っていったわよ、お肉も焼いてお皿2つに分けてくれたし…。」
となると困ってしまいます。

お茶やお茶菓子をいただくのも原則いけないことにはなっていますが、
「ありがとう」という気持ちを精一杯あらわしてくださっているので
ご好意を受け止めつつ、たまにお茶だけいただいてくることもあります。

ヘルパーとしても色々なジレンマを抱えています。

介護事業所としても、質を落とさないよう実践的な勉強会を行って、
よりよいサービスを提供しようと努力を惜しみません。

国の制度自体も見直していくべきだと思ってはいますが、
目に見えるように変わらないのが現状です。

今出来る事を、限られた時間の中で
精一杯お手伝いさせていただきたいと思っている毎日なのです。










金曜日の夕方は一週間で最も忙しい時間。

会社を退社した後、一時間のヘルパーで風呂掃除・掃除機がけをこなし、
コンビニでニンジンとたまねぎを調達してそのまま保育所へ直行。

週末に持ち帰るお布団をかついで子供を乗せ、
ママチャリで帰宅。

体育着、給食エプロン、掃除エプロン、お布団カバー・・・
今週も3人分の洗濯がてんこ盛りである。


「今夜はちょっと冷えるから、さっき買ってきた野菜でシチューを作ろう。」

母が台所でお鍋にむかって独り事を言うと、
それを聞きつけた5才の子。

「わたしがつくる〜」

涙を流しながらたまねぎの皮をむき、
ピーラーで皮をむいたニンジンとじゃがいもを30分かけて切り終えた。

小さく切ってもらったおかげで、具材にすぐ火が通り、
最後に恐る恐る小さな手で、パキッと割ったルーをお鍋に入れる。

歯形のついたルーがあるが気にしない。
チョコレートのようにかじってみたかったらしい。


出来上がったシチューを味見して、

「ソーセージの味がしておいしい!!!」
「お母さんもあたしくらい美味しく作れればいいのにぃ〜」

毎度ながら言う事は立派である。
確かに、自分で作るより誰かに作ってもらったほうが美味しい。

心地よい疲れに染み渡るシチューの味であった。











今夜はとっても月がきれい。

家事を一通り終わらせて、疲れた体をいたわる様にボーっとできる
わずか数分の貴重な時間。

コンタクトをしている眼からは、ガラスを通しているように光が走って見えるけど
とってもとっても心が癒される。

十五夜の明日は雨のようだから、明日の分まで見ておかないと。


ほどなくして

「お母さん、はみがき仕上げして〜」
「お母さん、紙しばい読んで〜」


「はいはい。」
母の貴重な時間終了です。





今朝の仙台は気持ちのいい朝を迎えた。

いつもより30分だけ早起きして、せっせと弁当作り。
小学4年生が校外学習で天文台に行くためである。

ウインナーをカニさんにしたものの、背の高い玉子焼きと
イカリングフライに隠されてしまい、存在感が全くない。

仕方なくもう一匹のカニに肩車してもらって存在感をアピール。

最後に「種なし」で買ったはずの巨峰に種が入ってて、ちょっぴりショックを引きずったまま
大ぶりの2粒を押し込んで完成。

中学校は今日明日と文化祭。
前もって買っていた食券を持っていつも通り登校。

今日は重いカバンを背負わないだけ楽そうに見えた。
まだ十代だというのに、すっかり肩こりが慢性化してしまっている。

明日は私も中学校でおにぎり販売を頑張らなくては!!!


何かと行事の多い秋。
あっという間に過ぎていく季節に体が追いついていかなくなってきているけど、何とか今年一年乗り切っていきたい。














もうすぐ101歳を迎える私のおじいちゃん。
小さい頃、初孫だった私に七段の雛飾りをプレゼントしてくれました。

十数年前の3月3日に結婚式を挙げた時、会場の一番目立つ所に飾らせてもらいました。
そして桃の花をテーブルに飾り、甘酒で乾杯。(^。^)/


今おじいちゃんは、特別養護老人ホームで毎日の生活を送っています。

耳は遠くなったけれど、今でも私のことを「のりちゃん」と呼んでくれます。

スタッフはみんな一生懸命で、年中行事や普段の会話を通して、
コミュニケーションを大事にしていることがよくわかります。
先月あった「夏祭り」には、ひ孫たち6人も参加して、
おじいちゃんと一緒に楽しい時間を過ごしました。

