naomiの写メール日記〜ブログ版〜

ボサ・ノヴァ
naomi&goro 2年ぶりのオリジナルアルバム「P.S.I Forgot」が7月5日 On The Beach Recordsよりリリースが決定いたしました!

オリジナル7曲、カバー3曲の10曲入りです。
アルバム発売にあわせて、特設ブログをただいま準備中です。

http://blog.naomiandgoro.jp/

期間限定開設(2006年6月下旬〜9月末)です。
アルバム情報だけでなく、ここでしか読めないエッセイやボサノヴァガイド、試聴コーナー、ライブ情報など順次ご紹介していきます。
ぜひアクセスくださいね。

ミーナは二本足で立って、洗濯物を毎回チェックします。以前、洗濯物のズボンのポケットからおやつのホネが出てきたからです。
タワーレコードのフリーマガジン「バウンス」のイベント「バウニット」に参加してきました。
たくさんのアーティストが集まり、同じビルの3フロアをジャンルで組分けして、半日かけて行うライブイベントです。
お客様はモニターを見ながら上に上ったり、下に下りたりしながら一度にたくさんおいしいこのイベント!
会場入りする前に、スタッフとオーガニックスイーツのお店でお菓子を買い込みました。そして、いざ会場へ!
私達のフロアは司会が大木凡人さんで、会場入りするとキセルさんのライブが行われていました。
「楽屋はどこですか?」と尋ねると、客席から板カーテンで仕切られた丸見え部屋で、誰がいるかも一目瞭然です。おもしろい。これもここならではだなぁと思いました。


ステージを終え、楽しみにしていたスイーツでティータイムしました。ほっとしていただくスイーツのおいしさといったら…仕事の合間に、血糖値を上げる為に、低血糖でブルブルしながら食べるスイーツとは全く別ものです。あー、幸せ。至福の時間ですo(^-^)o

甘いものをくれる人に悪い人はいないっていうけど、本当にそうかもしれません。今日の写真は実家近くのヨットハーバーの駐車場です。広いなぁ。
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今日はとあるレコーディングで、久々にナオゴロのレコーディングメンバーに会いました。

前作BON BONの中のパーカッションの音について、あれは何ですか?と問い合わせが多いようですが、今日の写真にある、このブリキのマッチ箱のような物がその正体です。
叩いてもいいし、振ってもシェイカーになるし。これを一つ持っていれば、アウトドアからライブまで、何かと便利だと思いますが、どこに売っているかは謎めくところです。


さて、今日のレコーディングは映像が先にあったので、秒数に合わせて曲を作ったりと、作曲担当のゴローさんはさぞかし大変だったはず。
作詞担当の私は、それに比べれば楽だと思いました。ただ、本番までどんどん曲が変わるので、せっかくつけた歌詞も、曲が変わると合わせて変えなければならないところはありますが。私は音楽的柔軟体質なのでよかったです。

ところでこのマッチ箱、ちょっとした雑貨ですよね。
今日はアイスタイラーズでHOMEの発売記念ライブでした。昼はプレス用のライブ、夜は一般の方へのライブで計3ステージを無事に終えました。

音楽家になってよかったなぁ…と思う事の一つに、いろんな世界の方とお話できるということがあります。
久しぶりにイラストレーターの石坂しづかさんにお会いしました。
「最近何にこってる?」という話題になり、しづかちゃんは古代ギリシャの黄金分割の本を読んでいるのだそうです。パルテノン神殿の柱を古代ではどのように計算したか…など。ようは率の問題になってくるのです。私はとても興味をそそられましたが、しづかちゃんも同じく、私がMCで話した吟遊詩人の詩単語事典(詩で使っていい単語は限られていて、使っていい単語が一覧になっている事典)の話を興味深そうに聞いていました。
知らない世界の話はおもしろいものです。


今日は一部でフェルト作家のみよしまさこさんがいらしてくださいました。
ナオゴロを聴きながら作品を作っているのだそうです。とてもうれしいです。
そして私に、ご自身で作られたフェルトの指輪をプレゼントしてくださいました。


小田原までの電車の中で、ずっと指輪をながめているのですが、ふんわりやさしいフェルトのお花に心癒されました。素敵でしょう?
ラテン語が分からずに、詩法のチャプターが足踏みしている中、人に会う度に「大学でラテン語とった?」と尋ね回っていたら、案外身近にラテン語が得意な人を発見しました。
世の中の学名というのはラテン語らしく、学者はみんなラテン語を一度は勉強しているそうです。
上野動物園の動物を全部学名で言える一般人がいた、と聞きましたが、ラテン語が分かっていたのかもしれませんね。


