NORIYOs NOTE

NORIYOs NOTE
ログイン

この1ヶ月を自分の中で振り返ると、あっという間だった感じはしない。
日々精一杯生きてきた濃い時間だった。

スーパーの商品棚にはまだ空きがみられるが、少しずつ以前のように戻りつつある。

建物全てが復旧した訳ではなく、各階のフロアで売っていた商品を少しずつ運び、食料品と共に販売している。

夕方食料品を買いに行くと、売り切れているのがヨーグルト。
ちょっと前まではパンやマーガリンがなかなか入ってこなかったが、最近店頭に並び始めた。

品薄なのがラジオ・懐中電灯・乾電池だ。
棚には「次回入荷未定」と貼ってある。

慌てて購入した人も多く、なかなか入ってこない。
もうしばらく待つことにしよう。

車で道路を走っていると、閉まったままの店がまだまだ多い。
道路も凸凹でジェットコースターに乗っているようだ。

このところ「緊急地震速報」が入らない日はなく落ち着かないが、耐えながら、すこしずつ前へ進んでいこうと思う。







2011年3月12日(土)

夜も明けだした朝5時半過ぎ、玄関ポストにはもう新聞が届いていた。

一時帰宅をしてきた夫と共に、倒れたテレビ、食器棚、冷蔵庫、下駄箱を順に起き上がらせていった。

靴を履いたまま自宅の中を歩くのは何だか抵抗があったが、
歩くたびに「ミシミシ、バリバリ」と音がするので仕方がない。
ほどなくして夫はまた会社に向かってしまった。

午前中いっぱいかけて子供達は子供部屋を片付け、
母は居間を何度もホウキで掃いて危険物を取り除いた。

やっと部屋らしくなった頃、もう昼をとっくに過ぎていた。

近くに住む両親が開いている店を探して、お菓子・ジュース・果物を買ってきてくれた。
私達がお腹を空かせているだろうと、携帯用のガスコンロでチャーハンを作り、芋を焼き温かいうちに持ってきたのだ。

「実家の中もめちゃめちゃだというのに・・・」
とてもありがたかった。

会社に戻ると、社長が豚汁の差し入れを持ってきてくれた。
さらに寒いだろうと寝袋や毛布までも。

心遣いが、ただただありがたく、でも自分にはお礼しか言えなかった。

小学校で配給してるという事を聞き、4人で行ってみると、
校門の周りは給水をしに来た車で渋滞していた。

配給はおにぎり2人で1つと、クラッカー。
ありがたくいただき、会社へ戻る。

途中立ち寄ったコンビニでは、店頭販売をしていた。
食料はなく、マスク、雑巾、栄養ドリンクが売っていた。

日が落ち、ロウソクに火をともす。
余震に敏感になりながらも、6時半には三人とも眠りについた。
今日は作業台の下に布団を敷き、下の兄妹2人が眠った。

少しでも睡眠をとらないと体力が持たないと感じ、母も強制的に目を閉じて体を休めた。










 