これからの行事も、盛りだくさんです。
 「敬老お祝いの会」
 「運動会」・「芋煮会」・「クリスマス会」
 「仙台光のページェント見学」
 「もちつき大会」

ほとんどの方が車椅子生活をしているけれど、自分の持っている力を発揮して、
施設内には手芸・習字・絵画などたくさんの作品が飾られています。


「利用者」と「スタッフ」と「家族」のコミュニケーションがうまく機能していることで、
おじいちゃんの穏やかな生活が保たれていると思います。

人間はたくさんの人の助けを借りながら生きていけないんだなぁと強く感じました。

もっともっと周りの人たちに感謝しなくっちゃ。












在宅で介護を必要としている利用者様のお宅には、様々なサービスのエキスパートたちが日々訪問して日常の生活を支えています。

  訪問介護サービス
  訪問看護サービス
  福祉用具サービス
  訪問入浴サービス
  訪問歯科サービス
  訪問理容サービス
  訪問リハビリサービス
  デイサービス     …他

上記以外にもたくさんのサービスでADL(日常生活動作)を維持できるよう支援しています。

どのようなサービスを利用するかは、全てケアマネージャー(介護支援専門員)が計画を立てて決めます。

サービスを利用するには、市の介護認定を受けなければ一割負担で利用する事は出来ません。

「まだまだ先の事だから…」と考えず、どんなサービスがあるのかなぁということを知っておくだけでも、そう遠くない将来、必ず役に立つ時が来ますよ。











9月1日は防災の日。

時間がたつと危機感が薄れていくのは私だけだろうか。

3年前に一度だけ準備したはずのボストンバックを引っぱり出し、
恐る恐る開けてみる……。

準備した本人も忘れてしまっているようなものがたくさん出てきた。

今となっては必要のない紙パンツ。
2まわり以上も小さいこども達の服。

1まわり小さくなってしまった夫の肌着。

入れたはずのカップラーメンとカロリーメイトはどこを探してもなく、
期限切れの水とサバ缶がひとつだけ。

これではいざという時に何の役にも立たない。

今日は月の初めで缶詰もお安く購入できるから、
まとめ買いして備えようと心に誓うのであった。




 「今日は何つくろっかなー」

冷蔵庫の中が一段と寂しくなってきたのを見つめながら、しばしの間涼んでいた。

 「そうだ、豚汁にしよう!」
子供を連れて近くのスーパーへ。

高い葉物野菜はスルーして、大根、人参、長ねぎ、きのこ、豆腐などを入れていく。

豆腐をカゴに入れて後ろを振り向くと、おでんのバラ売りコーナーができていた。
「おでんかー、もうそんな時期なんだ…そういえばコンビニで肉まん売ってるもんな〜」
とつぶやきながら通り過ぎようとした。

その時、こども乗せカートに乗っていた娘が、両足でカートにブレーキをかけながら、おでんの具を見てねだりはじめる。
 「おかあさーん、イソギンチャクたべたーい!!」

 「へっ!?」

母は一応おでんの具の中から、あるはずのないイソギンチャクを探す。

 「ほらそこそこ、袋になってて、おもちが入ってるやつだよー!!」

「…餅巾着ね。」
小さい子はたまに突拍子もなく言い間違えるから面白い。

その場は何とか言い聞かせて買わずに帰る。

夕飯には娘の豚汁にだけ家にあったおもちを入れてあげた。


先日、自宅近くに花屋がオープンした。
開店前日に折込チラシが入り、一通り目を通す。

「平日か…行けないや」
「へぇ、昼からもちまきするんだ。今時めずらしいな…」
「1000円以上で花プレゼントか。そんなに花買わないしなぁ」
と心でつぶやく。

行けないとわかると興味もなくなり、チラシもどこかへ行ってしまった。

当日夫は休みで、子供も保育所を休ませ朝から公園に出掛けていた。

午前中の仕事を終えて自宅に帰ってきた私に一本の電話が。

「もしもし?100人以上はいるなぁ。制服着たOLとかおばちゃんが沢山いてねー、ビニール袋持ってきてる。準備いいよなぁ〜。押されてOLの1人が転んじゃったんだよー。」