早速、ラテン語が得意な知人を質問攻めにし、何とか読めるようになりました。私の場合、今はアクセントの位置と発音と音綴がわかればよいので、とりあえずお蔭さまでなんとなくクリアー。
アクセントの位置は英語みたいで、発音は日本語みたいに母音が多く、よって音綴りも多く、濁音が少ないのが特長のようです。
文法は動詞はもちろん、名詞まで活用するそうで。
すごーく大変そうw(゜o゜)w。
とりあえず、読めるようになったから…このチャプターはクリアー!(^0^)

今回ふと思いついた事があります。
ラテン語で書かれている中世の聖歌は、ヨーロッパの詩の原型です。日本語のように母音と音綴が多いので、これを元に日本語詩に置き換えられるのではないか…という事です。文献もかなり残っています。
すでにやってらっしゃる方がいらっしゃる可能性が高いですが。
私の戦いはまだまだ続くのでした。
あの名札のないバラにつぼみがついて、白いバラだという事が判明しました。私のコレクションの中では、初めての中輪の白バラです。三日ほどで開花してくれるでしょう。

さて、私の詩法の勉強は、今、中世の聖歌まできていて、原語がラテン語になりお手上げ中です。なにせ、まったく読めない…(:_;)。普通のアルファベットで、つづりからみると発音も日本語に近そうで、一見読めそうだけど、まったく読めないのがラテン語です。最低限読めないと解説の意味が解らないのです。困った。困った。

でも今の時代に歌う人間として、今までこの文化を作りあげてきた方々が、どんな事をどの様に重ね上げてきたのか…それを知る事は立場上の責任のような気がしてならないのです。
大学時代にラテン語をとった人を捕まえて、読み方を習うしかありません。私の第6外国語は、現在では絶滅したラテン語になりそうです。私はラテン語が読める…という方はぜひ御一報ください。あとオック語が読める方、こちらも御一報ください。ぜひ教材を教えてください。

お待ちしておりまーす!(^0^)
以前日記でご案内した、アイスタイラーズでのHOME発売記念ライブはチケット完売いたしました。ありがとうございますm(__)m
チケットを入手された方、今からお会いできることを楽しみにしています。

今朝、小田原で大きな地震がありましたが、私は無事です。ご心配おかけしましたm(__)m地震より、その後の市内放送の音量に驚きました。道端のスピーカーからアナウンスが流れるのですが、災害の時は大事ですね。
今日の写真は自分で作ったお財布です。スパニッシュな感じの色合いで気に入っていたはぎれで作りました。
最近、受験生のようにはまっている詩法の勉強。

友達に言ったら「フランスで弁護士にでもなるの?」と言われました。

ん…?それは司法だ!!!
と、まぁ、誰もピンとこない分野である事は確かなのでした。

この本が、ボサノバを歌う人や作詞や作曲する人にとってものすごくいいので、ぜひ紹介させてください。
黄色い本の方が詩法の本です。ピエール ギロー著で、「フランス詩法」文庫クセジュから出ています。
ボサノバに多大な影響を与えた、吟遊詩人(リュートと呼ばれるギターを弾きながら詩を歌う人。もともとは貴族がたしなみとしてやっていたらしい)。そのルーツであるプロバンス詩はもちろん。中世ラテン詩や現代フランス詩にいたるまで、原語を使って解説してくれています。しかもなぜそうなるか、という音的な部分まで書かれてあるのです。

もう何年もこんな本を探していました。
私が日本語の作詞で悩んでいた時に、夢で南仏の光の下でリュート片手に微笑んでいる男性をみたのがきっかけでした。ルーツはアフリカだと思い込んでいた私は、これは何かある!と思い、翌朝よーく調べました。そこで初めてルーツが南仏だと知ったのです。

これらの法則にボサノバの名曲をあてはめたり、自分の曲をあてはめたりしました。名曲があてはまるのは当然なのですが、自分で作った曲が80%くらいあてはまったので驚きました。10年くらいスタンダードばかり歌っているので、体が韻やフレーズなどの感覚を覚えているのかもしれません。

右の本は、アメリカ人の詩人が吟遊詩人の発祥の地を旅する本「吟遊詩人たちの南フランス」です。詩を翻訳する人におすすめ。こちらも美しいです。

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いよいよHOMEが発売になりました。とても反響がいいのでうれしいです(^O^)皆様にも気に入っていただけますように。

最近出会ったフランス詩法の本。相当中身が濃縮されているので、赤ペンで本に直接ハイライトをいれて、ノートにまとめています。
読んでいくうちに、いろんな曲にこれらの法則をあてはめて考えてみたのですが、大発見をしました。