きょうはたのしいひなまつり。

我が家のメンズ達は休みを満喫するのに忙しいようなので
レディース3人でお料理づくり。

ケーキ担当はヤングな2人。
スポンジにまんべんなくホイップを塗り、若い感性でデコレーションしていく。

オールドな母はメイン料理づくり。
ワイワイ楽しく食べれるよう気持ちを込めつつも、いつもの手抜き料理を完成させる。

ついでに結婚記念日でもあり、結婚式で使った大きいロウソクを一目盛消す予定だったが
あの震災のときに大活躍し、この先三年分くらい消してしまっているので当分省略。

この先子供たちが大きくなって、それぞれが家庭を持った時に
家族でのイベントを大事にしてくれたらいいな〜と秘かに願う。

2012年2月22日
仙台市中心部のAER(アエル)ビルで開催された

「リビングミセスの文化祭」

協賛各社がイチオシの商品の展示やサンプル品の配布、試食、情報などを提供する。

大塚製薬・日本製粉・ミツカン・アマノフーズ・岩松旅館
ホンダ・パナソニック……

仙台の情報誌である仙台リビング新聞社が主催。
事前にはがきで応募して案内状をもらう。

会場につくと、すでに200人以上が入口の外で列を作っていた。
メーカーの商品がたくさんもらえるとあって、奥様方の気合の入れようはハンパない。

入ったとたん、マイバックを広げて少し早足で入場する。

企業側は商品について詳しく説明してるが、ミセスの気持ちはすでに次のブースにある。

サンプルをもらうにはアンケートが必須。
さすが主婦、個人情報は書かず、感想のみを記入してサンプルをゲットしていく。

こんなに山ほどサンプルを配って、損してるように思うけど、
企業としてはコマーシャルを製作するより直接消費者に訴えかけられるので効率がいいのかもしれない。

確かに私もインプットされた気がする。
ミツカンのブルーベリー黒酢を希釈したサンプリング品の味が忘れられない。
「買いたい」という衝動にかられてしまった。

ちゃんと宣伝効果はあったのだと自分の体で実感した一日である。



 



娘が中耳炎になってしまい、耳鼻科へ行った帰り道

すぐ向いの公園に隣接した沼に立ち寄った。

キーンと張りつめた空気の中、白鳥の鳴き声が響く。
吐く息も白くて驚いた。



鴨が足元までやってきて、何か食べたそうに近寄ってくる。
「ごめんね、今日は食パン持てこなかったの…」
娘が鳥さんたちに話しかける。

体調が良くなったらお兄ちゃんも連れてまた来ようね。








今週は不覚にもA型インフルエンザに感染してしまい、
一週間会社をお休することとなった。

寝たり起きたりしながら新聞や雑誌、本などをパラパラと見ていたら
こんな言葉が飛び込んできた。


どこの会社でも 二割の社員が

残り八割の社員の生活を支えている。

しかし

支えられているはずの八割の社員は

そのことに気づかず

自分は給料以上働いているつもりでいる。

二割の社員が全社を背負って

黙々と働いているにもかかわらず。

他人から言われた仕事をこなすのは当たり前

与えられるのを待っていないで 仕事は自分で発見せよ



なんでこんな記事を見つけたんだろう…と思いつつ、
インフルエンザの頭痛とは違う痛みに襲われる。

むむむむ…パートの私は八割か…


いや、でも何とか二割に食い込んで微力ながら力になりたいと思う自分。

まずはご飯をモリモリ食べて体力を回復することにしよう。








朝8時に自宅を出発。いざ松島へ!!!

9時に到着するとすでに長蛇の列…。
自衛隊の大きな鍋で作るかき鍋は最高



「殻付焼きかき炉端体験コーナー」
採れたてのかきを購入してこのブースですぐ食べられます。


日本三景の宮島(広島産)・天橋立(京都・舞鶴産)からもカキの提供をいただき、前年同様に二日間開催できることとなりました。


身がプリプリしてて美味しかったです。

ご馳走様でした♪


また来年も来ます!!!

宮城県に古くからある行事「どんと祭」
小正月の前日の1月14日夕方から行われる。

神社の境内などで正月飾りを焼き、御神火にあたることで
一年の無病息災・家内安全を祈願する祭。

夕方になると歩く人も増え、わらを焼いたようないい香りが自宅まで流れてきた。

母はちょうど風邪をこじらせてしまい自宅待機。子供二人と夫が飾りを持って歩いて行った。

子供にとっては出店が楽しみ。
町内会の出店なのでお手頃価格が嬉しい。

「ただいま〜」
と帰ってきた手には顔より大きいわたあめ(50円)
反対の手には玉こんにゃく(50円)

