naomiの写メール日記〜ブログ版〜

最近、私にとって過去最高に強力な、作詞の教科書を見つけました。ピエール ギロー著の「フランス詩法」という本です。
曲を作り、歌う立場の人間にとってこんなにありがたい教材は、見たことすらありませんでした。


何がすごいかというと、このピエールさんの分析力もさる事ながら(南フランスの昔の言語のオック語をふまえ、ギリシアラテン以来の形式をもふまえつつ、ゲルマンや英語やラテン語詩と比較対象しつつ、音の波形もありつつ、歴史的にフランス詩を解説してくれる)、詩法を説明する文章ですら、時折、詩なのです。

ギロー氏いわく、詩とは回る韻だというのです。散文は前進していく言葉であるのに対し、詩は韻が戻ってくるものだというのです。
そしてそれらは音楽的でなくてはならない、そうです。そして驚いたことに、休譜の大切さ、日本語でいう「間」の大切さも説いています。強弱をつけるより、間を挟みなさい、と彼は記しています。

なんて素敵なんでしょう!!!!!

ちょっとジォアンジルベルトのセンスと似ている気がしませんか?
ところで、このギローさんって何をしている方なのか見てみると、ニース大学文理学部の教授でした。去年門の前を通ったのになぁ…。
もともと言語学者の方のようで、ギリシア・ラテン、中国までの詩法を語っておられる方のようです。
一度でいいから、会ってみたいです。
私の夢が一つ増えました。

今日の写真は制作に三ケ月かかったパッチワークのマルチカバー。毎朝一日15分、毎朝ちくちく手縫いして昨日完成しました。


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