イパネマの娘は、文学的にみても素晴らしいという事です。

フランス語の詩法と、ギリシアラテン詩法がうまく組み合わせられていたのです。
フランス語は、単語の中で、アクセントというより、最後の文字を弱める特長があります。最後のeを人によって発音しなかったり。よってメリハリはなく、eを発音するしないで、音綴をコントロールできるのです。
強調したい時には、間を取ってボソッと歌うのがベストなのです。

それに比べ、ギリシアラテンは、はっきりしていてリズミックです。日本語のように母音をしっかり発音し、アクセントもはっきりしているので、アクセントの位置をどこに置くか、どこで区切るかという法則が、なんと500パターン以上あります。

それらの法則で、一つのフレーズの音綴が偶数(特に6がベスト)である事。
フレーズの最後の音綴の韻を踏んでいく事。
フレーズの中に強張音が最後の韻を含めて4つある事。
一つのフレーズの中でも二つに区切りがある事。

などなどすべては書けませんが、すべてをうまくクリアーし、ものすごくよくできていたのです。
作曲したジョビンもしっかり勉強していたのだと、あらためて偉大さに気付きました。

はやくこの本を頭に叩き込んで、私も素晴らしい作品を作りたいと思います。

ビーズ屋さんでガラス玉を買ってきて、雨粒をイメージしたオブジェを作りました。窓に吊しました。HOMEに収録されている、悲しき雨音がぴったりです。
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最近、私にとって過去最高に強力な、作詞の教科書を見つけました。ピエール ギロー著の「フランス詩法」という本です。
曲を作り、歌う立場の人間にとってこんなにありがたい教材は、見たことすらありませんでした。


何がすごいかというと、このピエールさんの分析力もさる事ながら(南フランスの昔の言語のオック語をふまえ、ギリシアラテン以来の形式をもふまえつつ、ゲルマンや英語やラテン語詩と比較対象しつつ、音の波形もありつつ、歴史的にフランス詩を解説してくれる)、詩法を説明する文章ですら、時折、詩なのです。

ギロー氏いわく、詩とは回る韻だというのです。散文は前進していく言葉であるのに対し、詩は韻が戻ってくるものだというのです。
そしてそれらは音楽的でなくてはならない、そうです。そして驚いたことに、休譜の大切さ、日本語でいう「間」の大切さも説いています。強弱をつけるより、間を挟みなさい、と彼は記しています。

なんて素敵なんでしょう!!!!!

ちょっとジォアンジルベルトのセンスと似ている気がしませんか?
ところで、このギローさんって何をしている方なのか見てみると、ニース大学文理学部の教授でした。去年門の前を通ったのになぁ…。
もともと言語学者の方のようで、ギリシア・ラテン、中国までの詩法を語っておられる方のようです。
一度でいいから、会ってみたいです。
私の夢が一つ増えました。

今日の写真は制作に三ケ月かかったパッチワークのマルチカバー。毎朝一日15分、毎朝ちくちく手縫いして昨日完成しました。
いよいよ4月12日に、カバーアルバムHOME FOR I+STYLERSが発売になります。南青山にある家具や雑貨のショップ「アイスタイラーズ」の為の企画盤です。
そこでうれしいお知らせです。

アイスタイラーズでHOMEをご予約、購入頂いた方、先着50名様にアイスタイラーズ オリジナルバッグがもらえちゃいます。
大きさはお弁当箱が入るくらいのマチ付きのミニトートサイズです。結構しっかりしています。今後バッグの方も発売予定があるそうです。お近くの方はぜひゲットしてください!

そしてライブのお知らせです。アイスタイラーズで5月6日 会場18:30、開演19:00〜 売売記念ライブを行います。お菓子職人haruさんのスイーツ付きです。定員40名の限定になります。お一人¥3500です。

お申し込み先は
chouchou@qg7.so-net.ne.jp
03(3503)3311

お名前、住所、メールアドレス、人数をお知らせください。

HOMEに関してのライブはここで一回だけです。バッグもライブも早い者勝ちなので、ご予約はお早めに!