夫の手には紙コップに入ったやきとり・フランクフルト
極めつけに仙台名物豚汁(150円)
…とお祭り気分いっぱいで帰ってきた。

豚汁は大きい里芋がいい具合にくずれ始めてトロトロで美味しかった。

日本には季節ごとに行事がたくさんあるので、一つひとつを味わって子供たちに伝えていきたいなと感じた。



12月31日23時30分。
防寒着をしっかりと着こんで出発。
車で10分ほどのところにある神社へ初詣に向かった。

今まで年が明けてから出発していたが、長蛇の列で寒い思いをした苦い経験から、
早めに出ることにした。

到着してみると100人以上は並んでいてびっくり。
「考える事はみな一緒だな〜」と感じる。

並んでるうちに年が明け、寒い中での新年となった。

30分ほどで順番がまわり、お賽銭を入れ掌を合わす。


神社ではお神酒とつきたてのお餅が振る舞われていた。
あんこもち、納豆もち、あたたかいお雑煮…。

お雑煮を選んで一口飲むと…温かい汁が胃袋に流れていくのが
はっきりとわかる。


去年は言葉に表せないほどの大変な出来事があって、
辛い思いもたくさんしたけれど、笑顔で乗り越えていきたいと思う。




クリスマスもあと1分で終了という時間。
せっせとクリスマスツリーからジャラジャラとした飾りや綿をはずしていた。

しまう時はちょっと寂しい気持ちになるが、
翌日に飾りっぱなしも何だか空しいので、眠い目をこすりながらせっせと片付けする。

子供たちはサンタさんから届いたプレゼントに満足して夢の中…。

いつの間にか日付が変わり12時の鐘が鳴る。

さっきまで「ジングルベル」の歌を歌いながら片付けていたのに、
いつの間にか頭の中でお誕生日の歌に切り替わっていた。

寝たはずの長女が布団の中から
「お母さんお誕生日おめでとう」とぼそっと言った。
「ありがとう♪まだ寝てなかったんだ。」


朝、職場でも「おめでとう」の言葉をいただき、感激する。


夕方仕事が終わり夜勤から帰ってきた夫に連れられて皆でお出かけ。
好きな服を買っていいよと店に連れられたが、なかなか決まらない。
お金は使わなくていいから、みんなの気持ちだけでいいのにと思うと、
どこかためらってしまう。

