naomiの写メール日記〜ブログ版〜

オーストリアはかつて大帝国でした。有名な女帝のマリアテレジアの夫は、自然科学の研究員で、研究に没頭した為、マリアテレジアが政治を動かしていたのです。彼女がチェンバロの名手だった為、音楽は奨励され発達したそうです。
彼女の夫のコレクションのお陰で、鉱石や動物の剥製のの博物館があり、すばらしい石がたくさん揃っています。

そして王宮のヒロインといえば、シシィです。
16歳で従兄弟の国王と結婚させられたシシィは、姑やしきたりとうまくいかず、一生旅を続け、宮殿に居着かなかった人です。彼女の黒い影絵が有名ですが、息子が30歳で自殺をしてしまい、それ以来、喪にふくす黒い服しか着なかったので(日本ではお葬式しか喪服は着ませんが、ヨーロッパでは大切な人を亡くすと、かなり長い間黒い服を着ています。)、シシィを遠くから見ると、いつも影絵のように見えたのだそうです。


そして、シシィは暗殺されてしまうのです。
当時の民衆にはあまりもてはやされず、一生をダイエットに明け暮れ、旅を続けたシシィ。朝から晩までずーっと王宮で民衆の為に働き続けた夫は、そんな彼女を深く愛し続けたのだそうです。

切ない歴史ですが、今となってはかけがえのないものをたくさん残してくれた、愛すべきシシィです。
2007.01.09:naomina:[メモ/旅行]


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