写真は特典トートの前と後ろです。
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もうそろそろ発表してもよい頃だと思うので、発表しちゃいます。来週にいよいよナオゴロのカバーアルバム「HOME」が発売になります。

I+STYLERS(アイスタイラーズと読みます。ブルーノート東京の並びにあります。すてきなお店なのでぜひ行ってみてください。)というインテリアショップの為の企画盤で、40代から50代の方には懐かしくて泣ける曲が、それ未満の方には新鮮な感じのポップスで構成されています。
カーペンターズの曲やジャニスイアン、フランスの曲までナオゴロなテイストになっています。

そして何より女の子泣かせなのが、ジャケット写真を手掛けたのが、カリスマ的存在である岡尾美代子さんである事です。しかもポラロイド!岡尾さんのポラロイドはファンが多いですからね。
そして、HOMEをタワーレコードで購入された方には、岡尾さん撮影のポストカードが付いています。
これは予約をしないとっ!ポストカードなくなっちゃいますよ(^^)

いろんな見せ場を持つ作品ですが、私に関して一番心に残っているのは、初めてフランス語で作品を作ったことです。悲しき雨音とジョルジュ ブラッサンスの曲を歌っています。去年計一ヶ月パリにいた甲斐がありました。
始めは「英語でいいよ」っ言われていた曲も、「インストでやるよ」と言っていた曲も、送られて来た楽譜と音源と歌詞を見たら、フランス語になっていました。
「一ヶ月もパリにいたなら大丈夫だよね。フランス語。」って事です。それとこれとは全く別だと思うのですが、やってみたら大丈夫だったのでよかったです。
ぜひ予約して特典ゲットしてくださいね。タワーレコードのみの特典なので気をつけてくださいね。

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今日はヒップランドの大先輩、ゴンチチのコンサートにサントリーホールへ行ってきました。
サントリーホールはクラシック向けに作られた、音響のしっかりしたホールです。アテネの劇場のように舞台から360度客席が広がっています。私は二階の一番上から見ていましたが、ギターのプラグをさす音まで聞こえたので、おそらく観客が入った状態で、舞台で鉛筆を床に落としても、全ての席に聞こえるはずです。すばらしいホールですね。
コンサートスタッフも男性はえんび服、女性も黒服、音響のスタッフまでスーツ姿でさすがだなぁと思いました。

コンサートの方は、ストリングスが左から4・4・2・2の計12名もいて豪華でした。私達もいつかサントリーホールで、こんな豪華な編成で、elencoボサノバコンサートやってみたいです。ぜひ誰か企画してください。
ゴンチチの新しいアルバム「我流一筋」もすてきなアルバムです!ゴンチチの新しいメンバー、三上さんのロボットの「しし」…しし舞ロボットも参加しての楽しいコンサートでした!
黒いオルフェというボサノバのスタンダード曲があります。これは同じタイトルの映画の主題歌で、近年カエターノベローゾが音楽を担当して、新しい黒いオルフェが公開されましたよね。ギリシャ神話のオルフェの話を元に書かれています。

私はカラーの古いものと新しいものと二つ見たのですが、海外映画にありがちな「はぁ?」という場面にたびたび遭遇しました。
一番の疑問は骨ホネロック柄(人間の全身の骨格模様。昔、みんなの歌で骸骨達が歌うホネホネロックという曲があったのです)の全身タイツを着た死神。予算がなかったのかなぁ。リオのカーニバルらしくわざとタイツなのかなぁ。しかしなぜサンバなのかなぁ…なぜちょっとハデに転んだ程度で、簡単に人が死んでしまうのか?疑問は尽きません。

最近、1949年制作のオルフェというDVDを見つけて買ってみました。ジャケットはそうは見えないですが、黒いオルフェの原作でした。そう。黒いオルフェは全部で三本も映画があるのです。そして原作のオルフェを見て全ての謎が解けたのです。スッキリ!

ようはギリシャ神話だという事です。ギリシャ神話を一通り読んでいないと難しいと思いました。人間とギリシャ神が混在する独特の世界です。死を司る神の仕業によって、簡単に人が死んでいたのです。

原作では死神はゼウス(全ての神々の父)の審判で罰を受けます。その罰が、絶え間なく耳元でアフリカの太鼓が聞こえる、というものでした。それがサンバに繋がったのでしょう。
ホッとした時に聴きたくなる音楽は日によって違うでしょうが、今日のセレクトはジョアン ジルベルトの 彼女はカリオカ というアルバムです。

私にとってボサノバとは、やっぱりジョアン ジルベルトです。ジョアンのちょっぴりハスキーな声が好きで、これがボサノバの声だ…と常識のように思っていました。ジョアンはボサノバの神様なのですから。

そんなジョアンのアルバムの中でも、どれが一番好きかと聞かれると、とっても迷ってしまうのですが、聴いている回数から客観的に判断すると、間違いなくこのアルバムなのです。どうしてかは分かりませんが、ジョアンのスペイン語を聞くと、どこか懐かしいような、ホッとした気分になります。よく聴きたくなるのも、このアルバムにスペイン語の曲が3曲入っているからでしょうか。

自分でも家でたまにスペイン語の曲を歌いますが、全然よくないんです…(*_*)。やっぱり、ジョアンはボサノバの神様でした。