長女が
「お母さんたまには自分のものも買わないとダメじゃん。フェミニン系がいいの?
それともカッコいい感じ?カジュアルな感じ?」

みんな総出で色々な服を持ってきてくれて試着したが、結局気に入ったのが見つからず買わなかった。

最後に回転寿司を食べに行ってお茶と水で乾杯!!!
会計は母だったが十分幸せ。


一人ひとりが、誰かのために何かしてあげる事を幸せに思ってくれていたのが
何よりうれしかった。



仙台市北部にある「葛岡リサイクルセンター」

ここでは、不要になった衣類や家具等を無料で引き取り
必要な人に抽選で譲っていだけるありがたい場所。

先日、学習机だけを集めての募集があった。
来年小学生になる娘にと思い覗きに行ってみた。

30近い数の学習机がずらっと並び、どれもきれいにメンテナンスされてピカピカ。

その中でもひときわピンクが可愛らしい机があった。
娘も一目惚れして「絶対コレコレコレ!!!」

受付のおじさんに聞くと、
「この机は86人申し込んでるね〜人気だから厳しいよ」と駄目出しの一言。

頑固な娘が他の机に折れるはずもなく、
駄目もとで申し込んでみた。

記憶から無くなりかけてた3週間後、奇跡の当選通知が我が家に届く。

大喜びで飛び跳ね、家中を駆け回りながら、
まったく無関心な兄ちゃん姉ちゃんにも当選通知を見せびらかしていた。

やっとの思いで家に運び、さっそく自分流に机を飾り始める。
教科書の代わりに折り紙やメモ帳、ぬいぐるみをセッティング。


あとはランドセルか…ピンクがいいって言ってたなぁ。

初売り恒例の、大型スーパーで開催する千本引きで
割増商品券を当ててから買おうとたくらんでいる、ちゃっかりしっかりな母である。





乾燥した落葉をパリパリと踏みながら進むのが何ともいい。

まだ乾燥しきってない葉はしんなりしていて、音が鈍いからイマイチ。

節電で苦しんだ夏がうそのように毎日涼しくて、
出しっぱなしの扇風機を見ると何だか寒くさえ感じる。

日本は四季があって喜怒哀楽の感情のように表情が豊かだ。
無表情ではつまらない。

これからやってくる冬に向けてどんな表情を見せてくれるのか楽しみ楽しみ。







昔何かで聞いた話をふと思い出した。
「七転び八起き」にはこんな意味も含まれているという話。

人生が80年だとすると、7回位は何らかの難しい時期に差し掛かる。転びながらも自分なりに乗り越えると、次の段階に進んで起き上がっていけるという。


10代…小学校高学年〜 学校での問題や家庭内での騒動、反抗期

20代…二十歳前後 卒業、進学、就職、結婚などの大人になるための壁

30代…親の援助から離れ自立して一人前の大人になっているか試される

40代…男性は課長以上の中間管理職になれるかという関門。
    女性は体の変調、更年期障害

50代…人生に少しずつ“秋風”がふく。
    白髪も出だし、流行の服の前を素通りするようになるが、
    人生もう少し燃焼しなければならない、もう一頑張りがいる厳しい時期。

60代…周りの人が自分に合わせて調整してくれている頃。
    風格が出て尊敬されているように見えるが、主観と客観のずれに注意が必要        

70代…自慢話や愚痴が多くなる。自己を客観的に観察することが難しくなってきて、
    周りは言っても変わらないので諦めている面もある。

80代…普通でいるだけで褒められる。歩く・食べる・読める・聞こえる。
    体のあちこちに修理が必要な状態になる。


私自身も、ここまで生きてきていくつか壁があったなーと思う。決して平坦な道ではなかった。

でも苦労した分、人の痛みが分かるようになってよかったと思う。
これからは優しいオーラの出た素敵なおばあちゃんを目指し、日々前を向いていたいと思う。


休日、イオンへ買い物に行った時のこと。
6歳の娘が自分の財布を持って店へはいり、ゲームコーナーでぐるぐる回って遊んでいた。

ひとしきり遊んで家路についた時、
「あ、あたしの財布がない…」

よ〜く思い出すと、ボーリングゲームのところに財布を置いたとこまで思い出したので、
電話で問い合わせてみる。

サービスカウンターに電話がまわり、細かく聞かれる。
 落とした場所、時間、財布の形…。

わかる範囲で伝えたら、1点似たようなのが届いてるとのこと。
それでも決め手になるような何かを聞かれると、娘の財布についてよく覚えていない母。

娘に電話をかわり、詳しく説明してもらう。

「ピカチュウのストラップがついててー、ラーメン屋さんでもらったキラキラのハートがついています。ピンクのやつの…あとは…キティちゃんの腕がもげたのがついてて…顔が少し汚れてて…」

こんな感じで、自分の財布を取り戻そうと必死に説明した。

この説明で思いが届き、翌日サービスカウンターで財布とご対面。

お金の確認をしてくださいと言われて確かめると、ちゃんと全財産の24円が入っていた。

夕食の買い物をして自宅へ戻ると、留守電1件。
「イオン○○店です。先ほどお渡しした財布がぬいぐるみと一緒にまた届いております。」

「な、何でまた落とすかなぁ…」(-_-;)

こんなところは母そっくりである。



中学校の授業参観の帰り足で末娘を保育所に迎えに行った。
突然、「ねぇママ〜、車輪なしで乗れるようになりたいから帰ったらすぐ車輪はずして〜!!!」

「車輪って自転車のうしろについてる2つのタイヤのこと?」

「そうそう、それ。○○ちゃんはもう乗れるんだって!!!」


さっそく補助輪をはずし、練習開始。
結果から先に言うと、現時点ではまだ乗れていない。

片足でペダルをおもいっきりこいで、勢いをつけてから、反対の足を乗せればいいのだが、
最初っから両足を乗せてしまう。

バランスを崩してひざから血が出ても、手のひらにマメができても、
必死で前へ進もうとしていた。
小さな心の中で、思うように進まない自分との葛藤が続く…。

1時間たって、少し体で感覚をつかんできたところだったが、
残念ながら太陽が山の向こうに沈んでしまった。

翌朝、母の体は中腰でずっとサドルを持っていたおかげで、首から背中が
声なき悲鳴をあげていた。
保育所でのわかれ際、「今日も練習するからよろしく!!!」
とやる気満々の娘に、ちょっと背中と顔が引きつった母であった。