……夫であった。まさか行ってるとは。

「もち4個ゲットしたから今持って帰るから。」

……夫がおばちゃんに思えてきた。
  
そういえば買い物に行くと奥様方に混ざってエリンギのつめ放題とかしてるもんなぁ。恥ずかしげも無くよくやると思って。

このまま主夫してくれないかしら。
  















10年ほど前、介護の資格を取ろうとした時に最初に覚えた言葉が
「着患脱健(ちゃっかんだっけん)」でした。

身体に麻痺のある場合の衣服の着脱の原則で、介護をする上での基本中の基本になっています。

呼んで字の如く、服を着るときは麻痺のある側から、服を脱ぐときは麻痺のない側からというもの。

これを反対からやろうとすると、とても難しく危険です。
麻痺側は本人に痛みが伝わりにくいため、介助者が無理に動かすと骨折する可能性があるからです。

ケガした時も使えるので、ぜひ覚えておいてくださいね。








子:「お母さんの嫌いなものはなに?」
―――突然聞かれて少し考えた末

母:「チョコミントアイスかな。あとチョコがけのバナナ味のアイスも苦手だなぁ。」

子:「なんでー、おいしいのに!!」

母:「じゃあ何が苦手なの?」
―――と聞き返してみると、

子:「おこったお母さんとぶどうパンがにがてぇ〜」

母:「・・・」

いつかどっちも好きになるさ。







我が社では、年1回社長との面談を兼ねて一人ずつ昼食に連れてっていただく。

今回のランチは農家の主婦たちが昨年11月にオープンしたばかりの隠れ家的レストラン。

口コミで話題となったそのお店は、子育てを終えた感じの主婦でにぎわっていた。

ワンプレートの中に30品目以上もあろうかという新鮮な野菜たちが、美味しそうに調理され、品よく盛られて出てきた。

古代米、白米、温野菜、ドリンクはセルフでお好きなだけどうぞ…という演出が
主婦のハートをくすぐる。

お腹と心が満たされると、
「素敵なお店みつけたの〜」って、誰かに同じ感動を味わってもらいたくなる…。

とくに宣伝もしていないのに、この連鎖のお陰で店に客足は絶えない。


本当にいいものには、お客様がついてくる。
そしてお客がお客を呼ぶ……。

仕事に役立つヒントをまたいただいた感じがした。




たまに立ち寄る近所のコンビニエンスストア。

今日はこんなもんでいいっか・・・。とカゴの中にある商品を確認してレジに並ぶ。

ピッピッ♪とリズムよくバーコードを読ませていく店員さん。

そして会計の最後に、店員さんの指先をじっと目で追う自分。
「今日は29か49か…?」

店員さんが、お客様から預かった金額を入力後に押すボタンこそ、
  「客層(勝負)ボタン」

29才以下ボタンの下は49才以下。
自分の場合はどちらかのボタンが店員さんによって選択される。

29以下にはもう程遠い年齢ではあるが、たまに新しいバイトのお兄ちゃんが、
誤ったのか、私の顔をよく見なかったからなのか「29以下」のボタンを押してくれる。

めずらしく化粧していたから?
それとも帽子をかぶって顔が半分しか見えなかったから…?

自問自答しながら少しうれしく店を出るが、
そんな事は3歩あるくとすっかり忘れてしまう自分であった。








金曜日の22時過ぎに高速に乗り、23時35分に岩手山SAに入った。
お盆休み真っただ中という事で、駐車スペースはほとんどなく、やっとこ1台分のスペースを見つけて一息ついた。

長女と夫が小腹をラーメンで満たしてくる間、車内で熟睡している残りの子供達とお留守番。

日付が金曜日から土曜日になった瞬間、SAから何台も出ていく車・車・車。
「時間調整だったのか…」

土日1000円というのは周知されているが、
"金曜日と月曜日にまたがった場合はどうなるのか?"
というのは案外知らない人も多いのでは。

日本道路公団に聞いたところ、
「高速道路にいる時間が少しでも土日にかかっていれば1000円になる」
という回答だった。

この制度がいつまで続くか不透明ではあるが、故郷が遠い人にとっては、やはりありがたい。