naomiの写メール日記〜ブログ版〜

身内から譲り受けたスイス製の17石手巻き式懐中時計。
上のボタンを押すと、銀のカバーが開いて、エーデルワイスが描かれた時計盤が現れます。FERO feldmannというメーカーらしいです。

なんともいえない雰囲気で、ずっと気になっていたFEROという時計。
スイスでよく時計屋さんを覗いていましたが、見た事がありませんでした。

数少ない情報を調べてみると、物語を秘めたブランドである事が判明しました。

ウィーンで生まれたfeldmannさんは、ユダヤ系らしく(現在でも川を越えるとそうですが、ウィーンはユダヤ人が作った街で、フェルドマンやポートマンなど典型的なユダヤ人の名前である事から)、ナチスの時代にオーストリアから出て、海外で生活をしていたようです。
サウンド オブ ミュージックを思い出しました。

そして時代が落ち着いた頃、彼は祖国のオーストリア、ウィーンに戻り、FERO feldmannという時計を立ち上げ、スイスで生産したのだそうです。

そしてクオーツショックや(そんな事があったのですか。)、テクノロジーの発達で手巻き時計の需要はなくなり、たくさんの時計工房が消えていく中、FEROも生産を辞めてしまったのだそうです。
現在出回っているのは、デッドストックらしいです。

さて、このfeldmannさんはその後新しいブランドで素敵なデザインの時計をたくさん作っているようです。
私の時計に描かれたエーデルワイスは、彼の祖国の花、エーデルワイスというわけですね。

実際に知っている土地なだけに、なぜかとてもしっくりくる時計なのでした。
ちなみにこの時計の裏にも彫刻がされていて、ライオンの横顔になっています。そのあたりスイスらしさかなぁと思います。


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