naomiの写メール日記〜ブログ版〜

最近の私のもっぱらの悩みの種は、ボサノバを日本語にする事です。制作側からのリクエストですが、先日自分の曲のサビを日本語にして録音してきたのです。

ボサノバという音楽は誕生して50年ですが、歌詞が吟遊詩人の影響を受けている為、その歴史は文献が残っているところからカウントしても2000年です。韻の踏み方など数百通りもあり、教会の賛美歌もこれにのっとりできているのだそうです。実に美しい文化だと思うし、クリスチャンが胸で十字を切るように、私は潜在意識でこれらに敬意を抱いている気がします。

そんな音楽に自分の曲とはいえ日本語で歌詞をつけて歌うのは、よっぽど考えてつけないかぎり私にとっては踏み絵です。
録音直前までペンを持ちましたが、とうとうた四分中一文だけ美しい韻の踏み方ができませんでした。先駆者に申し訳ない。スタッフに相談しても理解などされるはずもありません。ゴローさんに話したら「そもそも日本語でボサノバみたいに全ての韻を踏むのは不可能だよ。」と解ってくれていました。やっぱりよき理解者です。少し楽になりました。ブースの中でなぜか十字を切り、ざんげ気分で入り歌いましたが、手元はガタガタ震えて泣きそうでした。

その録音から一週間たちました。うたた寝中、夢をみたのです。なぜか南仏の太陽の下、リュートを抱えた貴族みたいな人が教会の脇で歌っていました。
吟遊詩人のルーツはアフリカだと思っていた私は、起きて調べると、ルーツは北スペインと南仏でした。彼は落ち込んだ私を励ましてくれているみたいでした。

頑張らなくちゃ。
ミーナちゃんもうたた寝中です。


▼この記事へのコメントはこちら
名前

件名

本文

URL

画像

編集/削除用パスワード
※半角英数字4文字で自由に入力下さい。


手動入力確認イメージ
※イメージ内の文字を小文字の半角英字で入力して下さい。



 ※ 投稿後、すぐに反映されます。